ハンガリーに到着した中国の習近平国家主席㊧を出迎えたハンガリーのオルバン首相(8日、ブダペスト)=AP
【北京=田島如生】
欧州を訪問中の中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は8日、ハンガリーの首都ブダペストに到着した。中国国営中央テレビ(CCTV)が9日伝えた。
オルバン首相らと会談し、中国の広域経済圏構想「一帯一路」の推進など両国の関係強化を確かめる。
到着したブダペストの空港でオルバン氏らの出迎えを受けた。習氏は5日に中国・北京を出発し、これまでにフランスとセルビアを訪れた。ハンガリーは一連の訪欧の最後の訪問先となる。
習氏はハンガリー訪問に合わせて声明文を出し「両国関係をさらに高い水準へ導きたい」と表明した。
ハンガリーのオルバン首相は権威主義的な統治で知られ、ロシアや中国寄りの外交姿勢をとる。2024年後半の欧州連合(EU)議長国を務める。
中国はハンガリーで「一帯一路」に基づく事業を進めてきた。なかでもブダペストとセルビアの首都ベオグラードを結ぶ鉄道計画は中国の高速鉄道を欧州に輸出する初のケースとされ、同構想の目玉プロジェクトに位置づける。
日経記事2024.05.09より引用