昨日は名古屋場所千秋楽でした。
鶴竜が優勝し、強い鶴竜がもどってきましたね。

先日18日(木)に、 私は、大相撲12日目の名古屋場所を
愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)で観戦しました。
日頃 、大相撲にはあまり関心はありませんでしたが、
観戦以来、テレビ中継されている大相撲がぐ~んと身近に感じるようになり
テレビ画面を見ていると、当日の熱気がよみがえってきて
じっと見入ってしまいます。
日頃、夫は「一度は大相撲も観戦したいなあ」と言っておりましたが
それほど関心のない私は、 内心、
(見るならミュージカルか、フィギアスケートの方がいい)
と常に消極的でした。
それに、名古屋場所があるのは真夏です。その暑さも苦になります。
しか~し・・・まっ、 おつき合いしましようか・・・と
Kツーリストの観戦ツアーに夫のお付き合いで参加することにしました。
相撲観戦は、昼食にホテルのバイキングがセットになっています。
私はむしろ、バイキングの方がお目当て。(笑)
気がつけば、すっかりカメラを持参することを忘れており
やむなくガラケイ携帯で撮ることとなりました。
会場のドルフィンズアリーナは、名古屋城二の丸にあります。
ホテルより徒歩で会場入りしたのが、1時30分頃、
観客のまばらな中で、すでに下位の力士の取り組みが始まっていました。

席は東の桝席、紫の座布団が4枚づつ敷かれ
パイプで仕切られた空間は120㎝四方、一人60㎝四方になります。
とても狭く正座か、体育座りができる程度で余裕はありません。
ここで6時までとは(我慢できるかなあ~)甚だ心配でした。
時間が経つに従って、会場はぎっしりと埋まり、満員御礼の垂れ幕が
降ろされました。

会場の空気は熱気ムンムン!!
呼び出しの声が響き、贔屓の力士への応援やかけ声、
力士たちがぶつかり合う音、湧き上がる拍手と歓声で、会場は揺れ動くようでした。
特別、ファンの力士もいない私ですが
小兵力士が大きな力士に挑む姿は、相撲ならではの面白さで
炎鵬(168㎝ 99k)、 照強(169㎝ 116k)、 石浦(174㎝ 115k)、
には、見ていて力が入りました。
小兵力士が重量力士にはじかれると、会場も笑いや、応援、ため息がおこり
勝てば、万雷の拍手に変わります。
日頃、テレビで見かけるお馴染みの幕内力士には、タレントを見ているような気分です。
特に白鵬は遠目にも、肌は美しく輝きオオラを放っていました。

両横綱の土俵入りは力強く、 露は払い、 太刀打ちを従えて、
美しい様式美の中に堂々とし、さすが横綱と思わせる風格がありました。
白鵬、鶴竜のその後ろ姿は、不知火型、雲竜型とそれぞれ美しく綱が結ばれていて
こんなところにも、日本の美を感じなにか日本人として
誇らしいものを感じました。
テレビでは、取り組みや解説が主でビデオも流れますが
会場ではそれはありません。
ちょっと目を離したすきに、取り組みが終わっていたりします。
呼び出しさんや行司さんが、取り組み2組づつで次々に交代していったり、
取り組みの後さっさと土俵を整える人、
力士が土俵際で待機する際の座布団を運ぶ人がいたり、
会場は多くの人たちが
タイミングよく動いている姿も眺められ、会場ならではの光景でした。
天井から吊られた神明造の吊屋根、その四隅に吊るされた、青 赤 白 黒の房、
横綱の綱の結びの美しさ、 色とりどりの力士の化粧まわし、行司さんの衣装
随所に日本の美を感じ、美しいなあ・・・と眺めました。
あまり関心のなかった大相撲でしたが、
「なかなか、いいんじゃない・・・」
しびれる足、硬直した腰をさすりながら
私も日本人なんだな・・・と、はじめての体験に満足しながら
体育館の外に出ると
いつの間にか、外はどしゃぶりでした。
JRは運転見合わせ
名古屋駅ホームは身動きできない人の波、 波、 波でした。
それなのに、次から次へと階段からホームに押し寄せてくる人波には
ちょっと、恐ろしさも感じました。
災害時に、帰宅困難者があふれるのは、こういう風景かと・・・
じっと眺めながら考えました。