zazzle.com
このクリスマスあなたの先祖を思い出しましょう
大学にいたころ、知り合いのドイツ人女性が美術を教えていて、ある学期彼女のクラスを取ることにした。その授業は、毎日の必死な勉強の合間のオアシスのように思えて、楽しかった。そのいくつかのアサイメントで一番好きだったのは、墓石拓本をすることだった。その大学町の南のはずれに、開拓者時代からの古い墓地が木々に囲まれて密かにあったので、そこへ行き、クラスメイトと私は、気に入った墓石をいくつか見つけて採拓した。もともと私は墓地を訪ねることが好きで、拓本作業は時間が経つのも忘れて楽しめた。ただし、朽ち始めんとする古い墓石を傷つけないように、慎重に紙をあて、クレヨンでなぞった。そして採拓を終えると、日本人らしく、きちんとお礼を言い、お辞儀をして立ち去った。
系図探求・調査をしていると、墓地へ行くのはむしろ楽しい。墓石から様々な情報が得られるし、時には家族関係もわかる。相棒は夫だが、二人で古い墓地や野山や砂漠の墓地を訪ねる時は、荒れているだろう墓石周辺の草取りや掃除もお礼ついでにしてくる。草取りといっても、砂漠には非常に力強い頑固な植物が墓石を包み込んでいることがよくあり、植物だって生存に必死だから、生易しい力では除去できないことが多い。しかも棘は必ずついている。そのため、軍手や小さな折り畳みシャベルやナイフを使うこともある。そうした清掃をするときは、墓石の状態も確認して、もし亀裂やあるいは破損などがないかを調べる。修理の段階を越えていれば、家族や親戚で話し合い、新しく墓石を建てることもある。いずれにしてもこういう時、携帯電話は本当に重宝する。採拓せずとも、コピーできるからだ。
12月16日のクリスマス・キャンペイン・チャレンジ:先祖の一人について学び,そ の人にまつわるエピソード や思い出を分かち合おう。 (または家系図・家族歴史サイト FamilySearch.orgの https://www.familysearch.org/ja/ 【日本語版】にアクセスしてみよう。)
*******
オハイオ州シンシナティのBonnie J. Speegボニー・J. スピーグさんは、御自分の体験をGenealogy Todayに投稿しました。
今日はここ中西部の美しい秋の一日でした。私はオハイオ州ルイスバーグまで北に向かうことにしました。私の母方の先祖はその地域の出身です。多くはバプテスト派であり、ブレザレン(Broheren)教会の信者でした。
私はこの日そこにある墓地を捜索することにしました。これは、系統だてて家系図調査をするのにおすすめする方法ではありません。この方法をうまく適用するには、一生のうちたくさんの時間を使わなければなりませんから。
夕暮れ近くに三番目の墓地にたどり着いたのは、二つの興味深い、でも実りのない墓地を訪問してからでした。この三番目の墓地にはおそらく2000ほどの墓石があるようでした。
日の暮れる前の明かりが素早く消えていき、私はほとんどそのまま走り抜けてしまおうと思ったほどでした。ところが奇妙な形をした墓石が道側にあるのに気が付き、それに向かって運転したのです。その墓石を調べてみたかったのです。車から降りたとき、鳥の鳴き声がしました。
私は周りを見回し、空を見上げました。頭上には二つのグループのカナダ雁がそれぞれV字型になって、その羽ばたく音が聞こえるほど低空を飛んでおりました。私は立ち止まって雁の群れが墓地の上空を通り過ぎていくのを見ていました。雁は雅やかでした。
雁の群れが見えなくなったとき、私は「地上に戻り」、その奇妙な墓石を見てみることにしました...しかしながら、私の車の後ろを回ってその墓石へ歩こうとすると、私の姓が石に刻んであるのが目に入ったのです。その墓石のところで私はかがみました、他のいろいろな所で立ち止まることなく、行きついたのが私の高祖母の墓石だったのです!
墓地のような、まるで名前で溢れた草原のような所を歩いた人は誰でも、私の驚きと純粋な喜びを想像できます。高祖母が只一人でここにいて、他の家族が近くにいないのは奇妙でした。しかし、それでも彼女はそこにいて、私はそのような素晴らしい一日の思い出として墓石に紙をあて、上から炭をこすり、採拓(墓石の拓本)をしました。
organizingphotos.net