男の涙

昨日は彼が家に来て、いつも通り珈琲を淹れていたら、
突然「ご飯どうする？」と彼が言ってきた。
私は「へ？」って感じ。
全然今日なんて聞いてないから、気分的に『会う日』の準備出来てないし・・・。
「えっ？今日会う日なの？！ご飯食べて帰れるの？」って訊くと、
「ダメなの？」だって・・・。

いやぁ・・・別にダメじゃないんだけど・・・
今週もてっきり木曜日だと思ってたから・・・突然言われてもねぇ・・・
「言ってよぉ!!!!」って言う私に、「言ったよぉ！」と言うＢくん。
彼は確かに「今日一緒に帰れる？」とは言ったけど、『会う日』が
今日だなんて、一言も言ってないし・・・
私もいつも訊くのが不安で、言い出せない。
彼は彼で勝手に言った気になってる。


早く言ってくれたら、食べに行きたかったのにぃ!!って思う。
だって、「今度焼肉食べに行こうね！」とか言うんだけど、なかなか
行けないでしょ？
大体、晩御飯を一緒に食べれるのは一週間に一回だけなんだから・・・
それだったら、焼肉食べに行きたかったなぁ・・・なんて、ちょっと不満。。。


とりあえず、気を取り直して、ご飯を食べて、お風呂に入る。
お風呂上がったら、勿論・・・ベッドへ移動！
彼の居るベッドに入るのは大好き!!
いつも一人でベッドに入ると寒～くて、寂しくて・・・
彼の居るベッドは暖かくて、心地良い。


Ｈをした後、すぐに彼の奥さんから電話が来た。
彼は慌てて携帯を持って、リビングへ・・・
そこまで行っても、奥さんの声が聞こえてくる。
「仕事まだ終んないの?!」口調がかなり疑ってるように聞こえた。
彼が戻って来て、私が必死にガマンして、笑って彼に喋り掛けてると、
彼は悲しい顔をした。
とてもとても辛そうだった。
涙などしない彼が、目にいっぱい涙をうかべていた。
涙を誤魔化そうと色々冗談を言う。
涙をいっぱい溜めて・・・
そんな彼を見るのは稀で、こっちも心が痛くなった。
彼が私の気持ちを察してくれているのと、どうしようも出来ない
この現実を悲しんでいるように見えた。

私はいつも奥さんからの電話の後、イヤ～な態度をとるんだけど、
私は珍しくイヤミも言わず、彼に微笑みながら、喋りかけた。
彼も進歩したけど、私も進歩したなぁ・・・なんて、思った。

彼の話を聞きながら、またウトウトし始める。
彼のことを見つめていたいんだけど、たくさんお喋りしたいんだけど、
どうしてもダメ。。。
彼が居るとすごく気持ちよくて、どうしても眠ってしまう。
目が覚めた後、すごく損したような気分になる。


そして、今日も彼が来てくれて、9時半までずっと喋っていた。