日展「母の像」を見てきました
毎年この時期になると、東海地方にも日展がやってきます。赤地に白のお馴染みのポスターを見かけると今年も あの「母の像」が見られるかもしれない・・・ひそかに期待し私はそ......
goo blog さんから、1年前のブログが届けられました。
今 尚、 昨年愛知県美術館で行われた日展で、入選された【母の像】が、
鮮烈に思い出されます。
今年も日展に行きたい!
そして、今回も出展されたであろう【母の像】に会いたい!
年が明けてからは余計にその想いが強くなっていきました。
しかし、残念ながら昨秋から、座骨神経痛に悩まされています。
長く歩くことができません。
「今回は一人で行ってくるよ・・・」
そう言う夫に、デジカメを託しました。
「【母の像】があったら必ず撮ってきてね」 と。
(作品によっては撮影が許可されているのです)
作者は伊藤寿雄氏。
学生の頃、15号の母の像を描いてより、55年にわたり母を描き続けておられるのです。
何年前になるだろうか・・・日展に通い続けているうちに、毎年【わが母の像】を描き、
特選、入選を続けられている作家に気づきました。それが伊藤氏でした。
【母の像】は、年々年老いていく母の姿を追い続け、刻銘に描かれ、
私には、ある時は目を反らしたくなる想いも湧いてきました。
だんだんおぼつかなくなる老いの姿をさらし、モデルになる母の想い、
老いてゆく母の姿を残酷とも思えるほどリアルに表現する息子。
ふたりの想いを想像するうちに、私は次第にお二人の間に流れる深い愛情を
強く感じるようになりました。
おそらく作家は、母親のすべてを知り尽くし、愛し、
誰よりも長く母をみつめ、 羨ましくも母の姿は
決して忘れないであろうと思いました。
母の顔のどこにシミがあるか、どこに深い皺があるか、
誰よりも知り尽くしていることでしょう。
私は毎年の日展が次第に楽しみとなっていきました。
今年もお母様が健在でありますように、また【母の像】が見られますように
と願いながら、私は遠い知り合いにでも会いに行くかのように日展に通い続けました。
(以下作品はネットからお借りしました)
私は、2月4日から2月9日まで、愛知県芸術センターのアートスペースGで
伊藤氏の【母の像の軌跡】と称した個展が開催されること知りました。
日展と同時にこの個展が開催されるということは、
今年の日展には出品されなかったのではないか・・・
【母の像】は、もう描かれなかったのではないか・・・
私はにわかにお母様が心配になってきました。
帰ってきた夫は 一言、
「 今年は【母の像】はなかったよ 」
やっぱり・・・
こんばんは!
一年前のブログ、覚えています。
ネットで検索して、母の象を見た記憶があります。
今年の日展には、作品がなかった…
という事は、亡くなられたのでしょうか~
寂しいですね~
もう描くに堪えられなかったのか、それとも・・・と思ってしまいますが 母の像を描くことには 筆を置かれたのでしょうね。
お母様は年老いても息子の絵のモデルになることに 誇りと生きがいを持たれていたであろうと想像していました。
yokoさん いつもコメントありがとうございます