かたつむりのように

のんびり、ゆっくり、ゆっくり、・・・歩いていこう
時には アンテナをたてて・・・

友が逝ってしまった!

2014年05月30日 20時20分56秒 | 日記

 明るく元気者の友人が  突然に逝ってしまった。

 

『人が大すき』と言っていたとおり 彼女は初対面の人さえも すぐに友達にしてしまった。

4時半に起きて早朝のパートをし、それが終わればフラダンスに お茶に 体操にと

日替わりで数々のサークルを楽しみ、母親の介護にも出かけ、少し時間が空いたからと言って

視聴覚障害者の送迎ボランティアもした。

市民菜園で野菜作りもしていた。

『だいこんがたくさんできたよ 欲しかったらぬいてって・・・』  

今も そう言った彼女の笑顔が目に浮かぶ。

 

 彼女のスケジュール表は 常に満杯で真っ黒だった。

パワフルに立ち働き、目いっぱい日々を楽しむ彼女はいつも輝いていた。

私はそんな彼女がまぶしくもあり 大好きであった。

 

 十数年前この地に移り住んだとき すべての窓口は彼女だった。

『〇〇がお祭りだよ』 『あそこのランチはおいしいよ』

この地の習わしや行事 お食事処やお得情報 病院選び、 なんでも教えてくれた。

楽しそうに家族の話を聞かせてくれ、顔も見たこともない私の息子の写真をほしがり

「そんな写真 なんでいるの?・・・」という私に、笑って持ち帰ったりした。

 

10歳も年下なのに・・・若いのに・・・ なんでそんなに急いだの・・・   涙  涙  涙

 

 

  ☆  老後をば 共に支えて 暮らさんと

                誓いし友は ICUに入れり

  

  ☆  ICU 脳死の友の 手をとりて

                握り返せの 叫び届かず

 

  ☆  老後には 杖にもなるよと 言いし友

                吾ひとりおきて 星となりぬ

 

 落ち込んだ私に 他県に住む友から 携帯に歌が届いた。

彼女のいたわりが 心に沁み渡った。

短歌の『た』の字もわからないまま ・・・感謝をこめて・・・

私は 涙にくれながら 夢中で 言葉を拾い集め、 言葉を羅列しただけの 拙い歌を

彼女の携帯に 返歌した。

      ・・・・・・・・ 

 また 携帯が鳴った。

  ☆ 願わくば 光となりて 道照らし

                我が行く先を ともに歩めり

 

今私は 友の歌に励まされ 癒されている。 

これからずっと 私の行く道を 亡き友が光となって照らし 一緒に歩いてくれると思えるから・・・