今日は2017年12月に起こった実話をお届けしたい。
一枚の毛布と食べ物を求める7歳の少女が書いた一通のサンタへの手紙は、テキサス州エディンバーグにある彼女の学校の同様に貧困家庭からの生徒たちを援助する何百もの寄付をもたらした。
モンテ・クリスト小学校の教師ルース・エスピリクゥエタが担任する小学一年生のクラスで、生徒たちにサンタに手紙を書くように頼んだとき、彼女は次に何が起こるか期待していなかった。生徒の一人、クリスタル・パチェコは、サンタに食べ物、毛布、そして兄弟が遊ぶためのボールだけを頼んだ。
「子供たちがその日下校した後、私は座って手紙を読みました」と彼女はCNNに語った。その時クリスタルの手紙に気づいた。
「本当に心が痛みました」とエスピリクゥエタは言った。彼女はクリスタルがそのような必要を持っていることに驚いた。 「彼女はいつもとても陽気ですから。」
エスピリクゥエタは、次に起こることを全く期待せずに、彼女のFacebookページにクリスタルのちいさな願いの(クリスタル自身はなにも欲しいことは書いていない)クリスマス・リストを投稿した。
毛布は、遠くニュージーランドやドイツなど、北極に宛てた一人の少女の単純な手紙に対する反応は、世界的なもので、ほぼ900枚の毛布や必要品が贈られたのだった。
クリスタル・パチェコ(当時7歳)とクリスタルの無私の手紙
この飽食・物の溢れる時代に、日々の糧にも事欠く子供たちや人々は大勢いる。アメリカにもヨーロッパにもアフリカにもアジアにもそして日本にも。今年の九月の新学期から勤める大学のある街の教育委員会は、小学校のランチを無料にして、なるたけ栄養のある食事を提供することになった。その恩恵は計り知れない。
街には、その他に家庭内暴力から逃げこめる女性とその子供たちのための施設があり、そうしたところでは個人衛生品(歯磨き、歯ブラシ、石鹸、シャンプー、小さなタオル、櫛、ブラシ、ハンドおよびボディクリームなど)や子供の紙おむつ、ワイプス、などなどが常時必要とされている。そこでは寄付をする際、ミニチュアの旅行セットよりも、例えばシャンプーや石鹸いちダース、のように実際に日々続けて使用できる容量が好ましい。ホテルのアメニティの小さなボトルのシャンプー、石鹸、ボディローションは、数が貯まれば、カトリック教会の保護施設が受け取ってくれる。
また小児病院では、大抵小児患者の両親や家族が宿泊できるロナルド・マクドナルド・ハウスが近くに設置されていて、そうした家族は無料で利用できる。入院を必要とする小児がいるだけでも大変な中、親御さんや家族が宿泊費や食費を心配せずに付き添えるのは、不幸中の幸いである。そうしたハウスでは、宿泊に必要なキルトを寄付すると非常に喜んでもらえる。教会のプロジェクトでキングサイズのキルトをパッチワークから始める手作りプロジェクトリーダーとして私は参加したことがある。毎日ちくちくと手を動かして、キルトを作っていく日々の作業を担った者たちの思いと祈りは、一日も早い子供たちの快復と、その御家族の安寧に寄せられた。そして未熟児用のフリース毛布を何十枚と作ってきた友人の女性は、それを度々小児病院へ寄付をしている。編み物の得意な婦人は未熟児用の小さな帽子を編んで寄付をする。こうしたことは大したことではなく、皆自分にできることであり、そして決して難しいことではない。
今日のクリスマス・キャンペインのチャレンジ:自分はどのようにして 誰かの祈りの答えとなることができるか、考えたり、あるいは神に尋ねてみよう。
マタイ伝第25章40節によれば『あなたがたによく言っておく。わたしの兄弟であるこれらの最も小さい者のひとりにしたのは、すなわち、わたしにしたのである』とある。
これは、家族や仲間や同胞の人々に仕えるとき、イエス・キリストにも仕えていることを教えている。これにより、どこででも、できることを与えることで、救い主に与えるのと同じことを簡単に行うことができる。