真っ白なプレゼント

今日は楽しみでした。
だって、土曜日なのに、彼と会えるんだも～ん!!
仕事は半日だけだったんだけど、彼が何か買ってあげたいものが・・・
と、言っていたので、ワクワクしていました。


仕事が終って二人でタクシーで買い物に。
彼は私にダウンコートを買ってあげたいと言う。
私が革の手袋をプレゼントしたお返し？（考えたら、彼からクリスマス
プレゼントはもらってなかった…チョコレートと熊のぬいぐるみは
貰ったけどね。）
それとも誕生日プレゼント？


なんにしても、私は彼の気持ちがすんごい嬉しかった。
まだまだ寒い日が続いているので、実は、先日長めの白いダウンコートを
買おうと思ってたんだけど、結局色々見て気に入ったものがなかったので
買わずに帰ってきたっていうこともあって・・・
買わなくてヨカッタァ！
って思った。
彼は一応私に着てほしい像があるようで、私はそれを着たかった。
私が何を買いたいかではなく、
彼が好きなものを着たかった。
で、彼が「白い長めのダウンとか似合うと思うんだけど・・・」と言った。
ビックリ!!　私も「それが良い！」って答えて、二人で見始めた。
で、何着か見て、結局最初に見たものに決めた。（ブランドに惑わされたかな？）
真っ白なダウン。
私はすぐ汚してしまいそうで、ちょっと躊躇したけど、、、
店員が袋に入れる時も、「手キレイなのかなぁ？」なんて、じーっと見てたよ！
「ありがとう!!」とお礼を言ったら、彼が「
誕生日プレゼントだよ！」って。
そこで初めて、なんのプレゼントか分かったみたいな・・・。
せっかくの彼からの
真っ白なプレゼント。
汚れないように、大事に大事に着よう！


それにしても、嬉しいよね！彼が考えてくれているっていうことが。。。
私は彼からプレゼントされるんだったら、なんでも喜ぶけどね！
おもちゃみたいな物でもすごく嬉しい。
寂しくなったらそれで遊ぶ・・・みたいな。（子供だ）


で、「今日は晩御飯までは食べれないけど・・・」って言われてたので、
もしかして、「じゃ！」って帰っちゃうのかなぁ？って心配だった。
彼は「renkaの家行こうよ！珈琲煎れてくれる？それからまたこめかみ
マッサージして！」と言ってくれた。
ホッと一安心！
もしかしてそのまま帰っちゃうのかなぁ？って頭の中では考えてても、
恐くてなかなか彼には訊けない。
それにしても、マッサージが気持ち良かったようで、これからも
やってほしいって。
彼が楽になるなら、私も喜んでやらしてもらうよ！

以前の彼は、首が痛いって言っても、すごく健康オタクだったので、
変に触られたくないみたいなところがあって、私がちょっとでも
彼を楽にしてあげようと思って、マッサージを始めようとすると、
「そこはやらなくていいよ！」って拒まれた。
それは悲しかったなぁ・・・せっかくこっちは彼のこと思ってるのに！
なんだか信用されてないような、そんな気がして・・・。
私の腕を信じてないな・・・みたいな。（普通信じないか？）


で、家で珈琲を煎れて、二人寄り添ってテレビを見ながら、お喋り。
せっかく幸せな気分に浸っていたのに・・・
彼の奥さんから電話がかかってきた。
なんだかその瞬間、ハッと醒めてしまうんだよねぇ・・・
夢みてたなぁ・・・みたいな。
彼は「まだ仕事中」と言って手短に喋った後、電話を切った。
また、私の反応が気になってか、「ごめんね」と一言言って、自然に
振舞おうとテレビのボリュームを元に戻して、即テレビの話題をする。
私はそんな彼の不自然な誤魔化し方がすごくキライ。
かといって、彼もどうしようもないけどね・・・。

それから、マッサージを始めた。
私は「もうすぐ帰るのかなぁ？」とチラチラと時計を見て気になりながらも、
時間のことには一切触れない。
自分からわざわざ時間のことを言い出すなんて、バカバカしいと思える。
出来ることなら、「あっ、もうこんな時間だ！」と奥さんの元に帰る時間を
一分、一秒でも遅らせたい！

5時50分。
マッサージをしばらくして、ウトウトしていた彼が時間を訊いて来た。
私はバレタカ・・・という感じで、時間を告げた。
恐る恐る「もう帰るの？」って訊いてみた。
彼は「6時になったら帰るよ！」と答えた。
あと十分かぁ・・・と肩を落とした時、彼が「こっちおいで！10分でも一緒に
横になって寝よう！」と言ってくれた。
私は彼にベッタリくっ付いて、10分の時間を存分に味わおうと思った。

こちらは正月が終っても、旧暦の正月がメインなので、月末から一週間の
連休に入る。

彼は、私が「日本に帰るかもしれない」と同僚に話しているのを聞いたからか、
「日本に帰るの？」と訊いて来た。
私は正直に答えた。
「あまり帰りたくはないんだけど、一週間もの連休を耐える自信がない。
どうしていいのか分からないもん・・・」
彼は帰ってほしくなさそうだったけど、それを聞いて申し訳なさそうに、
ギュッと私を抱き締めた。
私は「会いに来るよ！」という彼の言葉を少し期待した。
そんなの無理に決まってるのに、期待してしまった。
彼はただただ申し訳なさそうに抱き締めた。
私はまた涙が出てきてしまった。
彼が「またぁ・・・」と涙を拭ってくれる。
拭っても拭っても、涙が溢れてくる。
私もめそめそ泣いているのはダメだと思って、必死にこらえようとした。
こらえようとすると、カラダが小刻みに震える。
彼もそれを感じて、更にギュッと抱き締めてくれた。
彼は何も言わなかったけど、彼の目を見たら彼の気持ちが伝わってきた。
どうしようも出来ない自分を責めて、「ごめんね」と言っている目。

時間は少しオーバーしたけど、彼は帰らなければいけなくなった。
いつものように玄関でチューして、彼を見送った。
そしていつものように、部屋の窓から彼を見送った。

やっぱり最後は泣いてしまう。。。
毎回泣かないでおこう！って思ってるのにな。。。