かたつむりのように

のんびり、ゆっくり、ゆっくり、・・・歩いていこう
時には アンテナをたてて・・・

25年続いている兄弟会

2013年12月15日 19時59分43秒 | 日記

 今年も夫の兄弟とその連れあいで 兄弟会が焼津の○○ホテルであった。

第1回が平成元年だから、もう25年も続いている。

 毎年皆この会を楽しみにしているのだが、だんだんと足腰に自信がない

と言い、遠出の観光旅行には『NO』が多くなってきた。

 近場の温泉で おいしいお料理と温泉を楽しみ、ゲームに興じ、

近況報告や思い出話に花を咲かせるパターンになってしまっている。

そして話も次第に 物忘れの失敗談に笑いころげたと思ったら、血圧や

コレステロール、飲んでるサプリの話になり、エンディングの話になっていく。

それでも皆元気で集える幸せ、仲の良い兄弟である幸せをかみしめるひとときだ。

 

 窓から外をのぞけば、やさしい富士山が座っている

  『ただいま・・・』  

故郷の山に そっと ご挨拶・・・

   

   ☆ 蓬莱橋に

 ホテルに向かう途中、東名吉田インターで下り 島田市の大井川にかかる蓬莱橋に寄ってみた。

平成9年 《世界一長い木造歩道橋》 ということで、ギネスに認定されたとか。 

全長897・4m 幅は2.4m。

島田市街から牧の原台地(茶畑)を結ぶ農道だそうだが

国内でも数少ない賃取橋で通行料100円也。

この日は冷たく強い風が吹きつけて、 渡るのは断念したが、

長い木=長生きの橋 897・4(やくなし=厄無し 

の語呂合わせの縁起のいい橋なんだとか・・・

一度 渡らなくちゃあ~ね

 


バァバがお月様から落ちちゃう・・・

2013年12月06日 20時13分35秒 | 日記

 寒さが増してくると空気は澄み、冬の夜空は一段と美しくなる。

今、西の空には金星が輝き、その近くには鎌のように鋭い三日月が光を放っている。

こんな三日月を見るたびに思い出すことがある。

 

 11年前の春、妹が逝ってしまった。

当時3才5か月であった妹のたった一人の孫Sちゃんは

火葬場の炉からでてきた妹のお骨に

『バァバがとけちゃった!』 と大声で泣き叫んだ。

3才5か月の幼い子がどこまで理解して泣き叫んだのか、

まわりの大人たちは 戸惑いながらもその泣き声は 皆の悲しみを一層深くした。

 

それからSちゃんのママは

『バァバは、お月様に行ったの。お月様からSを毎日見ているからね・・・』 と。

Sちゃんはお月様を見るたびに

(バァバはお月様にいるんだ。あそこから見ているんだ・・・) と思って過ごしたのであろう。

 

満月がだんだん細くなって、今夜のように三日月になった時、Sちゃんは

『バァバがお月様から落ちちゃう・・・』 と泣きじゃくった。

ママはSちゃんを抱きしめ、涙がとまらなかった・・・と。

 

月を見るたびに思う。

私も妹は月にいると・・・

そして、月にむかって話しかける。

『Sちゃんの成長をこの目でしっかりと見ているよ。そして いつか出会うとき

たくさんお土産話をするからね・・・』