Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
著作権:REN(無断引用転載禁)

2018年12月号 拳銃強盗により難民男性死亡

2019年07月07日 | 人権
KANERE記者 イブラヒム

カクマで起きた拳銃強盗により、難民男性1人の死亡し、10人以上が負傷した。

武装した強盗がカクマ第2キャンプと第3キャンプの間にいた難民グループを突然襲い、拳銃をつきつけ、現金と携帯電話を奪った。

目撃者の一人であるダック氏がKANEREの記者に語ったところによると、「男たちが茂みの中から出てきて、私たちの行く手を塞ぎ、携帯電話を渡すよう指示してきた」という。

2018年10月5日19時頃、アンジェリーナ・ジョリー全寮制女子校付近で事件は起きた。武器を持った3人組の強盗が難民を待ち伏せ、拳銃を突きつけた上、現金や携帯電話を奪っていった。事件は発生直後に警察に通報された。

目撃者たちの話によると、死亡したチョル・コアン・デング氏は強盗の要求を拒んで殺害されたという。ダック氏も「彼は財布と携帯電話を渡せという要求を拒んだ時に銃で撃たれた」と証言している。


【写真】 南スーダン出身の難民、タイイン・マニャング氏が殺害された現場

6人の子どもとキャンプで暮らしていた38歳のデング氏は以前、UNHCRなどの難民キャンプ内の団体で、通訳として働いていた。

「男たちは彼を殺害した後、ポケットから携帯電話と現金を奪っていった」とデング氏の近い親戚がKANEREに証言している。

事件当日、殺害されたデング氏を含む被害者達は、カクマ第4キャンプ場から帰宅する途中であった。その日1日彼らは、ヌエル族のコミュニティ支援を行っている福音派教会への寄付を募る活動をしていた。事件当日を振り返り、ダック氏は次のように語っている。「その日は皆で様々な活動をし、計画を立て、充実した良い日だった。あの事件が起きるまでは」。

【写真】 地元政府から発行されたタイイン・マニャング氏の埋葬許可証

犯人グループは地元住民と見られ、目撃者によると、3人組の犯人たちの中にはナイフ、AK47ライフルの他に木の枝の束を持っていた人物もいたという。事件発生前、犯人グループは、カクマ第2と第3キャンプを繋ぐ道路脇で、通行人から貴重品を略奪していたとされる

カクマ警察による捜査が開始されているが、未だ犯人確保につながる情報は見つかっていない。


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