かたつむりのように

のんびり、ゆっくり、ゆっくり、・・・歩いていこう
時には アンテナをたてて・・・

1年前のブログ 日展「母の像」への想い

2020年02月17日 20時22分07秒 | 日記
 
日展「母の像」を見てきました

毎年この時期になると、東海地方にも日展がやってきます。赤地に白のお馴染みのポスターを見かけると今年も あの「母の像」が見られるかもしれない・・・ひそかに期待し私はそ......
 

goo blog さんから 1年前のブログが届けられました。

今 尚 昨年愛知県美術館で行われた日展で入選された「母の像」が鮮烈に思い出されます。

 

今年も日展に行きたい!

そして今回も出展されたであろう「母の像」に会いたい!

年が明けてからは余計にその想いが強くなっていきました。

しかし 残念ながら昨秋から 座骨神経痛に悩まされています。

長く歩くことができません。

「今回は 一人で行ってくるよ・・・」

そう言う夫にデジカメを託しました。

「”母の像”があったら必ず 撮ってきてね」  と

作品によっては撮影が許可されているのです。

 

作者は伊藤寿雄氏。学生の頃15号の母の像を描いてより、

55年にわたり母を描き続けておられるのです。

 

何年前になるだろうか・・・ 日展に通い続けているうちに、毎年「わが母の像」を描き

特選 入選を続けられている作家に気づきました。それが伊藤氏でした

 「母の像」は 年々年老いていく母の姿を追い続け 刻銘に描かれ

私には ある時は目を反らしたくなる想いも湧いてきました。

だんだんおぼつかなくなる老いの姿をさらし モデルになる母の想い、

老いてゆく母の姿を残酷とも思えるほどリアルに表現する息子。

ふたりの想いを想像するうちに、私は次第にお二人の間に流れる深い愛情を

強く感じるようになりました。

おそらく作家は、母親のすべてを知り尽くし 愛し、

誰よりも長く母をみつめ 羨ましくも 母の姿は決して忘れないであろうと思いました。

母の顔のどこにシミがあるか どこに深い皺があるか

誰よりも知り尽くしていることでしょう。

 

私は毎年の日展が次第に楽しみとなっていきました。

今年もお母様が健在でありますように、また「母の像」が見られますように

と願いながら、私は遠い知り合いにでも会いに行くかのように日展に通い続けました。

(以下作品はネットからお借りしました)

 

  

  

 

私は 2月4日から2月9日まで 愛知県芸術センターのアートスペースGで

伊藤氏の「母の像の軌跡」と称した個展が開催されること知りました。

 

日展と同時に この個展が開催されるということは

今年の日展には出品されなかったのではないか・・・

「母の像」はもう描かれなかったのではないか・・・

私はにわかにお母様が心配になってきました。

 

帰ってきた夫は 一言

「今年は「母の像」はなかったよ」

 

 

やっぱり・・・

 


ちょっと自慢 包丁の柄を交換しました

2020年02月15日 11時04分20秒 | 日記

包丁の持ちてが腐食してゆるみ ガタついてきました。

夫は 「もう充分使っただろ 買い換えたら・・・」と

しきりに言うのです。

 

包丁は毎日握るもの 何十年も連れ添い 愛着があります。

包丁を眺めながら

この洋包丁は結婚した時 「足りないものはこれで買いなさい」

と 義母さんからいただいたお金で あの〇〇街道の金物屋さんで買ったんだっけ・・・

この柳葉包丁は 転勤先の長崎で買ったもの。

長崎は魚が新鮮。

魚屋さんの店先では 近海の魚がえら呼吸したり、尾をぴくぴくさせていました。

暮れには見事なブリやハマチがずらりと一本売りされます。

みなさん自分で魚をさばきお正月を迎えるのです。 

当時はまだ若く魚をさばくのが不得手だったdenkoは 柳葉包丁や出刃包丁を買い 

お刺身づくりに奮闘したものでした。

そしてパン切包丁は パン教室でワイワイとパンづくりを楽しんだ時買ったもの・・・

たいした包丁はないけれど それぞれ懐かしい思い出と繋がります。

簡単に処分なんてとてもできません。

 

柄を換えてくれるところはないものだろうか・・・

包丁研ぎをしてくれるシルバーさんに問い合わせましたが、

柄の交換はしていないとのこと。

ネットで検索してみました。

近くに修理してくれるところは見あたりません。

遠方まで送るのも面倒。その上

往復の送料と修理代では結構お高く 新品が買えるほどになってしまいます。

 

ふとYouTubeを見ると

和包丁の柄の交換 だれでもできます・・・と動画があるじゃありませんか

そうだ 自分でやってみよう

 

もともとdenkoは子供の頃 金槌 釘 板 で遊ぶのが好きな子でした。

そして建築中のところを見かけると、ランドセルを背負ったまま

大工さんがカンナでしゅるしゅると板を削ったり

トントンと板打ちしていくのを飽きずに眺めていたものでした。

そして板切れをもらってきては 本箱作り。

不細工な本箱を机に置き ウキウキしながら宿題した日がありました。

 

いつか自分の家を持ったら 流木で椅子などを作ってみたい。

そんな椅子を並べたガーデンテーブルでお茶したいなあ・・・

こんな空想していた日もありました。

 

自分にもきっとできる。

なにかに目覚めたように ホームセンターに行きました。

包丁の換えの柄が売っていました。

ホームセンターを見て歩くと、シンクに取り付ける包丁差しもあり

これも取り替えよう・・・むくむくとやる気に火がつきました。

 

先ず 木槌を使って包丁の柄を外します。これがなかなかたいへん。

抜き取ってみると、随分さびています。

先ずは柄の錆を落としました

柄の穴の大きさ 深さ を確認し、断面が栗型のものは 

出っ張っている方が利き手の手の側になることも動画で知りました。

 刃をタオルで巻いて 差し込む方をガス火で焼き

熱いままグイッと柄に差し込みます。

ググッと食い込んで中から煙がでてきます。

木槌で柄の下を叩き込んで はめ込みました。

これは金槌でやると 柄が割れてしまうことがあるようです。

柄を叩き込んだ隙間には 熱した熱々のロウをたらしこんで 

水がはいらないように埋めこみました。

 

ロウが乾いてから 隙間からはみ出したロウをけずりとり完成です

うまくできました

調子に乗って柳葉包丁にも挑戦しました

 

シンクの下の扉に 20年物の包丁差しをとりはずして

新しい包丁差しもつけ替えました。

 

半日がかりでやり終えたdenkoに 夫は手を叩いていました。

「いつ 助っ人しようかと 見ていたよ」

 

完成した包丁にちょっと自慢のdenkoです  

 

一番修理したかったのは 50年余連れ添った下の包丁です。

今のところ 合う柄がありません 

でも待っててね。必ずなおすね・・・

 残りの日々も君を使って料理したいなあ~

55歳にもなろうとする包丁君を そっとさすりました。