孫が幼稚園の年長さんとなり、ちょっと長い童話も読めるようになった今年は、
クリスマスプレゼントに、
浜田廣介の【むくどりのゆめ】 と 【よぶこどり】をプレゼントした。
かたことをしゃべりだした頃から
(早く大きくなあれ、バァバはひろすけ童話を読んであげたいよ・・・)
と思い続けてきたから、 、この思い出の童話がプレゼントできる年になったことが、
嬉しかった。
30数年前息子が幼稚園の頃、何度も何度も繰り返し読んだ。
感動でうるうるしながら一緒に読んだ。
むくどりのゆめ
むくどりの子は、母さん鳥が死んでしまったことを知らない。
父さん鳥は、こどもの鳥にそれを話せないでいる・・・
木の洞で母さんの帰りを待つむくどりの子。
子によりそう父さん鳥の苦悩・・・
冬の風に揺れる木の葉の音にむくどりの子は、母さんが帰ってきたかと
胸をときめさせる。
よぶこどり
きつねに育てれ、カッコウと名づけられ、かわいがられて育った小鳥が、
きつねは、ほんとうのお母さんではないことに気づく。
ある日羽を動かしてみる。
体が浮き上がって、空に飛びだしてしまう。
空に消えたカッコウを、きつねは毎日、毎日、
カッコウ、 カッコウ、と空に向かって呼ぶ。
いもとようこのふんわりとした温かな絵が
せつなくも愛情に満ちたこの童話を、大きく、やさしく想像を広げてくれる。
「バァバ、プレゼントありがとう」
「パパが幼稚園の時、バァバとよく読んだ本よ」
「うん、 おてがみに、かいてあったね」
電話の向こうから、弾んだ声がひびいてくる。
年をとった今になっても忘れられない むくどりのゆめ
カッコウの声をきくたびに思い出す よぶこどり
童話には、 愛、 やさしさ、 夢がある!