「おばちゃん、遊びにおいでよ」
もう何年も前から、姪のお誘いをうけていました。
しかし、なかなか機会がないままになっていましたが、
先日、2時間半の新幹線で、ついに嬉しいお誘いに甘えてきました。
姪の家族の温かいおもてなしにとっぷり浸かり、勧められるままに、
なんと予定をオーバーして3泊4日もの長居をしてしまいました。
姪の夫は、イベントやコンサートをプロデュースする敏腕音楽プロデューサーです。
二人には4月に大学に入学する娘がおり、今40代後半になりますが、
昔と変わりなく、お互いを〇〇ちゃんと呼び合っているかっこいいカップルです。
二人の会話は小気味よくとても爽やかで、会話の中にごく自然に、
「ありがとう」の言葉が流れています。
「Sちゃん、ちょっとそれとって・・・」
「は~い」
「ありがと」
「Pちゃん あのシャツ、 アイロンしておくね」
「ああ、ありがとう」
姪は料理をしながら、テーブルセティングを始めた夫に
「Pちゃん ありがとう」
と呼びかけています。
何気ない会話の中に、軽やかに「ありがとう」が飛び交っている姿は、
とてもすてきで「ありがとう」の言葉の美しさ、温かさを改めて感じました。
かって、姪が子育て真っ最中の頃、夫である彼は、
「僕の給料は、僕ひとりで得たものではないよ。半分はSちゃんだからね」
と言ったとか・・・
主婦の家事を夫と対等な仕事として評価する彼の言葉に、感動したことを、
今も覚えています。
お互いに尊敬し合い、信頼し合い、二人が作り上げた温かな家庭を眺めながら、
(見せたかったわ。こんないい家庭を築いている姿を・・・) と
つぶやきました。
(お姉ちゃん、見てる、見てるよ。 時々窓のすきまから忍び込んでいるもん)
すでに他界してしまった妹は、千の風になって、
娘の家庭をのぞきにやって来ているに違いありません。
妹の笑顔が浮かびます。
たくさんの楽しい思い出を持って帰った私を、夫が駅まで迎えにきてくれました。
「3日間、全く口をきかない生活はたいへんだったよ」
「 フッ、 フッ、 こんな奥さんだって、居たほうがいいんだ・・・」
「そりゃあ、そうさっ」
自由を楽しんでいたとばかり思っていた夫の言葉に、
「ありがと」
と、魔法の言葉を、かろやか(???)にかけました (笑)