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かたつむりのように

のんびり、ゆっくり、ゆっくり、・・・歩いていこう
時には アンテナをたてて・・・

「帯状疱疹闘病記」⑦ 夫の料理記念日

2017年06月19日 14時35分27秒 | 日記

「できたよ~」

の声に、起きていくと、

夕食の食卓には冷凍の餃子、お刺身、サニーレタスとトマトだけのサラダが

並んでいました。


温かいご飯がお茶碗に盛られ、はじての夫の料理は、

私には最高のご馳走でした。

うれしくって、ありがたくって、

その日は、今まで料理らしいものを全くしたことのない夫の、

料理記念日と言いたくなる日でした。

 

 それからの夫は、毎日、買い物や食事の支度に奮闘です。

日々、びっくりするほどの上達ぶりで、

味噌汁が加わるようになり、それが進化して豚汁になり、

菜園のじゃがいもやきぬさやが収穫できるようになると、肉じゃががテーブルに

のぼるようになりました。




メニューに困ると、

 いろいろの野菜をフライパンで焼き、焼肉のたれで食べるだけの焼き野菜だったり、

酢のりを買ってきて、お刺身や大葉、キュウリを巻いて、

お手軽手巻き寿司になったりしました。



    

 

「おとうさん、上手ねぇ」

「やめてくれよ! やればできるじゃん・・・なんて言われそうだ!」

に、大笑いです。

 

しかし、私が帯状疱疹になって、半月が経った頃、

夫は、籐椅子に沈みこむように座り、とても疲れたように見えました。

 

「ごめんね、疲れたでしょ」

「ううん、なんにも疲れていないよ。ただ頭が疲れただけだよ。

夜は何を食べるか? 次の朝は何にするか? お昼は?と考えると、頭が疲れちゃうよ」

と言って、少し笑いました。


 

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「帯状疱疹闘病記」 ⑥ 夢を見ました

2017年06月18日 14時43分57秒 | 日記

痛みに朦朧として、うつらうつらと眠ったり、目覚めたりを繰り返していると、

朝なのか、夕方なのか、 一日が過ぎたのか、わからなくなってきます。

そんなある日、夢を見ました。 

 

広い広い、果てしなく広い花園がありました。

まわりは山もない、一本の木もない、そして誰もいない。 

美しい花がただただ延々と広がっている花園でした。

その中心に、今の私よりずっと年老いた90才ぐらいと思われる私がいました。

私の足元から、8本の道が放射線状に広がっていました。

 

私はどの道を行けば、自分の家に帰れるのか、悩みに悩んで立ちつくしていました。

 

8本の道のうち、3本の道のいづれか1本が、家に通じる道だと思うのに、 

その1本がわかりません。

放射線状の道は、もし間違ったら行けば行くほど先は広がって、

どんどん家より離れてしまいます。私は悩みに悩んでいました。

 

そこへ、今の私よりずっと若い50代位の私が現れました。

「どうかされましたか?」

「どの道を行ったら、家に帰れるのかわからないのです・・・」

「ご住所は、どちらですか?」

「A町なのですが・・・」

「その町は方向的には、この3本の道だと思いますが・・・ 

すいません。私にもわかりません。」

「ありがとうございます」

 年老いた私がお礼を言って、ふと気がつくと、

若い私の姿はもうありませんでした。

 

「どうしよう・・・」

また一人になってしまい、途方にくれました。

 

 白やピンク、ブルーの花が風になびいています。

美しい花園の中で、 私は悩み、 悩み、目がさめました。

 

いったい何だろう・・・ 不思議な奇妙な夢でした。

夢って色を感じないことが多いのに・・・ あまりにも鮮明で美しい世界でした。、

 

 花園は、かの地だったのでしょうか?

でも、亡くなった母も、亡き妹もいなかった・・・

逝ってしまった友人たちもいなかった。

    

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「帯状疱疹闘病記」 ⑤他に癒されたもの・・・ アイピローとCD

2017年06月17日 16時22分30秒 | 日記

 痛みは気をそらせることも重要だと知りました。

 

 枕元に、CDラジカセを置きました。

はじめは痛みで、それどころではなかったのですが、少し落ち着いてくると、 

優しいCD の調べが耳に届くようになってきました。

すると、少しづつ痛みから気がそれ、気持ちも鎮まってきました。

 

 クマちゃんのアイピローにも助けられました。 

 クマちゃんのお腹のポケットには、ラベンダーが入っており、体の中には

ペレットが入っています。

クマちゃんのアイピローを目の上に置くと、適度の重さが目を優しく圧してくれて、 

鼻先にラベンダーの香りがただよい、リラックスしてきます。

 

ペインクリニック先生は、

「帯状疱疹の痛みは酷いし、これが3ヶ月間で消失しないと、その後は、

帯状疱疹後神経痛と病名も変わります。そうなると痛みが消えるのも、

年単位が必要になります。

痛みの中にとりこまれないよう、痛いからと言ってすべてのものを

中断しないようにしないと、あなたの年齢では、気力も体力も取り戻すには、

たいへんな時間が必要になってきますよ」と、

痛みの克服は、医学的治療の他に、痛みから気をそらすこと、 

何かに打ち込むことの重要さも話してくださいました。

 

 確かに、CDの優しいfeelinng音楽と、ラベンダーの香りは、

少し、別世界へ連れて行ってくれたような気がします。

 

そして、今ある体力気力を、持ち続ける重要さも教えていただきました。



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「帯状疱疹闘病記」 ④ 癒されたもの・・・ カイロ とお風呂

2017年06月16日 09時38分23秒 | 日記

 帯状疱疹の痛みは温めると和らいできます。

カイロをタオルに挟んで、ずっと腰にあてていました。


 ショルダーピロー」

長い布袋の中に緑豆が入っており、これを電子レンジで

1分30秒温め腰や肩に当てると、腰痛や肩こりも楽になります


 腕がうずいた時は、写真のショルダーピローを電子レンジで温め、 

腕に当ててバスタオルでぐるぐる巻いていました。

じんわりとした温もりが痛みを和らげてくれて、気持ちも鎮まっていきました。

 

 なんと言っても、入浴が一番痛みを和らげてくれました。

毎日、ころがり込むように入ったお風呂で、じっと目をつぶり、

少しづつ痛みが和らいでいくのを待ちました。

 

 ある日のこと、ふぅ~と目をあけると、

浴槽の前に、庭のヤマボウシの花が活けてありました。

 夫です。 一瞬痛みを忘れました。


 涙もろくなっていました。

夫のいたわりに、 湯舟で何度も涙をぬぐい、早く元気になりたいと強く思いました。



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 「帯状疱疹闘病記」 ③ 帯状疱疹ってどんな病気?

2017年06月15日 10時33分45秒 | 日記

 【帯状疱疹】という病気は、 何度となく聞いて知っておりました。

疲労やストレスで体力が低下した時、ひき起こす痛い湿疹が症状であり、

長く苦労する人もある・・・ ぐらいの知識でした。

 

 それがまさか、自分がそれで苦しむことになろうとは思いもよりませんでした。

 

 帯状疱疹

子供の頃かかったみずぼうそうのウイルスが、体の神経節にかくれていて、

加齢やストレス、疲労などもろもろで免疫力が落ちた時、暴れだすのだそうです

 

 私がなってしまった原因?

加齢? それは大当たりです。

ストレス? 確かにストレスを感じ、心に沈澱していたものはありました。

けれども、それが体力を落とすほどのものとは思ってもいませんでした。

 

 因みに、私の血液型は、B型です。世に言うB型人間は

いたってマイペース、とことんマイペース

B型中心に地球が回っているとっているような、ストレスフリーの性格とか・・・

これが本当なら、私はストレスとは無縁の人間のはずですが・・・

友人たちは、「えっ! B型人間なんておもえない!」

なんて言いますから、どうなんでしょう。

 

 帯状疱疹は、日常よくある病気の一つで、年間50万人前後の人がなり、

一生のうち、5~7人のうち1人がなる身近な病気のひとつなのだそうです。

調剤薬局で頂いた冊子によると、


これは皮膚の病気というより神経の病気で、特徴的な痛みにより、

苦痛と不安で精神的につらい思いをします

とか書かれていました。

 そのとうりでした。

 

 罹って初めて知ったことでしたが、

症状が出てから72時間以内に抗ウイルス薬で治療をはじめると、

帯状疱疹後の神経痛にかかりにくい、

そうで、その後に神経痛で辛い思いをすることが避けられそうです

とにかく即、 皮膚科に行くことです。

休日診療の先生に、しつこく湿疹がでたのはいつなのか聞かれたのは、

そんな理由からのようでした。

 

 だれでもなりうるごく普通の病気!

皆様もどうぞ、お気をつけください。

 

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