ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

クリスマス・ジャー

2019-12-21 | クリスマス

 

effiecarayannis.com

 

 

 

 

 

 

The Christmas Jar traditionクリスマス・ジャーの伝統をご存知でしょうか。


クリスマスジャーの伝統は、Jayson Wrightジェイソン・ライトによる2005年ニューヨーク・タイムズのベストセラー小説に基づいています。日本の方もメイソン・ジャーがどのような物か、ご存知でいらっしゃると思いますが、合衆国やカナダでは、毎年実る野菜や果実を冬に備えて貯蔵してきました。インゲンやポテトやトマトやコーン、キュウリならば、ピクルスにして、桃や杏や梨、ベリー類やルバーブ(大黄)やリンゴを使ってジャムやジェリーやプリザーブを作り、それらを硝子の広口瓶に入れ、ゴムパッキングの付いた蓋をしてから煮沸消毒をし、その過程で瓶の中が真空になり、貯蔵保存可能になります。その他一般にトマトジュースやソース、チャツネなども瓶詰します。クリスマスになると、メイソン・ジャーにクッキー材料(ドライ)やホットチョコレートの材料(ドライ)を入れ、蓋をして、きれいな布やリボンで飾って、レセピを添えてプレゼントに使います。あるいは夏の暑さをしのぐレモンネイドを入れて飲料にも使います。


  

livebetterlifestyle.com/simplecountryweddings.com


そうした貯蔵保存用専用の瓶をジョン・ランディス・メイソンが1856年製造・販売し始めたのです。その他に、ボールと言う会社も、ボール・ジャーと言う名称で貯蔵保存用の広口瓶や金属でゴムパッキングが付いた蓋を製造・販売しています。そうした保存貯蔵用のメイソン・ジャーは中が空になると、多くの人は、箪笥の上に置いて、仕事から帰宅すると、その中へポケットの小銭を入れたりします。子供がその中へお小遣いでもらった小銭を入れて、貯金したりもします。


小銭を貯めるには、別に新品のメイソン・ジャーを買う必要はなく、市販のスパゲティソースの入っていた空き瓶や、ピーナッツバターの空き瓶なども使えます。下の写真の瓶ほどのサイズが最適かと思います。こうした空き瓶に毎日でも毎週でもあるいは小銭ができる度にそれを入れていくのです。


 

Credit: Chritsmasjar.com

 

 

 

すべてのコインは一年を通じてこの瓶の中へいくようにします。そしてクリスマスの前週に匿名でこれを与えたい人を慎重に選びます。もしかしたら、あなたの隣人は最近解雇されてはいませんか?  ある同僚は健康上の問題で苦しんでいますか?  ある友人は愛する人を失いましたか? あるいはシングルの親として子供を育てるのと働くのとの両方に苦労している方がお知合いにいらっしゃいませんか?


簡単にいえば、この小銭の入ったジャーを差し上げたい方の玄関の外、職場の机などにそっと置くだけで、どなたかの人生を変えられるかもしれないのです。あくまでも、こっそりと、匿名行為ですることに意義があります。


一年でジャー一杯に貯められた小銭や少額紙幣で、5千円、1万円、あるいは2万円にもなっているかもしれません。このジャーで誰かの人生を生活をどれだけの変化を生み出すことができ、誰かの生活にどれほどの影響を与えることができるか、驚くでしょう。それがクリスマス・ジャーの伝統なのです。


Jayson Wrightジェイソン・ライトの

ニューヨーク・タイムズのベストセラー小説クリスマス・ジャー

この本には物語の他に読者から寄せられた実際に起こったクリスマス・ジャー体験談も載っている。




GENTRI(Gentlemen Trio)の”Finding Christmas”クリスマスを見つける





 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (4)
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