Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
著作権:REN(無断引用転載禁)

2016年2月号 コミュニティの声:バンバチャクラの導入

2016年04月19日 | 人道支援
KANEREはカクマで食料援助を受けている人たちに「みなさんは国連世界食料計画(WFP)によるバンバチャクラ導入をどう思いますか?」と聞いてみた。その答えは、キャンプ内の新しい食料分配システムに関する世論を表している。

「WFPとUNHCRは難民に毎月100シリングを配りはじめた。これは難民を助けることになるのか、それとも罰することになるのか?」
――カクマ2の地域リーダー、モハメッド

「私は携帯電話を持っていないのにSIMカードを発行された。彼らから暗唱コードももらっていないし、家族はいまだ5ヶ月間も食料クーポンを支給されていない。助けてもらえますか?」
――カクマ4エリアのムルキ・ジャマル

「配給をもらうために我々の指紋が採取されている。しかし、難民から採取した指紋をNGOが交換していることの理由がはっきりしない。確たる安全保障もない中、難民の指紋がキャンプの外に持ち出されていてもわからない」
――カクマでUNHCRの通訳をしているアノン。

「バンバチャクラのキャンペーンのためにアーティストやミュージシャンに大金をつぎこんでいるが、そんなことより、なぜWFPはバスケットの中に食料を足すことをしないのか。難民はひもじい思いをして寝るしかないのか?」
――カクマ1のアブデサラム・ハッサン

「バンバチャクラが導入されてからUNHCR敷地内で少なくとも5回の抗議運動があった。みなさんは、そういうことを知っていますか?」 
――カクマ1のブロックリーダー。

「バンバチャクラを持たない未成年者の窮状を考慮することが拒否された。大半の未成年者は携帯電話を持っていない」
――カクマ4エリアのスーダン人リーダー

「WFPやUNHCRがSIMカードを機能させなかったためにカードが作動せず、食糧配給を受けられなかった難民たちが抗議してきた。多くのキャンプ住民がバンバチャクラの導入に反対しているのは、このためだ。彼らは、これはサービス提供者の新種の事業とみなしている」
――アトリア、カクマ3のソマリ・バントゥ

「SIMカードを使うバンバチャクラの導入は、食料配給には向かない。難民からの苦情が出ているのは、このためだ」
――アノン、WFPカクマの食品諮問委員会のスタッフ

「私はUNHCR敷地内での抗議行動に二回参加し、ケニア警察の警官にたたかれた。私のSIMカードが機能しなくなったが今日までなしのつぶてである」
――カクマ1のスーダン人抗議者。

「新たなシステムの構想はよいが、やり方を変えるには時間がかかる。難民の中には電話の使い方や暗証番号の保存方法も知らない人が大勢いる。だから、問題がたびたび起きるし、その解決が追いつかない」
――カクマのノルウェー人スタッフ

「これは難民キャンプでの新たな商売だ。一部の人に利益をもたらすのだろう」
――アニマ・ファラー ナイロビ

「このサービスのためにWFPはサファリコムに何パーセントの支払をするのだろう? このサービスが無料で提供されていないとすれば、支援金の使い方が間違っている」
――カクマ2のLWF小学校教師、ハッサン

「SIMカードが携帯電話とともに支給されるのならばバンバチャクラは良いだろう、なぜならSIMカードは電源が入ってなければ作動しないのだから」
――カクマ1、ヨナス

「我々に余分な携帯電話を買うお金はない!配給所で食料を受け取るのに比べて、これは難しいシステムだ」
――カクマ2 アユエル


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