ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

知られざるアメリカのどうでもいいこと

2024-08-25 | アメリカ事情
フィンランドの森で


下のFlamin'Hot Cheetos(フレイミング・ホット・チートスとは燃え上がりそうな辛さのスナック菓子という意味)。チリペッパーで真っ赤になっていて、食べると指が赤くなり、洗っても簡単に取れないこともあって、こっそりつまみ食いすると何を食べたか即時に周知となる。

それを避けるため、このスナックを指を汚さずに食べられる方法が若者(だけではないのが現状)の間で、流行り、次の写真のように摘むことが、ほぼノーム化(標準化)されている。

   

現に末娘の夫は、こうしてお箸を使い摘んで食べている。弁護士の彼がこのスナック色に染まった指で、審議書類をクライアントに提出したり、法廷で「この証拠をご覧ください。」などと差し出したら、瞬時に笑い草になるのは必至であるから、お箸使用は彼の必須である。

このスナックにハマっているのは、性別や年齢に関係なく多く、PTAの会合に出席する母親、教師、医師だって、オレンジ色の手先から察せられるスナックくせを知られたくはない。こうしたスナックの食べ方を発案した人は、賢い。このようなせいぜい10代の若者の嗜好スナックと思っていたものが、実は年配者にも流行っているのが、面白い。


このスナックの人気はかなりあり、HuluやDisney Plus のようなケーブルチャンネルで、映画さえ制作し、昨年から観られているほどだ。このスナック会社フリートーレイ社の清掃員だった人が、思いついたチーズパフにチリペッパーをふりかけて真っ赤にして摘む商品が開発され、人気商品となったことを題材にしている映画だ。辛いが、「美味しい辛味」ということである。

今週から新学期が始まった加州だから、我が子のランチを用意する親はこのスナックの小袋をランチペイル(ボックス)に忍ばせるだろう。その際にお箸をつけ添える親もいることだろう。

政局や選挙や政党に巻き込まれていない、どうでもよいことだが、これもアメリカの世間の一コマである。






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オーロラと老齢の地球でも

2024-08-16 | 信ずること
 48°2′13″N 122°24′31″Wに位置するワシントン州ラングリーにある父親の農場にて5月11日土曜日午前12時半頃、娘のカーラ・ヘフリンガーが撮影したオーロラ。
5月にも8月にも私はワシントン州に滞在したが、
8月11日と12日にもこの現象は起こり、火球や流星群も見られる今年である。


ワシントン州の姉宅でこの夏は2度別々の機会に数週間過ごした。カリフォルニア中部は、110°Fにもなる炎天が35日は続き、やっと2日ほど前から100°F以下になり始めてくれた。機上の窓外は、行きも帰りもカリフォルニアやワシントン州の山々の火事からの薄いピンクの煙がたなびいていた。

今年は太陽の磁気嵐が非常に強く、カリフォルニア州やテキサス州でもオーロラが望める。姉と私は夜中一時半まで高台から観察すべく粘ったが、結局きっとその土地の方々は写真を必ずや撮影するだろう、とさっさと諦めて床についたのだった。(なんというテイタラク!)

案の定多くの住民が美しい夜空の天体ショーをカメラに収めて、SNSに投稿している。そんな中、火球も飛来し、話題となった。

神秘的な美しいオーロラをこんな南まで起こす今年の太陽磁気嵐は、電力網、ナビゲーションシステム、衛星インターネットネットワーク、例えばイーロン・マスク氏のスペースXの子会社スターリンク・サービスが運営するインターネットサービスなどに影響を及ぼし、使用者にスターリンクへの接続問題を抱えさせた。そしてこの現象は来年にも起こると言われている。

日本列島の大地震到来の予兆がいくつか発生した途端、南カリフォルニアでもマグニチュード4.4の地震が13日起きた。これはかの悪名高いサン・アンドレアス断層由来とは全く異なるもので、今年は1988年以来地震学的に最も活動が多く、この8月中旬までにマグニチュード4以上の地震は13回も起きていると、地球物理学者のルーシー・ジョーンズ博士はCBS局のインタビューに答えている。通常は一年に10~12回という頻度だそうだ。

尤も地球は約45億歳であるから、何が起きてもおかしくはない。南北の極がくるりと入れ違う可能性も指摘する理論もある。などとしかつめらしく思いながら、好きなダークチョコレート一粒を口に放り込んだ途端、その包み紙のメッセージに目が向いた。



そこには、Find what makes you smile. 「あなたを笑顔にするものを見つけましょう。」と書いてある。思わず笑いが込み上げて、「これはきっと去年”卒業”した夫からのメッセージだわ!」と生来気難しいことは避け気味の私は都合よく合点した。

そうだ、夫のように私は死ぬまで生きるのだから、まだまだたくさん楽しい良い思い出を作らなければ。地球が老化現象を起こしても、私が”卒業”しても、思い出だけが”持っていける”ものなのだ。

マサチューセッツ州の三男の家族も夏は西部に戻り、特に孫娘は、砂漠のタランチュラと戯れるのが好きで、恐れず、どの動物にも好奇心だらけで、ただ毒のあるものは見るだけにとどめることは知っている7歳である。将来獣医になるやもしれない。



この子のように、見渡せば、まだまだ微笑みをもたせてくれることがある。沖縄からスェーデンへ帰る機中の孫息子は、子供用ヘッドフォーンで好きなだけタブレットのアニメやゲームを楽しみ、沖縄のソーダと塩むすびですっかり幸せに浸っている。塩むすび、ね。

 

一方父親と、初めての飛行機、船、そして鉄道の旅をカナダとアラスカで先月経験した孫息子は、船酔いもなく、五歳の夏を過ごした。少し故郷とは異なった大自然の中で、世界の広さを知った。


その母親の私の末娘は、このクルーズへ親子4人で参加するはずだったが、その直前に来年初めに第3子を持つことを知り、体調を鑑みて末息子と在宅することにしたのだった。先週その性別を明らかにするパーティを親戚一同が開き、女の子とわかった。夫と私にとっては、12番目の孫で、しかもたった4番目の孫娘である。(長女夫婦にもこの秋第3子、男の子、が生まれる。孫#11である。)


夫が逝き、やがて私も追従するが、末広に命は続いていく。それを思うと心楽しく、夫もきっと微笑んでいるだろう。子供たちも孫たちもたくさん良い思い出を持ち、また挫折を味わっても、それに打ち勝てる力とそのあとの喜びを祝福したい。そして地球は老化し、朽ちても、やがて新しく生まれ変わることを知って欲しい。

何故ならば、ヨハネの黙示録第21章にこうあるからだ。

1わたしはまた、新しい天と新しい地を見た。最初の天と最初の地は去って行き、もはや海もなくなった。 2更にわたしは、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように用意を整えて、神のもとを離れ、天から下って来るのを見た。 3そのとき、わたしは玉座から語りかける大きな声を聞いた。「見よ、神の幕屋が人の間にあって、神が人と共に住み、人は神の民となる。神は自ら人と共にいて、その神となり、 4彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない。最初のものは過ぎ去ったからである。」

この磁気嵐による頻繁なオーロラはフロリダ州や
私の住む中央カリフォルニアでさえ見られる。
Life is not so bad😃 














コメント (2)
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