リファインおおぐち

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「活断層と地震」記事掲載を再開。

2016年04月19日 | 耐震・震災・地震
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 平成28年熊本地震により亡くなられた方々に心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、熊本県、
大分県、及び、西日本地域の被災者の皆様にお見舞いを申し上げ、ご健康と一日も早い復興を
心よりお祈り申し上げます。
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東日本大震災後、掲載を停止しておりました、標題の記事をまた掲載したいと思っております。
独断と偏見の内容ではありますが、本ブログのアクセスが急増し、活断層とは、を改めて考えてみたいと存じます。

~~筆者~~

活断層と地震 (34) … 5/5 愛知県西部地震(弱震)を検証

2012年06月29日 | 耐震・震災・地震
 南海トラフの西側、最近30年内に起こる可能性が88%に1%アップした東海大地震、そして東南海、南海大地震の情報は多いのですが、活断層に係わる事項は原発設置地域に偏っています。また、余りにも東海地方の有感地震が少なすぎ、東日本大震災後のプレート活動で多発する東日本とは余りにも対照的な現象を感じます。
 阪神大震災も東日本大震災も起こる前に誰も予見予想した人はおりません。(津波等、一部例外的な予見はありましたが)
 地震研究者の方のほとんどが余りにも地震に無知すぎた、知らな過ぎたと発言が続きましたが、結局、地震の予知は現在、できないのが結論でしょうか。
 しかし予兆は必ずあるかと思うのですが、それを感じえるか、捉えられるかと思いますが、防災観点では、今日あってもおかしくないから備えを・・・となるのですね。
 先々月のゴルデンウィークに起きた地震。震度は3で余り注目されませんでした。
しかし、やっぱり気になり掲載します。
 何故かは、この地方で発生確率高い内陸型活断層大地震(直下型)と言われている「阿寺断層帯」「恵那山・猿投断層帯」の内、後者に震央が重なるからです。



○地震情報(震源・震度に関する情報)

平成24年05月05日19時00分 気象庁発表
05日18時57分頃地震がありました。
震源地は愛知県西部 ( 北緯35.2度、東経137.2度)で震源の
深さは約50km、地震の規模(マグニチュード)は4.4と推定されます。

各地の震度

【震度3】

長野県 長野県南部 売木村 

岐阜県 岐阜県美濃東部 岐阜県美濃中西部 多治見市 八百津町 御嵩町 各務原市 大野町 北方町 瑞穂市 岐阜山県市 

愛知県 愛知県東部 愛知県西部 豊橋市 一宮市 西尾市 東海市 知多市 清須市 北名古屋市 

三重県 三重県北部 鈴鹿市

※震度2以下略


         気象庁 (地震情報):引用気象庁 リンク

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 今回の地震では被害はありませんが、長大な恵那山・猿投断層帯の内、北猿投断層帯が震源地に重なります。ただ、マグニチュード大きくなく、深度が50kmは相当深く、一般的な活断層地震より深すぎる起振で、活断層地震とは断定しきれません。
 ただ、この深さですとプレート活動によるものと考えるのが妥当で、徐々に活断層になんらかの影響を与えつつあるのではと思えます。






(筆者記載)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

☆地震情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
  http://www.bousai.go.jp/
③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
 活断層データベース
  http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
         (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
 活断層の長期評価(位置図)
  http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka02_danso.htm
を参考にしてください。

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☆ 総合建設業・㈱酒井建築
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東日本大震災【東北地方太平洋沖地震】の地震規模

2012年03月23日 | 耐震・震災・地震
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震災一周年を迎え 東日本大震災により亡くなられた方々に心からご冥福を
お祈り申し上げますとともに、被災者の皆様にお見舞いを申し上げ、ご健康
と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
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想定外とは、を改めて問う。
巨大地震、大地震は繰り返し起こることは古代から伝えられてること。
地震と台風は人智を超えるもの。改めて思う。


基本的な情報(震源の位置・規模,津波に関する情報は気象庁による)
■震源の位置:        142.86N,38.10E,深さ23.7km
■モーメントマグニチュード: Mw9.0(3月13日にM8.8から気象庁が修正)
■関連するプレート:     太平洋プレートと北米プレート(オホーツクプレート)
■地震のタイプ:       プレート境界地震
■震源のメカニズムのタイプ: 低角逆断層(ほぼ東西の圧縮軸)
■観測された津波の高さ:   相馬7m以上,大洗4.2m以上など

※東京大学地震研究所広報アウトリーチ室サイトより
東京大学地震研究所
東京大学地震研究所
広報アウトリーチ室
http://outreach.eri.u-tokyo.ac.jp/outreach/


平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震[東日本大震災]

地震の震源及び規模等
地震発生時刻      平成23年3月11日14時46分
発生場所(震源位置)  北緯38度06.2分 東経142度51.6分 深さ24km
規模(マグニチュード) 9.0(モーメントマグニチュード)
最大震度        7
発震機構        西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型(CMT解)
※気象庁「気象統計情報:地震・津波」より

*津波観測値4m以上
~~~~~~~~~~
津波の観測値(津波観測施設)[観測施設以外、観測器械破損・上限超含まれていない]
青森県八戸    4.2m以上
岩手県宮古    8.5m以上
岩手県大船渡   8.0m以上
岩手県釜石    4.2m以上
宮城県石巻    8.6m以上
福島県相馬    9.3m以上
茨木県大洗    4.0m
※気象庁「平成23 年3月 地震・火山月報(防災編)」より


東日本大震災以降の主な地震

2011年2月以降2012年1月末までの間、主な地震活動として(地震)評価文に取り上げたもの。

- 三陸沖   2011年3月9日 M7.3
- 東北地方太平洋沖地震   2011年3月11日 M9.0(深さ約25km)
- 静岡県伊豆地方      2011年3月11日 M4.6(深さ約5km)
- 長野県・新潟県県境付近  2011年3月12日 M6.7(深さ約10km)
- 静岡県東部        2011年3月15日 M6.4(深さ約15km)
- 茨城県北部        2011年3月19日 M6.1(深さ約5km)
- 福島県浜通り       2011年3月23日 M6.0(深さ約10km)
- 茨城県南部        2011年3月24日 M4.8(深さ約50km)
- 秋田県内陸北部      2011年4月1日 M5.0(深さ約10km)
- 茨城県南部        2011年4月2日 M5.0(深さ約55km)
- 宮城県沖         2011年4月7日 M7.2(深さ約65km)
- 福島県浜通り       2011年4月11日 M7.0(深さ約5km)
- 長野県北部        2011年4月12日 M5.6(深さごく浅い)
- 千葉県東方沖       2011年4月12日 M6.4(深さ約25km)
- 茨城県南部        2011年4月16日 M5.9(深さ約80km)
- 長野県・新潟県県境付近  2011年4月17日 M4.9(深さ約10km)
- 秋田県内陸南部      2011年4月19日 M4.9(深さ約5km)
- 千葉県東方沖       2011年4月21日 M6.0(深さ約45km)
- 福島県浜通り       2011年5月6日 M5.2(深さ約5km)
- 新潟県中越地方      2011年6月2日 M4.7(深さ約5km)
- 岩手県沖         2011年6月23日 M6.9(深さ約35km)
- 長野県中部        2011年6月30日 M5.4(深さ約5km)
- 和歌山県北部       2011年7月5日 M5.5(深さ約5km)
- 三陸沖          2011年7月10日 M7.3
- 茨城県南部        2011年7月15日 M5.4(深さ約65km)
- 駿河湾          2011年8月1日 M6.2(深さ約25km)
- 福島県沖         2011年8月19日 M6.5(深さ約50km)
- 日高地方中部       2011年9月7日 M5.1(深さ約10km)
- 茨城県北部        2011年9月21日 M5.2(深さ約10km)
- 福島県浜通り       2011年9月29日 M5.4(深さ約10km)
- 熊本県熊本地方      2011年10月5日 M4.5(深さ約10km)
- 茨城県北部        2011年11月20日 M5.3(深さ約10km)
- 広島県北部        2011年11月21日 M5.4(深さ約10km)
- 浦河沖          2011年11月24日 M6.2(深さ約45km)
- 福島県沖         2012年1月23日 M5.1(深さ約50km)
- 山梨県東部・富士五湖   2012年1月28日 M5.4(深さ約20km)
※地震調査研究推進本部・1月度評価より

今回は考察は記載しません。
(筆者)

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☆地震情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
  http://www.bousai.go.jp/
③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
 活断層データベース
  http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
         (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
 活断層の長期評価(位置図)
  http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka02_danso.htm
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活断層と地震 (33) … 2/8 佐渡島付近地震を検証

2012年02月23日 | 耐震・震災・地震
 今回の記事は、周知されている活断層帯での起震ではありませんが、東日本大震災後の北米プレート内での余震や活動が活発な状況下、日本列島の中央部における地殻を考察してみました。北アルプス、中央、南アルプスの造山運動や富士火山帯、八ヶ岳と太古に起きた日本列島成立に繋がる壮大な出来事が今も続いている現状を、見据え巨大地震を考えてみる事が必要でしょう。


○地震情報(震源・震度に関する情報) 2/8

平成24年02月08日 気象庁発表
08日21時01分頃地震がありました。
震源地は新潟県佐渡付近 ( 北緯37.5度、東経138.1度)で震源の
深さは約14km、地震の規模(マグニチュード)は5.7と推定されます。

各地の震度は次の通りです。(震度3以下省略)

新潟県  震度5強  佐渡市河原田本町、佐渡市相川三町目
      震度5弱   佐渡市赤泊、佐渡市羽茂本郷、佐渡市小木町、佐渡市畑野
      震度4    佐渡市相川栄町、佐渡市両津支所、佐渡市真野新町、佐渡市新穂瓜生屋、
           佐渡市千種、佐渡市松ヶ崎、佐渡市両津湊、佐渡市岩谷口

石川県  震度4   輪島市鳳至町


         気象庁 (震度データベース検索):引用気象庁 リンク

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 佐渡島には付近の海域を含め、活断層の表記やデーターはありません。

この地震関係で解説があります。

「日本海側でも「M7」巨大地震を警戒!佐渡で震度5強」

 8日夜、佐渡島で震度5強を観測した地震は、震源域は北米プレート(岩板)とユーラシアプレートの境界線に当たり、ひずみがたまりやすいとされている。日本海側でもマグニチュード(M)7級の大地震が起こる可能性も取り沙汰されている。

 今回は目立った被害はなかったが、気になるのは震源地です。日本海東部では、東北日本を含む北米プレートとユーラシアプレートが衝突し、新たに海溝ができつつあるとする見方が地震研究者の間で定説となっている。この「日本海東縁変動帯」は、1964年6月に起こったM7・5の新潟地震を皮切りに83年5月の日本海中部地震(M7・7)、93年7月の北海道南西沖地震(M7・8)など盛んに大地震を引き起こしてきた。04年10月の新潟県中越地震(M6・8)や、07年7月の新潟県中越沖地震(M6・8)も日本海東縁変動帯が引き起こした地震と考えられている。しかも、大地震が起きる間隔が短くなっていることが研究者の間で指摘されている。

 今回の佐渡地震の震源域も、日本海東縁変動帯に含まれている。房総沖や南海トラフだけでなく、日本海東部の地震活動にも警戒が必要です。

2012.02.09付 サンケイ zakzakを参照
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


◆考察
※ この地震は下記の図をご覧戴きますと、まさにプレート境界で起きたことがお分かり戴けますね。
 (2011年3月11日東日本大震災の記事を掲載した時の日本列島関係プレート図)




 正に日本列島を太平洋宮城県沖と挟んだ位置ですね。内陸部には「フォッサマグナ」が南北にあり、危険と言われている西側に「糸魚川静岡構造線」が走り、この境界付近でも地震が多発しています。

 今回の佐渡島地震は、発震機構が不明あるいは未発表ですが、短期サイクルで起きる大地震と浅い震源から推測すれば、プレート破壊ではなく、歪やプレート活動に伴う未知の断層(島及び周辺海域)によるものと思われます。

 北米プレートが東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)により歪が蓄積されたのか解放されたかは分かりませんがプレート活動が活発なのは確かです。ただ、今回の佐渡島付近地震は、内陸に近く、また深度が浅いので近海活断層が存在するのかも知れません。新潟中越沖地震や柏崎付近の活断層を想起させます。

●気象庁の震度データベース検索で作成、10年間の震度別地震回数を掲げました。


 気象庁は、この後19日に発生した茨城県北部を震源とする地震で「茨城県北部から同県沖にかけては(3・11の)巨大地震の余震活動が活発で、引き続き強い揺れの余震に注意してほしい」と呼びかけた。今回の地震は東日本大震災の余震との見方です。

 しかし、余震は本震と同じ領域で起こった地震を指す。武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏(地震学)は、「海域で発生した東日本大震災に対し、茨城北部の震度5弱は内陸で発生しているので、厳密には余震ではない。昨年3月11日の巨大地震に刺激された、新たな地震活動とみられる」と分析。


 これらの情報を読みますと、まさに地震列島で不安となりますが、昔から言われる「天災は忘れた頃にやって来る」とも思います。学者さんが色々言っている内は良いですが、静かになった時に突然、不意打ちに襲ってくるのが大地震かな、と感じています。阪神大震災、新潟中越地震そして東日本大震災。予測した人は皆無に近いですね。発生に備え油断せず。でしょうか。余り不安になり過ぎて過剰反応も良くないですね。

 ただ、昭和56年5月以前にお建てになられた木造家屋は、最低でも、耐震診断を早急に受けましょう。自治体の補助や無料診断制度があります。また、耐震補強、耐震改修も行政の補助がありますので、お住まいの自治体にお問合せ願います。
(筆者記載)



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☆地震情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
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③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
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④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
         (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
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大地の警告 (首都直下型地震、東海地震、名古屋直下型e.t.c)

2012年02月06日 | 耐震・震災・地震
○発生した地震情報ではありません。(地震に関する諸々なお話)

◆考察

まもなく東日本大震災より1年を迎えようとしています。あらためて亡くなれた方、罹災に合われた方に哀悼とお見舞いを申し上げます。

地震については、1月12日巨大地震説が出たり、東大地震研究所(実際は平田直教授単独発表)の首都直下型4年以内70%発生確率など、耳目を集める情報が飛び交っていますが、結論は誰も予測できない」が事実ではないでしょうか。

このブログは、内陸部における活断層地震で震度4以上を気象庁情報を基に考察してまいりましたが、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)以降、震度4以上が多発しており(例年の4倍以上)震度5~6以上に置き換えましたので、昨年8月5日以降の記事が止まっておりました。

最近の地震は広域かつ活断層に係わらない地震が多くなり、考察も難しく悩んでいます。下手な事を書けばお騒がせ記事でしょうし、あれやこれやと考えが、良くない頭をやはり駆け巡るばかりです。
再度書きますが、このブログの中のカテゴリ「地震シリーズ」は、考察お披露目が目的ではなく、事実に近い情報を収集し引用、掲載して、特に活断層の危険性を理解いただく事を重点にしていますので、考察に拘らず書けば希釈された流布になり、気軽には書けない重さがあります。

ただ、数年前まで、正しい内容だと出された情報が根底から覆っており、特に、津波に関しては総ての資料を報告書を書き改めなくてはならない程の発見や観測、調査報告が出ており、考古学から文献史学までに亘るまで学術の範囲が広がっています。

海溝型地震と言えば教科書的に下記の説明がなされていました。


                 平成22年版 防災白書:引用 ( http://www.bousai.go.jp/hakusho/h22/ )
                図2-3-3 海溝型地震の発生メカニズム
               【※赤の「?」マークは、書き加えたものです】

しかし東北地方太平洋沖地震以降は、この説明は消えました。(平成23年版防災白書では内容も変りましたがありません)
この巨大地震はプレートの境で起震ではなく、内陸側の海洋プレートの破壊が連続的に数百kmで生じて、歪が解放されましたが、新たに別な個所で歪の蓄積と各プレートでの活動が活発化し活断層以外でも頻繁に起震してるのが一応余震の類でしょうがプレート上の歪発生・変動が理由のようです。

最近、スロースリップとか長周期地震動など従前あまり使われていない専門用語が報道・マスコミでもよく出てきています。この分野はまだまだ研究途上と思われ、長周期振動は高層建築の設計の根底に及ぶ影響があると思われ、まさに地震学は解明の初期段階であるかも知れません。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

〇首都直下型地震

 4年で70%といえば、今後30年で88%とされる東海地震の発生確率よりも高い。首都圏は今後4年以内に、3・11とは比べものにならない被害に見舞われてしまうのか。
と言う恐怖に晒されましたが、最初は、読売新聞の1月23日付1面記事。「首都直下型 4年内70% 地震活発 切迫度増す」との見出し、
『「毎日新聞は〈平田(教授)によれば、「30年以内に98%」と「4年以内に70%」は同じである。だが、人間、30年ならまだ先と侮り、4年と聞けば驚く。読売は公表ずみのデータを鋭角的に再構成し、「4年以内」を強調したことで反響を呼び、他のマスコミも追随せざるを得なかった〉と後でコメントしているけれど、だが、サイトに書かれた内容をまとめた同研究所の大木聖子・助教はこういう。
「読売の書き方、そして取材に応じた平田教授の一番の問題は、誤差について触れていないことです。地震学は未解明の科学で、試算は非常に多様な意見の一つに過ぎず、計算手法を考えれば不確定性が大きいのです。ですから、数字を出すこと自体には意味がないと考えます」最もな考えと思う。』

※ 2/10加筆 ()内筆者注記
2月9日政府調査委「精度が低い。従来の長期予測は変更しない。」の見解を示す
 南関東でマグニチュード(M)7級の地震が今後4年以内に70%の確率で発生する可能性があるとした平田直・東京大地震研究所教授らの研究チームの試算について、国の地震調査委員会(地震調査研究推進本部)は9日、「精度が低い」として、「今後30年以内の発生確率は70%」としている従来の長期予測は変更しないとの見解を示した。<毎日新聞>

東京大学地震研究所
 http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/
東京大学地震研究所・東北地方太平洋沖地震_特集サイト(広報アウトリーチ室)
 http://outreach.eri.u-tokyo.ac.jp/2011/04/inquiry/


〇東海地震

発生の可能性

駿河トラフ沿いで発生する地震に関して,1854年に発生した安政東海地震の際には,南海トラフ沿いと駿河トラフ沿いの破壊が同時に起こった。しかし,1944年の東南海地震では,駿河トラフ沿いが未破壊のままとり残されている。安政東海地震から156年が経過していることや,駿河湾周辺の地殻歪の蓄積状況を考え合わせると,駿河トラフ沿いに近い将来大規模な地震が発生する可能性が高いと考えられる。この予想される地震が「東海地震」である。(平成22年版防災白書より)
今回、今後30年で87%の発生確率が88%に改められた。東南海・南海地震は60数年前に起きていますが、東海地震は沈黙期間が長い事が確率的に高い要因。

〇名古屋直下型地震(発生確率は低い)

猿投-高浜断層帯の地震による被害想定結果

中部圏において最大の被害をもたらす猿投-高浜(さなげ-たかはま)断層帯の地震では,愛知県を中心に,冬の昼12時・風速15m/sのケースで建物全壊棟数約30万棟,冬の朝5時・風速15m/sのケースで死者数約1万1千人の被害が想定される。
経済被害については,直接被害額約24兆円,間接被害額約8兆円(いずれも冬の昼12時・風速15m/sのケース),交通寸断による影響人流量約6,600万人,影響物流量約4,000万トン,影響額約3.9兆円(いずれも6ヶ月復旧時)が想定される。
ライフライン被害については,冬の昼12時・風速15m/sのケースで,断水率約56%,停電率約24%,下水道機能支障率約21%,不通回線率約14%,ガス供給停止率約99%(いずれも1日後の愛知県内の値)を想定した。
避難者数については,冬の昼12時・風速15m/sのケースで,一日後の避難者数を約250万人,避難所生活者数約160万人と想定した。また,帰宅困難者が約96万人発生すると想定される。(平成22年版防災白書より)


 やはり、外に出て空を見上げる事が多い筆者です。
(筆者記載)


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8/1 駿河湾地震 (max震度5弱)

2011年08月05日 | 耐震・震災・地震
翌日2日にこのブログ閲覧が急増しました。公称160万gooブログで4,103位にランキングされ感謝申し上げますと共に、この記事が遅くなりました事をお詫び申し上げます。


この地震は・・、考察が難しく、今も悩んでいます。下手な事を書けばお騒がせ記事になるし、地震直後に出た「東海・東南海地震に関連はない」のご宣託には抵抗あるしと、あれやこれやと考えが良くない頭を駆け巡るばかりです。
このブログの中のカテゴリ「地震シリーズ」は、考察お披露目が目的ではなく、事実に近い情報を収集し引用、掲載して、特に活断層の危険性を理解いただく事を重点にしていますので、考察に拘らなくて良いのでしょうが、書けば希釈された流布になり、気軽には掛けない重さがあります。

数日を経た現在、様々な意見が出ているので、それを紹介しますが、リンク先が期間限定と思われますので早めにリンク先の情報を閲覧願います。


○地震情報(震源・震度に関する情報)

平成23年08月02日00時02分  気象庁発表

1日23時58分頃地震がありました。

震源地は駿河湾 ( 北緯34.7度、東経138.6度)で震源の
深さは約20km、地震の規模(マグニチュード)は6.1と推定されます。
各地の震度は次の通りです。

[震度3以上が観測された地域]
震度5弱 静岡県伊豆 静岡県中部
震度4 神津島 新島 神奈川県東部 山梨県中・西部 長野県中部
長野県南部 静岡県東部 静岡県西部
震度3 埼玉県南部 千葉県北西部 千葉県南部 東京都23区
東京都多摩東部 東京都多摩西部 伊豆大島 三宅島
神奈川県西部 山梨県東部・富士五湖 長野県北部
岐阜県美濃東部 岐阜県美濃中西部 愛知県東部 愛知県西部
滋賀県北部

[震度4以上が観測された市町村]
震度5弱 東伊豆町 焼津市 静岡駿河区
震度4 神津島村 新島村 横浜南区 甲府市 南アルプス市
市川三郷町 中央市 松本市 諏訪市 茅野市 飯田市
泰阜村 下田市 河津町 南伊豆町 松崎町 西伊豆町
伊豆の国市 沼津市 富士宮市 小山町 島田市 藤枝市
吉田町 静岡葵区 静岡清水区 牧之原市 掛川市 袋井市
静岡森町 御前崎市 菊川市 浜松天竜区




                      気象庁:引用気象庁 リンク

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


◆考察
※ この地震は下記の図をご覧戴きますと、まさに南海トラフの真上で起きたことがお分かり戴けますね。

 地震直後いち早く・・・「今回の地震はフィリピン海プレートの内部で発生したものであり、想定される東海地震とは発震機構が異なります」。気象庁(8月2日)
 と気象庁や識者は否定しましたが、本当にそうだろうか?と考えています。
 東日本大震災の3日前に宮城県沖地震発生の際、注意喚起をこのブログでしましたが、その前に東京大学地震研究所KK某教授が一蹴した悪夢が横切ってしまうのです。
 今回も、気象庁は、(平成23年8月1日23時58分頃の駿河湾の地震について)、
 ○ 東海地震との関係
 今回の地震はフィリピン海プレートの内部で発生したものであり、想定される東海地震とは発震機構が異なります。また、東海地域に設置したひずみ計には、前兆すべりのような異常な地殻変動は観測されていないことから、直ちに東海地震に結びつくものではないと考えられます。
 と、発表。
 ただ、永井章・地震津波監視課長は「東海地震については、いつ発生してもおかしくないと言われているので、できる限りの地震対策は取っておくことが必要」と話している。
 と補足がついていました。確かに、震源は南海トラフ上での起震(地震の発生)であり、想定される、震源域(震源想定ゾーン)での発生ではないので、説明に矛盾はありませんが、東日本大震災は前にも述べたように、科学、技術、知識の全てを裏切って「想定外」などと言わしめたはず。
 
 翌日、このような情報を得ました。
 ☆ 9世紀と酷似 巨大地震に警鐘 - Y!トップ  8月3日(水)12時34分~15時50分
 「千年に一度の巨大地震の世紀」首都圏直下型や3連動型の可能性も」 リンク切れの時は→千年に一度の巨大地震…
 東日本大震災規模とされる平安時代の貞観(じょうがん)地震(869年)や関東直下型地震、東海・東南海・南海地震の3連動とみられる仁和(にんな)地震など9世紀に起きた地震が、阪神大震災(平成7年)以降の地震の状況と酷似していることが、産業技術総合研究所の寒川(さんがわ)旭(あきら)・招聘(しょうへい)研究員(地震考古学)の分析でわかった。近い将来に首都圏直下型や3連動型地震が起きる可能性が高いとの見解を示し、「千年に一度の巨大地震の世紀になるかもしれない」と警鐘を鳴らす。(産経新聞)

 詳しくはリンク先の記事をお読みください。
 ズッシときましたのは、「 首都圏直下型地震や東海・東南海・南海地震について寒川氏は、いずれもフィリピン海プレートの影響下にあり関連が深く、過去の首都圏直下型や仁和地震に匹敵する3連動型地震が発生する可能性が高いとした。」「 寒川氏は「東日本大震災では『想定外』という言葉がしばしば使われたが、文献史料には過去の巨大地震が詳しく記されており、決して想定外ではない」と話した。」
 の記載・・・、まさに、その事が述べたかったのです。

 そして、あの大震災前に、M7.3の前震の後に、なんら宮城県沖地震の根拠にあたるものは無い。と、のたまった東京大学地震研究所KK某教授(今でも強気発言が疎ましい。余程自信<←it's the joke !>があるのだろうか)その部下のスタッフ(共著新刊書あり)が以下のような講演を行っています。
 ☆ 「震災で科学の無力さを見せつけられた」授賞式で大木聖子助教が講演
  彼女の講演内容その中で、「地震学者は地震の科学の無力さを徹底的に見せつけられた。私たちが持つ知見では、マグニチュード9・0という規模の地震が日本で起きることは知ることができなかった」と述べ、時折感極まって涙ぐむ場面もあった。のは救われた思い。率直さが胸を打つ。科学者の真摯さが日本を救うでしょう・・・。
  講演内容は、【先端技術大賞】東大地震研究所 大木聖子氏が記念講演、をお読みください。

 ちょっと、それましたが、結論としては、発震機構が異なっても巨大地震によるプレート歪は内在し、いつ東海・東南海・南海地震の何れかが起きても、または2連動、あるいは3連動の危険性は間近に迫っていると考えるべきでしょう。
 東日本大震災は千年に一度と良くいわれますが、中部。西日本太平洋沖の地震発生サイクルは数十年から百年程度は、はっきりしている事ですから。
 最近、外に出て空を見上げる事が多くなった筆者です。
(筆者記載)



地震調査委員会_平成13年9月27日「南海トラフ地震の長期評価について」の図1 (f1)

                引用:地震調査研究推進本部地震調査委員会
     海溝型地震の長期評価・南海トラフの地震の長期評価について





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☆地震情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
  http://www.bousai.go.jp/
③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
 活断層データベース
  http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
         (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
 活断層の長期評価(位置図)
  http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka02_danso.htm
を参考にしてください。

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【ウッドピタ】  従来工法では、耐震補強工事はほとんど改築となりますので、工事期間中は部屋を空けなければなりません。また、外壁、内装、柱・梁・筋交の施工と相当期間の工期を要しますので補強工事は高額となっていました。    『ウッドピタ』は、建物外側から外壁に取り付ける補強工法で、   ①完全外付施工 ・・・工事中に室内に立入る必要が無く、普段どおりの生活ができます。   ②短工期    ・・・概ね2週間程度で工事は完了します。(低コストで済む秘密ですね)   ③強力な耐震性能・・・現在想定されている東海・東南海クラスに大地震に充分な耐力を持ちます。   ④低コスト   ・・・補強箇所数6ヶ所程度であれば、スタンダード仕様で約200万円から補強可能です。(調査費・設計費・工事費・付帯工事費 含む)    地震対策も耐震、制震、免震とありますが、先ずは建物の半壊、全壊を防ぎ、命を守り、地震後にも住み続けられる事がいかに大事である事は、罹災・被災者様の共通の言葉です。    【News】   ◎愛知県で工法認定を取得しました。「耐震改修補助事業」   ◎助成金制度(上限60万円)が受けられます。(※愛知県内)    このほか市町村より補助金がでます。
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7/15 栃木県南部地震(茨城県境内陸部)

2011年07月19日 | 耐震・震災・地震
地震情報(震源・震度に関する情報)

平成23年07月15日21時10分 気象庁発表
15日21時01分頃地震がありました。
震源地は茨城県南部 ( 北緯36.3度、東経140.1度)で震源の
深さは約60km、地震の規模(マグニチュード)は5.5と推定されます。
各地の震度は次の通りです。

[震度3以上が観測された地域]
震度5弱 栃木県南部
震度4 茨城県北部 茨城県南部 埼玉県北部 埼玉県南部
千葉県北西部 東京都23区
震度3 福島県中通り 栃木県北部 群馬県北部 群馬県南部
千葉県北東部 千葉県南部 東京都多摩東部 神奈川県東部
神奈川県西部 新潟県中越 山梨県東部・富士五湖

[震度4以上が観測された市町村]
震度5弱 真岡市
震度4 笠間市 小美玉市 土浦市 石岡市 下妻市 つくば市
八千代町 境町 守谷市 坂東市 稲敷市 筑西市
かすみがうら市 桜川市 常総市 つくばみらい市 宇都宮市
栃木市 鹿沼市 小山市 西方町 益子町 岩舟町 熊谷市
行田市 加須市 鴻巣市 久喜市 川口市 春日部市 上尾市
草加市 戸田市 宮代町 さいたま大宮区 さいたま中央区
さいたま桜区 さいたま南区 千葉花見川区 印西市
東京板橋区
この地震による津波の心配はありません。


◆考察

※ この地震は、4月16日11時19分に発生した震源地とほぼ同位置で深度がやや浅くマグニチュードも4ポイント(.4)ほど低いので、最大震度も5弱となっていますが、この3ヶ月ぶりの地震の発生は、本ブログの「4/16 栃木県南部地震(茨城県境内陸部)」に書きました様に活断層が未知、未発見の地域です。気になるのはこの震源地の西にフォッサマグナの東縁の構造線、柏崎・千葉構造線及び北部の新発田小出構造線があることです。構造線はいってしまえば、大断層帯、この構造線には、ほぼ活断層は無いと考えられていますが、2004年の新潟県中越地震ではこの構造線が原因ではないかと疑われた事もあります。

深度が60km~70kmと比較的、深く、揺れが拡散する傾向と、多少揺れが緩和されていると考えられます。

最大震度は栃木県南部で観測されましたが、震源地は茨木県です。北米プレートの南西端に当たります。この地震は断層発生により起震したと考えられますが、原因は不明。やはり東日本大震災の余震と考えられますが、まだまだ余震は続き、北米プレートの歪も気がかりです。
(筆者記載)



☆地震情報・活断層情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
  http://www.bousai.go.jp/
③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
 活断層データベース
  http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
         (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
 活断層の長期評価(位置図)
  http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka02_danso.htm
⑤NIED 独立行政法人防災科学技術研究所
  http://www.bosai.go.jp/
を参考にしてください。



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活断層と地震 (32) … 7/5 和歌山北部地震を検証

2011年07月15日 | 耐震・震災・地震
再掲] (平成23年7月11日)地震調査研究推進本部 地震調査委員会の評価
○7月5日に和歌山県北部の深さ約5kmでM5.5の地震が発生した。この地震の発震機構は北西-南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、地殻内で発生した地震である。

以上の評価公表でしたが、活断層が無いこの地区に頻繁に発生する地震。今回は震度が震度5強で和歌山北部地震となりましたが、震災後の活発化は以前にも増して注視せざるをえません。
地震記事でも書きましたが、和歌山県北部と言っても震源地は和歌山県中央北部に位置し東側は山岳地帯の地形です。関心は、大阪府と接する本来の北部に発生確率の高い著名な日本を縦断する「中央構造線断層帯」(埼玉県から群馬、長野、静岡(愛知県三河部)三重、和歌山、四国を縦断、豊後水道を経て九州中部に至ります)があり、この断層の沈黙が、心配の種となっています。
そこで、活断層の公的評価機関の地震調査研究推進本部さん資料を紹介、引用して考察してみます。

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和歌山県に被害を及ぼす地震及び地震活動の特徴

和歌山県に被害を及ぼす地震は、主に太平洋側沖合で発生する地震と陸域の浅い地震である。なお、和歌山県とその周辺で発生した主な被害地震は、図7-44のとおりである。

 太平洋側沖合では、南海トラフ沿いでM8程度の巨大地震がほぼ100~150年間隔で繰り返し発生してきた。和歌山県では、これらの地震の震源域が内陸の一部まで達するため、強い揺れを感じることが多い。例えば1946年の南海地震(M8.0)では、県内のほぼ全域が震度5相当の揺れを感じた。また、その直後に大きな津波に襲われることが多く、津波の高さは高いところでは10m以上の高さになることがある。南海トラフ沿いで発生する巨大地震は紀伊半島沖を境に東側で発生する場合、西側で発生する場合、その両方を震源域として我が国最大級の地震が発生する場合がある。和歌山県は、そのいずれの場合でも、地震動や津波による被害を受けることがある。

 和歌山県の地形を見ると、県内の大部分は山地となっており、県北部に流れる紀ノ川沿いの低地や和歌山平野を除き、大きな平地はない。県内の主要な活断層は、県北部の和泉山脈の南麓に沿って中央構造線断層帯が東西方向に延びている。中央構造線は地質構造の境界線であって、その全部が活断層ではないが、和歌山県から四国地方にかけての中央構造線は規模の大きな活動度A級の中央構造線断層帯である。県内の主要な活断層はこれだけであるが、この断層帯で発生した被害地震は知られていない。
図7-45は、和歌山県の地形と主要な活断層を示したものである。また、和歌山県南部の海岸部には、南海トラフ沿いで発生する巨大地震に関係した階段状の平坦な地形(海岸段丘)が分布している。特に串本町付近では、約125,000年前に海岸線だったところが、現在では標高約60mの高さまで持ち上げられていることが知られている。

 和歌山県では、歴史の資料により938年(M7)以降、古くから数々の陸域の地震によって被害を受けてきたことが知られているが、震源が和歌山県内にあると推定されている地震の数は少ない。しかし、古い地震の震源の精度や、震源の位置はよく分からないものの紀伊半島南部に被害が生じたとの記録がいくつかあることを考えると、必ずしも県内で発生した地震が少ないかどうかは分からない。
 さらに、活断層のない地域や紀伊水道も含めて、県内のところどころで、M7より小さいが局所的に被害が生ずる地震が発生することがある。被害地震としては、明治以降では、1906年(M6.2)と1924年(M5.9)の日高川流域の地震、1938年の田辺湾沖の地震(M6.8)、1948年の田辺市付近の地震(M6.7)などが知られている。

 また、周辺地域で発生する地震や1899年の地震(M7.0、推定の深さ40~50km:紀伊大和地震と呼ぶこともある)や1952年の吉野地震(M6.8、深さ60km)のように沈み込んだフィリピン海プレート内で発生するやや深い地震によっても被害を受けることがある。また、1960年のチリ地震津波のように外国の地震によっても津波被害を受けることがある。

 また、和歌山市付近では定常的に地震活動が活発である。ほとんどがM5程度以下の中小規模の地震であるが、有感地震回数は年平均35回程度にのぼり、日本で最も有感地震回数の多い地域の一つである。特に1920年以降報告回数が増えたことが知られている。
近年この地域に大規模な地震の発生は知られていないので、この地震活動は特定の大地震の余震ではない。その規模は最大でもM5程度であるが、震源がごく浅いために、局所的に被害が生じたこともある。この付近の東側と西側では、フィリピン海プレートの沈み込む角度が違い、この付近の地下構造は複雑になっている。
 また、この付近の深さ数kmまでの浅いところは、堅いけれども脆い性質を持つ古い時代の岩石が分布している。これらのことが、和歌山市付近の定常的な地震活動の原因と考えられる。また、地震が発生する深さは数kmよりも浅いところに限られており、上記の岩石が分布している深さで発生していると考えられる。
 なお、この地震活動が発生している地域の北部には中央構造線断層帯がある。その活動を起こす力の向きは、和歌山市付近の地震活動(東西方向の圧縮力)と中央構造線断層帯の活動(北西-南東方向の圧縮力)では異なっているが、両者の関係についてまだはっきりとは分かっていない。


表7-7 和歌山県に被害を及ぼした主な地震



図7-44 和歌山県とその周辺の主な被害地震(~1997年6月)



図7-45 和歌山県の地形と活断層




引用:地震調査研究推進本部地震調査委員会
     旧版
    日本の地震活動 -被害地震から見た地域別の特徴- <追補版> (平成11年4月1日発行)


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◆考察
※ 東日本大震災発生により茨木から静岡に至る日本列島中央部を横断するフォッサマグナ、その西側(西縁)の糸魚川静岡構造線断層帯は確実に岩盤ストレス(歪)に影響与えているのは自明(静岡県西部地震の起震)ですが、日本列島の北関東から西日本を真っ二つに縦断する「中央構造線断層帯」は未知と言いますか全く影響不明です。歪解放の起震(地震発生)なく(もちろん人間に感じる有感地震以上で、震度1未満は無数に発生していますが)。不気味と言うしかなく、この中央構造線は北米プレート及び大陸(ユーラシア)プレート上にあり、フィリピン海プレートが北上し前のプレートの境である南海トラフで岩盤下へ潜り込む圧力で中央構造線の活動が変動すると考えられてます。この構造線の活断層は主に紀伊半島から四国、九州の範囲で不連続に活断層帯を形成していますから、東海、東南海、南海地震との関連性は深いと思います。
 以上から描けるのは、東日本太平洋沖海溝型地震、中央構造線活断層(内陸型地震)、そして中部・西日本海溝型地震(東海、東南海、南海地震)のトライアングルで、その発生周期が数十年から数百年ですから、地球歴史では極めて短期間に繰り返す危険な(人類にとって)断層地震となります。この関連性こそが、今、神経質な程に、固唾を呑んでではありませんが、見守る、凝視すべき重要点です。
 中央構造線活断層は日本列島内陸型発生確率が第3位。規模も阪神淡路大震災の野島断層破砕を上回ります。
 よって、今回の和歌山県北部地震は発生メカニズムや原因が良く分からないので、注目していますが、中部・西日本の内陸型活断層、海溝型の異常値は観測されてはいませんが、その中での、今回の地震は、より不気味な存在と言わざるを得ないのです。被災は幸い少なく、余り関心を集めませんが、やはり災害は忘れた頃に来るのでしょうか。名古屋大減災連携研究センターの鷺谷威教授が言われるように、何所が何時には全く分からないが、「どこで起きてもおかしくない」を心しておく必要があるのでしょう。
 昔人の言う「くわばら、桑原」は地震の際、逃げる場所と言われています。現代では、桑畑の姿もほとんど消えましたが、『備えを怠らず』で、今日の締めくくりとさせていただきます。
(筆者記)



☆地震情報・活断層情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
  http://www.bousai.go.jp/
③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
 活断層データベース
  http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
         (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
 活断層の長期評価(位置図)
  http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka02_danso.htm
⑤NIED 独立行政法人防災科学技術研究所
  http://www.bosai.go.jp/
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活断層と地震 (31) … 6月の地震活動の評価

2011年07月13日 | 耐震・震災・地震
やはり関心持たざるを得ないのは4ヶ月を経た「平成23年東北地方太平洋沖地震」(東日本大震災)の余震とプレート活動に対する影響ですが、一般的に言われたいいるのは、半年から2年間位は油断できないと言うことです。
海溝型の余震は震災直後に比べ大幅に減りましたが、地震調査研究推進本部・地震調査委員会の6月評価は大変気になる内容です。
観測機器、GPS、海洋調査では、東海・東南海・南海地震の起震の兆候は現れていないと解説されていますが、内陸部の活断層や、宮城県沖の海洋型断層(海溝プレート上)の活動は活発なようです。特に、今回の1000年に一度発生、国内観測史上で最大、マグニチュード9.0の発生があっても、歪(プレート・岩盤ストレス)が解消された訳ではなく、茨木県沖では、むしろ高まったとも言われています。
これを証明、解く鍵はありませんが、地道な研究者の報告と専門家の議論を読んで探るしかないようです。

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平成23年7月11日
地震調査研究推進本部
地震調査委員会

2011年6月の地震活動の評価  (主要点のみ引用します)

1.主な地震活動
○ 6月2日に新潟県中越地方でマグニチュード(M)4.7の地震が発生した。この地震により新潟県で最大震度5強を観測し、被害を生じた。
○ 6月23日に岩手県沖でM6.9の地震が発生した。この地震により青森県と岩手県で最大震度5弱を観測し、被害を生じた。
○ 6月30日に長野県中部でM5.4の地震が発生した。この地震により長野県で最大震度5強を観測し、重傷者が出るなどの被害を生じた。

2011年6月の全国の地震活動(マグニチュード4.0以上)

2.各地方別の地震活動
(省略)
(2)東北地方
○ 6月18日に福島県中通りの深さ約15kmでM4.6の地震が発生した。この地震の発震機構は南北方向に張力軸を持つ型で、地殻内で発生した地震である。
○ 6月23日に岩手県沖の深さ約35kmでM6.9の地震が発生した。この地震の発震機構は東西方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。GPS観測結果によると、この地震に伴い、S普代観測点(岩手県)が約2cm東に移動するなどの地殻変動が観測されている。
(省略)
(3)関東・中部地方
○ 6月2日11時33分に新潟県中越地方の深さ約5kmでM4.7の地震が発生した。この地震の発震機構は北西-南東方向に圧力軸を持つ型で、地殻内で発生した地震である。同日12時51分にM4.1の地震が発生するなどのまとまった地震活動があった。
○ 6月3日に茨城県南部の深さ約60kmでM4.5の地震が発生した。この地震の発震機構は東北東-西南西方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界で発生した地震である。
○ 6月30日に千葉県北東部の深さ約50kmでM4.6の地震が発生した。この地震の発震機構は東西方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界で発生した地震である。
○ 6月30日に長野県中部の深さ約5kmでM5.4の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型で、地殻内で発生した地震である。GPS観測結果によると、この地震に伴い、震央付近で小さな地殻変動が観測されている。
○ 東海地方のGPS観測結果等には、東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていない。
(省略)
(4)近畿・中国・四国地方
○ 6月4日に島根県東部の深さ約10kmでM5.2の地震が発生した。この地震の発震機構は北西-南東方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型で、地殻内で発生した地震である。
(省略)

補足
○ 7月3日に福島県会津の深さ約10kmでM3.9の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、地殻内で発生した地震である。

○ 7月5日に和歌山県北部の深さ約5kmでM5.5の地震が発生した。この地震の発震機構は北西-南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、地殻内で発生した地震である。

○ 7月10日に三陸沖でM7.3の地震が発生した。この地震は太平洋プレート内部で発生した地震である。発震機構は西北西-東南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型(速報)であった。この地震により、大船渡(岩手県)と相馬(福島県)で0.1mの津波を観測した。
(省略)
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2011年6月の地震活動の評価についての補足説明
平成23年7月11日
地震調査委員会

1.主な地震活動について
2011年6月の日本およびその周辺域におけるマグニチュード(M)別の地震の発生状況は以下のとおり。
  M4.0以上およびM5.0以上の地震の発生は、それぞれ276回(5月は377回)および28回(5月は37回)であった。また、M6.0以上の地震の発生は4回で、2011年は6月までに99回発生している。

(参考) M4.0以上の月回数73回(1998-2007年の10年間の中央値)、
M5.0以上の月回数9回(1973-2007年の35年間の中央値)、
M6.0以上の月回数1.4回、年回数約17回(1924-2007年の84年間の平均値)

2010年6月以降2011年5月末までの間、主な地震活動として評価文に取り上げたものは次のものがあった。

- 福島県沖  2010年6月13日 M6.2(深さ約40km)
- 千葉県北東部  2010年7月23日 M5.0(深さ約35km)
- 新潟県上越地方  2010年10月3日 M4.7(深さ約20km)
- 宮古島近海  2010年10月4日 M6.4
- 父島近海  2010年12月22日 M7.4
- 三陸沖  2011年3月9日 M7.3
- 東北地方太平洋沖地震  2011年3月11日 M9.0(深さ約25km)
- 静岡県伊豆地方  2011年3月11日 M4.6(深さ約5km)
- 長野県・新潟県県境付近  2011年3月12日 M6.7(深さ約10km)
- 静岡県東部  2011年3月15日 M6.4(深さ約15km)
- 茨城県北部  2011年3月19日 M6.1(深さ約5km)
- 福島県浜通り  2011年3月23日 M6.0(深さ約10km)
- 茨城県南部  2011年3月24日 M4.8(深さ約50km)
- 秋田県内陸北部  2011年4月1日 M5.0(深さ約10km)
- 茨城県南部  2011年4月2日 M5.0(深さ約55km)
- 宮城県沖  2011年4月7日 M7.1(深さ約65km)
- 福島県浜通り  2011年4月11日 M7.0(深さ約5km)
- 長野県北部  2011年4月12日 M5.6(深さごく浅い)
- 千葉県東方沖  2011年4月12日 M6.4(深さ約25km)
- 茨城県南部  2011年4月16日 M5.9(深さ約80km)
- 長野県・新潟県県境付近  2011年4月17日 M4.9(深さ約10km)
- 秋田県内陸南部  2011年4月19日 M4.9(深さ約5km)
- 千葉県東方沖  2011年4月21日 M6.0(深さ約45km)
- 福島県浜通り  2011年5月6日 M5.2(深さ約5km)


(2)東北地方
「6月18日に福島県中通りの深さ約15kmでM4.6の地震が発生した。(以下、略)」:
 この地震以外にも、福島県浜通りから茨城県北部の領域にかけてM4.0以上の地震が8回発生するなど、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の発生後から活発な地震活動が続いている。

-秋田県内陸南部と福島県会津では3月中旬からまとまった地震活動が見られている。

福島県浜通りから茨城県北部の地震活動


(3)東北地方太平洋沖地震に伴う地震活動及び地殻変動について
-3月11日に発生した平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の余震域では、個別に評価した地震以外にも、最大震度5弱を観測する地震が発生するなど、活発な地震活動が見られる。今後も引き続き規模の大きな余震が発生する恐れがあり、強い揺れや高い津波に見舞われる可能性がある。また、引き続き東北地方から関東・中部地方の広い範囲で、余効変動と考えられる東向きの地殻変動が観測されている。

(4)関東・中部地方
6月30日に長野県中部の深さ約5kmでM5.4の地震が発生した。(以下、略)」:
 この地震の発生後、同日08時21分にM5.1の地震が発生するなどのまとまった地震活動が見られている。今回の地震の震源の東側に糸魚川-静岡構造線断層帯(牛伏寺断層を含む区間)が存在しており、余震の一部は牛伏寺断層の近傍で発生している。

「東海地方のGPS観測結果等には、東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていない。」:
 (なお、これは、6月27日に開催された定例の地震防災対策強化地域判定会における見解(参考参照)と同様である。)

(参考)最近の東海地域とその周辺の地震・地殻活動(平成23年6月27日気象庁地震火山部)

「現在のところ、東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていません。

1.地震活動の状況
 静岡県中西部の地殻内では、全体的にみて、2005年中頃からやや活発な状態が続いています。
 浜名湖周辺のフィリピン海プレート内では、引き続き地震の発生頻度のやや少ない状態が続いています。
 その他の領域では概ね平常レベルです。

2.地殻変動の状況
 全般的に注目すべき特別な変化は観測されていません。
 GPS観測の結果では、御前崎の長期的な沈降傾向は継続しています。更に、傾斜計、ひずみ計等の観測結果を含めて総合的に判断すると、東海地震の想定震源域及びその周辺におけるフィリピン海プレートと陸のプレートとの固着状態の特段の変化を示すようなデータは、現在のところ得られていません。
 なお、GPS観測の結果によると、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」による余効変動が東海地域においてもみられています。」
(以下、省略)

引用:(平成23年7月11日)地震調査研究推進本部地震調査委員会
    2011年6月の地震活動の評価

○ 長野県中部地震 6/30
松本の地震 引き続き警戒必要  信濃毎日新聞 07月01日(金)

 6月29日夜以降、松本などで続く一連の地震について、信大(信州大学)の地質や地殻変動の研究者は、直下型大地震の発生が予測される牛伏寺(ごふくじ)断層とは直接関係ないとみる。震源は、今春や2002年に松本市南部で起きた群発地震と同じで、今後同程度の地震が1週間ほど続くと推測している。

 地殻変動が専門の角野(すみの)由夫・理学部教授(62)は「今回の地震は松本盆地の通常の活動の一環」と指摘する。松本盆地の中央部一帯では、震源が深さ5~10キロと比較的浅い地震が過去にもしばしば起き、マグニチュード(M)4程度の地震も10年に1度は発生。過去の地震では1週間~10日間にわたって活発な状態が続いており、「今回も1週間は続くとみられる」と話す。

 松本平の断層に詳しい大塚勉・全学教育機構教授(55)は30日午前、松本市南部に入って被害を調査。今回は過去に松本市南部で起きた群発地震より規模が大きいため、未知の断層が動いた可能性もあるとの見方を示した。松本盆地中心部の被害については「盆地中心部は軟弱地盤が広がっている。その特性が揺れを大きくしたのではないか」とみている。

 気象庁は30日、今回の震源は牛伏寺断層付近で、断層面が水平方向にずれる「横ずれ断層型」との見方を示した。政府の地震調査委員会は6月9日、東日本大震災で牛伏寺断層の地震発生確率が高まった可能性があるとの見方を示したが、同庁は「今回、同断層が動いたかは分からない」としている。

 同調査委事務局の鈴木良典・文部科学省地震・防災研究課長は「牛伏寺断層が動けば規模はもっと大きいはず。今回は比較的小さな断層が動いた可能性が高い」と指摘。加えて「牛伏寺断層の地震はいつ起きてもおかしくない。引き続き備えを進めてほしい」としている。

○ 和歌山北部地震 7/5
 別の機会に掲載します。

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◆考察
※ 文字ばかりで、読みづらく、すみません。これらの公表資料から、どう読み取るか至難の業ですが、巨大地震の後に被害をもたらす大地震の発生は常識となっております。日本人が文字を得たときから、記されてる史書や古文書は有力な地震情報となっていますし、その資料が今、一番有力な地震予知の元になっているのが、地震学です。最新科学をもっても東日本大震災は予知や被害を最小にすることは出来ませんでした。
有史から語り継がれている、危機管理の伝え、教えが一番の防災手段となっている事に悲しい限りです。
それを「事故は有り得ない。今回は想定外」と押し通してきた、行政と東電は、反面教師の存在しかなりえない。
莫大な核事業(原発)費用にむらがった現代の「ソドムとゴモラ」でしょう。
せめて、全電力消失(冷却停止)いや、欠陥品と主張されているGE原発機設計から紐解いて現在の苦闘、放射能拡散の実体を記録し公表し、国内他の稼動原発、世界の原発、そして後世に残すことが、国と東電の絶対的使命であると考える。
何をもまして、復興・再建を優先させ、政争に明け暮れる事をやめ、罹災国民の救済を進めなくてはならない。
数年前から、活断層と地震に関連する記事を書いてきましたが、大震災の発生と、何もやらぬ国会と何も出来ぬ自分が辛い。
過日、原発水素爆発を防ぐ手段を中電は建屋屋上にドリルで穴を開ける。と答えた事に驚愕した。正気かっ!!と思わず叫んでしまった。
(筆者記)



☆地震情報・活断層情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
  http://www.bousai.go.jp/
③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
 活断層データベース
  http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
         (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
 活断層の長期評価(位置図)
  http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka02_danso.htm
⑤NIED 独立行政法人防災科学技術研究所
  http://www.bosai.go.jp/
を参考にしてください。


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住宅耐震診断・耐震補強工事:専門技術者
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 「リファインおおぐち
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(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター・会員
NPO法人 東海耐震マイスター倶楽部・正会員
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☆ 総合建設業・㈱酒井建築
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 ※地震と耐震の総合ページ (ぜひご覧ください。)
  http://sakai-kenchiku.co.jp/woodpita/index.htm
ウッドピタは矢作建設グループの耐震化外付け工法です。






活断層と地震 (30) … <誘発地震>どの活断層も危険性

2011年07月11日 | 耐震・震災・地震
東日本大震災から4ヶ月・・・、あらためて
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東日本大震災により亡くなられた方々に心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災者の
皆様にお見舞いを申し上げ、ご健康と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


首題、ちょっとショックな新聞記事で、言葉が出ません。
活断層の考察も今回は鈍りました。記事の紹介と引用でご容赦を・・・・。


【地震特集「備える」】<誘発地震>どの活断層も危険性 遠方でもずれ発生、本震の数年後にも  2011年7月4日

 東日本大震災が起きて以降、東北から離れた地域でも大規模な地震が頻発している。震源域の海底プレートが大きく揺れ動いたことで、各地の活断層がずれる「誘発地震」だ。全国の主要な活断層は109を数える。大地震の発生地から遠方にいたり、時間が経過しても、誘発地震の備えは常に必要だ。(中略)

 名古屋大減災連携研究センターの鷺谷威教授(地震学)は「誘発地震はどこで起きてもおかしくない」と指摘する。

 東日本大震災は、陸側のプレート(岩板)の下に海側のプレートが沈み込む境界で、陸側のプレートがはね返ったことで発生。この結果、陸側プレートを抑えつけていた海側プレートからの圧力が弱まり、均衡を保っていた活断層のバランスが崩れ、誘発地震が起きたとみられる。栄村以外にも静岡県東部(M6・4)、岐阜県飛騨地方(M4・7)、島根県東部(M5・1)など各地で起きた。

 誘発地震は規模が本震に近い上、数年後に起きることもある。

 1944年12月に三重県沖でプレート境界型の昭和東南海地震(M7・9)が発生した際、1カ月後の45年1月に三河地震(M6・8)が発生。2306人が死亡し、7000戸超が全壊したとされる。さらに、48年6月の福井地震(M7・1)も昭和東南海の誘発地震だと考えられている。

 活断層は国内に無数に走る。しかも、地震の危険性を指摘されていなかった断層が震源となる例も多い。鷺谷教授は「断層がある地域で、地震が起こらないと想定するのは無理がある。建物の耐震性を高めるなど、対策を強化していくしかない」と話す。 (中村禎一郎・記者)

出典:中日新聞(CHUNICHI Web)


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◆考察
※ 前に記した通りで、今まで書いてきた考察が学術的に専門家が述べると、「はぁ~」とため息!
 地震への備えが今、必要なんです。としか今日は書けません。すみません!
(筆者記)



☆地震情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
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③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
 活断層データベース
  http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
         (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
 活断層の長期評価(位置図)
  http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka02_danso.htm
⑤NIED 独立行政法人防災科学技術研究所
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7/5 和歌山北部地震

2011年07月06日 | 耐震・震災・地震
○地震情報(震源・震度に関する情報)

平成23年07月05日19時28分 気象庁発表

05日19時18分頃地震がありました。
震源地は和歌山県北部 ( 北緯34.0度、東経135.2度)で震源の
深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は5.4と推定されます。
各地の震度は次の通りです。<一部編集>


震度5強 和歌山県 和歌山広川町広 日高川町高津尾
震度5弱      有田市箕島 湯浅町湯浅
震度4~1 県内各地(省略)
《震度の計測された位置は各県内の一部です》
震度4~1 徳島県 香川県
震度3~1 大阪府 兵庫県 奈良県 岡山県 広島県 愛媛県 高知県
震度2~1 三重県 滋賀県 京都府 鳥取県 島根県 山口県
震度1   福井県 岐阜県 愛知県 長野県 静岡県 福岡県 佐賀県 大分県



                      気象庁:引用気象庁 リンク

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


◆考察
※ 和歌山県北部震央での起振は、昨年の3月に多発地震として掲載しましたが、最大震度3で、今回ほど強い揺れではなかったのですが、マグニチュードも3強ですから深さ10kmの同程度の発生でも今回は揺れが大きくなりました。気象庁の発表はM5.4 であれば相応な断層地震と考えられますが、前の記事でも書きましたように、この辺り(震央)では活断層なく、主要活断層にも取り上げられていません。
本来の和歌山県北部大阪府境近くには、主要活断層で発生確率の高い「中央構造線活断層帯」が存在しますが、今回の震央は北部と言うより和歌山県中部北と言うべきで山岳地が占め、航空写真測定調査でも容易に発見されない活断層が存在している可能性は捨てきれません。まだまだ活断層調査は過程ですから・・・。
地震伝播が西日本の広範囲で西に偏る岩盤揺れと、この断層の特色である多発性と地表に断層を出現させない特殊性があります。
不気味な存在であるな、が感想です。
(筆者記載)


和歌山県の活断層帯マップ

                技術士 蒲田文雄氏HP:出典
               [地震・防災「あなたとあなたの家族を守るために」]
               (都道府県別活断層一覧より)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

☆地震情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
  http://www.bousai.go.jp/
③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
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 活断層の長期評価(位置図)
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 ※地震と耐震の総合ページ (↓リンクしてます。)
【ウッドピタ】  従来工法では、耐震補強工事はほとんど改築となりますので、工事期間中は部屋を空けなければなりません。また、外壁、内装、柱・梁・筋交の施工と相当期間の工期を要しますので補強工事は高額となっていました。    『ウッドピタ』は、建物外側から外壁に取り付ける補強工法で、   ①完全外付施工 ・・・工事中に室内に立入る必要が無く、普段どおりの生活ができます。   ②短工期    ・・・概ね2週間程度で工事は完了します。(低コストで済む秘密ですね)   ③強力な耐震性能・・・現在想定されている東海・東南海クラスに大地震に充分な耐力を持ちます。   ④低コスト   ・・・補強箇所数6ヶ所程度であれば、スタンダード仕様で約200万円から補強可能です。(調査費・設計費・工事費・付帯工事費 含む)    地震対策も耐震、制震、免震とありますが、先ずは建物の半壊、全壊を防ぎ、命を守り、地震後にも住み続けられる事がいかに大事である事は、罹災・被災者様の共通の言葉です。    【News】   ◎愛知県で工法認定を取得しました。「耐震改修補助事業」   ◎助成金制度(上限60万円)が受けられます。(※愛知県内)    このほか市町村より補助金がでます。
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6/30 長野県中部地震

2011年06月30日 | 耐震・震災・地震
・・・・・・本地震で負傷された方々にお見舞い申し上げます。・・・・・・

~~【お断り:東日本大震災の余震(狭義の)と思われます地震は震度4以上でも掲載を略させて戴きます。】・・・
   但し、活断層に影響を与えている要素については個別判断で掲載・考察します。

産経新聞 6月30日(木)10時27分配信より
 30日朝に長野県で発生した震度5強の地震で、重軽傷者は松本市内でこれまでに7人にのぼり、国宝の松本城にも被害があった。<以下略>

○地震情報(震源・震度に関する情報)

平成23年06月30日08時21分 気象庁発表

30日08時16分頃地震がありました。
震源地は長野県中部 ( 北緯36.2度、東経138.0度)で震源の
深さはごく浅い、地震の規模(マグニチュード)は5.5と推定されます。(後にMw5.4に修正されました)

各地の震度は次の通りです。

[震度4以上が観測された地域]
震度5強
 長野県  松本市丸の内
震度5弱
 長野県  松本市沢村
震度4
 長野県  松本市美須々 山形村役場

 長野県内全域=震度3~1

[震度1以上が観測された「県」]
 山梨県、愛知県、埼玉県、神奈川県、新潟県、石川県、岐阜県、静岡県、滋賀県



                      気象庁:引用気象庁 リンク

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【閑話】①
※中電・関電は東電よりも心配・・・・。頼みますよ中電さん!!

「福島原発行動隊」さん期待してます!ほんと・・・。
(奈良県生駒市から駆け付けたというプラント工事の元技術者(66)は「循環注水冷却の配管の水漏れは、完全な素人仕事。頭数だけそろえて素人ばかり集めたためだ。早く現場に入れるようにしてほしい」と話した。)まったくぅ~

【東日本大震災関連】★国民は怒ってます!政治家さま、保安院さま、東電さま。
 以前「・・・逃げるな東電・幹部!」を書きました。余り素人が言うべき事ではありませんが、福島第1原子力発電所・制御不能を悪化させた東電(東京電力)の当事者能力欠如とトップの無知、安全・安心とはが分からなさ過ぎる東電組織の官僚体質が今の結果を招いた。NHK・SPで詳細報道されましたが、呆れるばかり・・。

 核分裂制御と言う人類には重過ぎる技術(遺伝子操作にも似たところがある)、EUでの反物質を30秒封じ込めのニュースが伝わったが身の毛がよだつ。

 日本の発電用原子炉は米国技術。米南部、東部の大河の河川利用システムで米西部の地震帯とは異なる環境での蓄積技術と設計者の大半が現存せず、運用技術のみ引き継がれてきた廃炉寸前の寿命の尽きた原子炉がメルトダウンを起こしたのは大津波だけではない、人災の極み。
 このような危険物はフェールセーフ、フェールソフトの完璧な構築が必修だが、容易に想像できる事態にも対応策がとられて来なかったのは、やはり東電の経営者に責任(無限責任となる)あるは決して過言ではないでしょう。

 好きな言葉は「明日があるさ」の勝俣恒久東京電力会長は、柏崎刈羽原子力発電所のトラブルの責任を取り引責辞任したが、代表権は保持したまま、東京電力代表取締役会長に就任し、定時株主総会で事故は「異常な天変地異」と弁明。
現社長は辞任したが会長は居座り。これは国難を救うのではなく、東電組織と東電マンを守る行為か。(コスト削減の為に非常用電源を撤去したと噂がある人物)
地下で土光さんが泣いている・・・・。
 いずれにして、現場で亡くなられた人々、被爆に晒されている、自衛隊員、消防隊員、警察官、志願ボランティア、メーカー社員、下請社員、東電現地社員さん等々の無事を祈念します。《つづく???>》
(筆者記)

◆考察
※ この震源地は、フォッサマグナ帯の西側端ゾーンに属し、一般には「糸魚川-静岡構造線活断層系」と称され正に、その中央部の多分、牛伏寺(ごふくじ)断層で今回の地震が生じたと推測します。30年以内に14%の発生確率。マグニチュード8クラスと内陸直下型活断層地震と長期評価されている危険断層部に位置します。
千年単位での活動は東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)に比例し、また、この地震による北米プレートとユーラシアプレートのきしみ(歪・ストレス)が生じていて糸魚川-静岡構造線活断層系に大きな影響がをもたらされていると推定できます。
東北、北関東、同太平洋沖で発生している余震とは少々性格が異なる、プレート境界のせめぎ合いが顕在化しつつあるかと恐れています。
 再三書いていますように、いずれにしても内陸活断層地震と海溝型地震、海洋断層地震は連動して一体的な活動が非常に活発化していると理解できます。
プレート活動によるものであれば、発生が確実視されている海溝型地震や海洋断層地震(東海、東南海地震=フィリピン海プレートとユーラシアプレート)に、さらに関心を向ける認識が必要です。(個人的な意見ですが、発生確率は高くなったと恐れています。)
(筆者記載)


長野県の活断層帯マップ

                技術士 蒲田文雄氏HP:出典
               [地震・防災「あなたとあなたの家族を守るために」]
               (都道府県別活断層一覧より)


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②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
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③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
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④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
         (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
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  http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka02_danso.htm
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NPO法人 東海耐震マイスター倶楽部 News

2011年06月15日 | 耐震・震災・地震
大震災により意識・行動に大きな変化!使命の決意新たに。

「NPO法人 東海耐震マイスター倶楽部」設立一周年定時総会開催
 東日本大震災を機に使命の決意新たに。   
大震災により意識・行動に大きな変化!
弊社酒井社長が会長を務める「TTMC」耐震技術者集団として住宅の安全確保で命を守るとの理念により地域への貢献を目指しています。



後藤木材ニュース 2011.5.6 Vol.237

~~~ 大きな画像はホームページに掲載しております。~~~
直接のアクセスは、下記のURLをクリック願います。
【直リンク】 http://www1.ocn.ne.jp/~sakai-c/wk_wide_110527_01.htm


住まいの耐震化をお勧めします 
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「NPO法人東海耐震マイスター倶楽部」(TTMC)のご紹介

<設立趣旨>
東海耐震マイスタ-倶楽部は、地域に根付いて住宅建築に携わる住宅のプロが、人の生活を支え人を守るためにつくられた家が、たと
え巨大地震であろうと、凶器となって人の命を奪うようなことがあってはならないとの思いから集まって出来たNPO法人(特定非営利活動法人)です。

私たちの周りには今も、耐震性に疑問のある古い住宅や、設計者と施工者との責任が曖昧な、外観だけは立派な住宅があふれています。また、こうした家をターゲットに、儲ける事だけを優先したリフォーム業者が活動している現実があります。地域とともに生きる私たちは、「信頼に基づく家づくり」を信条に、新築の耐震化だけでなく既設住宅の耐震化に、責任を持って取り組みます。

安全性を最低限確保する法令の遵守はもちろん、日々進化する耐震技術の研鑽に努めます。また、環境の観点から、耐震化だけでなく、断熱化やバリアフリー化等により、既設住宅を長期使用に耐える住宅として再生するなど、安心、安全な家づくりはもちろん、環境にやさしい家づくり、街づくりにも貢献してまいります。

<事業内容>
1.住宅の耐震化についての啓蒙・相談事業
2.耐震改修技術向上のための技術者研修事業
3.耐震診断事業
4.その他住環境改善(断熱・バリアフリー)リフォームの啓蒙・相談事業
5.その他住環境改善リフォーム技術向上のための技術者研修事業
6.その他、この法人の目的を達成するために必要な事業
【個々の詳細ご相談は正会員が応じさせていただきますので、TTMC事務局へお問合せください。】

●問い合わせ先●
NPO法人 東海耐震マイスタ-倶楽部
 http://www.e-house.co.jp/toukai-taishin/
(電話058-271-3003)
FAX 058-271-3550

活断層と地震 (29) … 東日本大震災・巨大津波発生の海底メカニズム

2011年05月20日 | 耐震・震災・地震
列島の内陸部活断層は、マントルを覆う地殻、即ちプレートの押し合いにより列島と周辺に歪とストレスをもたらし、100年から数万年サイクルで繰り返す断層を活断層とされていますので、今回の海溝型地震と定義されても活断層と密接な関係があり、今回はプレート境で生じたのではなく、列島よりで震源で逆断層と周辺で正断層の大きな地殻変化活動が生じましたので、あえて海底変異を掲載して見ます。
地震波形や観測機器で地殻変異は推定されていましたが、海洋探査船による調査も公表されましたので紹介いたします。
後述します「JAMSTEC」深海調査研究船「かいれい」により震源域からプレート境となる海溝を直線的に調査した内容です。本来の報告書や研究機関の論述は難解なので簡単明瞭なジュニア向け報道解説資料を引用しました。

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独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC ジャムステック)
東日本大震災に関する情報
[2011/04/28]【プレスリリース】
深海調査研究船「かいれい」による海底地形調査結果について(速報)
~東北地方太平洋沖地震に伴う震源域近傍における海底変動~

ジュニア向け解説ページ
「知ろう!記者に発表した最新研究

2011年4月28日発表
・北アメリカプレートが50m移動
 東北地方太平洋沖地震にともなうプレートの動き
 2011年3月11日、マグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震が発生しました。この地震において被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
ジャムステックは社会にできるかぎり貢献するために、この地震について様々な研究を行っています。
 今回は、三陸沖の海底を調査したところ、地震によってプレートが南東に約50m動いて、約7mもり上がったことをつきとめました。これは、過去に起きたプレートの動きと比べてもケタちがいに大きなものです。地震にともなうプレートのその大きな動きが、同時に海面をおし上げて巨大津波を引き起こしたと考えられます。
 研究者は、「調査を続けて、地震や津波の発生メカニズムをさらにくわしく明らかにしていく」と話します。
 地球の表面は、あつさ数十~数百キロの岩石でできた、何枚ものプレートにおおわれています。プレートはそれぞれの方向にゆっくりと移動して、別のプレートとぶつかると、一方がもう一方の下にしずみこみます。その下側のプレートはしずみ続けるので、上側のプレートはひきこまれゆがんでいきます。そのゆがみが限界に達したとき、上側のプレートは元にもどろうとはね上がって、地震を引き起こします。

(※北アメリカプレートは本ブログの「東日本大震災の震央と起振の影響を考える。【注意喚起】」http://blog.goo.ne.jp/refine_oguchi/e/21a5f593bf882adfdf5a5a9b516f60c4 …[2011年03月28日 | 耐震・震災・地震]
 を参照下さい)

・地震発生のメカニズム
 東北地方太平洋沖地震では、三陸沖の海底で、太平洋プレートのしずみこみによってゆがんだ北アメリカプレートがはね上がったと考えられます。

・三陸沖にあるプレートの境
 では、その動きはどんなものだったのでしょう。それを知るために、研究者は調査を行いました。
2011年3月15日から31日にかけて三陸沖で、深海調査研究船「かいれい」による調査を行いました。

・観測海域


 音波で海底地形や地下構造を調べて、1999年に同じ海域で行った調査結果と比べました。その結果、北アメリカプレートの地形パターンが南東に約50m動いて、約7mもり上がっていたことがわかりました。これまでにも、震源の近くでは水平方向に24~31m移動したことが他の機関から報告されていて、より沖側であるこの調査の50mは最大となります。また、過去に起きた地震でも、観測装置などが動いた距離は数cmから数m。今回の地震による北アメリカプレートの動きは、ケタちがいに大きかったといえます。

・北アメリカプレートの動き


さらに、プレートの境がある水深7,600mの海底では、土砂の山を発見しました。その幅は1,500m、高さは約50mに達します。陸側の斜面が大きくくぼんでいたので、海底地すべりによってできたものと見られます。

・海底地すべり


・今回明らかになった北アメリカプレートの大きな動きが巨大地震となり、同時に海面をおし上げて巨大津波を引き起こしたと考えられます。今後は、より広い範囲で調査を行って、地震発生のメカニズムをさらにくわしく明らかにする予定です。

出典:独立行政法人海洋研究開発機構 (JAMSTEC)
   http://www.jamstec.go.jp/j/
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◆考察
※ 地震そのものは比較的浅い震源で起きた断層と地殻変異で起きたのですが、その断層の長さが数百kmと幅数kmで、数個所にてほぼ同時に起きたことによるようですが、巨大津波は断層発生とともに起きた大きな地殻変動・移動が高く広域な津波を生じ、結局、日本列島が盾になった格好で日本海側大陸の沿岸を守ったことになるのですね。大きな犠牲と甚大なる被害と原発大事故をもたらした結果を伴いつつ。
なんとやるせない我が国土なんですね。
 東海・東南海・南海大地震が仮に発生すれば、遠州灘、三河湾、伊勢湾、紀伊半島、四国南部の各沿岸・海岸に、余り時間を経ずに今回の平成23年東北太平洋沖地震のような、大規模な津波災害が予想されるんですね。それに震央がより陸地に近いので、高い震度が広範囲に襲う可能性が高いのと、東海地区の多くの活断層と紀伊半島から四国を縦断して九州に至る中央構造線帯、フォッサマグナ西側の糸魚川静岡構造線への影響は極めて大きいでしょうし、火山帯も活動が活発化の恐れもあります。
 悲観材料ばかりですが、古代から大和民族は、その歴史を刻んできたことを誇りと畏敬の念を感じる次第です。
(筆者記)



☆地震情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
  http://www.bousai.go.jp/
③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
 活断層データベース
  http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
         (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
 活断層の長期評価(位置図)
  http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka02_danso.htm
⑤NIED 独立行政法人防災科学技術研究所
  http://www.bosai.go.jp/
を参考にしてください。


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(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター・会員
NPO法人 東海耐震マイスター倶楽部・正会員
ウッドピタ工法協会(woodpita)会員・正規代理店

☆ 総合建設業・㈱酒井建築
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地震予測の現状と限界

2011年05月19日 | 耐震・震災・地震
地震列島に住まいする私たちは、どこかで毎日、有感地震(震度1以上)が発生し、被害をもたらす巨大地震が何所でいつ起きるか、東海・東南海・南海の海溝型超巨大地震や直下型活断層地震にさらされるかと不安を強く感じて暮しているのですが、その地震発生予測はどうなのかと調べましたら、以下の掲載があり転載いたします。



① 地震に関するFAQ
  2011年東北地方太平洋沖地震

FAQ 7-4. 活断層で起こる大地震を,南海地震や東南海地震のような精度で予測することができますか?
質問:活断層で起こる大地震を,南海地震や東南海地震のような精度で予測することができますか?

回答:活断層で起こる大地震については,南海地震や東南海地震のような精度で予測することはできません.以下に理由を述べます.
一般的に地震の長期予測は,過去の地震発生履歴から推定します.その際,最も頼りになるのは,日本における1300年程度の古文書の記録です.南海・東南海地震のような海溝型地震の場合は,100-200年に1回くらいの頻度で発生するので,古文書に数回の記録が残り,予測精度は高くなりますが内陸地震の場合の再来間隔は1000年以上になることが多いので古文書の記録では1回載るかどうかです.この場合、地質調査によるデータも用いますが,古文書ほど時間の精度は高くありません.したがって,予測精度はどうしても悪くなります.
引用:公益社団法人日本地震学会
   http://www.zisin.jp/



 【東京大学地震研究所 地震・火山噴火予知協議会】
② 平成23年3月11日東北地方太平洋沖地震についての声明文
  平成23年4月16日

地震・火山噴火予知研究協議会 議長 平原和朗
2011年3月11日14時46分、東北地方の太平洋沖を震源とする超巨大地震(マグニチュード9.0)が発生したことにより、最大震度7に達する強い地震動と高さ15mを超える大津波が東日本の各地に甚大な被害をもたらしました。これにより13,000人以上の方が亡くなられ、今なお14,000人以上の方が行方不明となっています。亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りするとともに、被災され不自由な生活を強いられている皆様が一日も早く平常の生活に戻られるようになることを願ってやみません。 我が国では、1965年の「第1次地震予知研究計画」以来、地震予知の研究が組織的に行われてきました。1995年の兵庫県南部地震の発生を契機として、それまでの地震の前兆現象の捕捉に主眼をおいた地震予知の戦略を見直し、観測や実験によって地震現象を科学的に解明し、地震発生モデルの構築を進めるとともに、予測シミュレーションの実現を目指した研究に重点を置くこととしました。この考え方に基づき、1999年に「地震予知のための新たな観測研究計画」をスタートさせました。また、2009年には火山噴火予知計画と統合して「地震及び火山噴火予知のための観測研究計画」を策定し、今日まで本協議会が中心となって、地震・火山噴火に関する観測研究を続けてまいりました。この間の研究の結果、プレート境界地震の発生機構についてはかなり理解が進みました。プレート境界にはアスペリティとよばれる固着域があり、海洋プレートの沈み込みに伴ない、陸側プレートとの境界に力が蓄積されていき、それに耐え切れなくなったときにアスペリティがはがれて地震が起きるという考え方に基づくものです。単独のアスペリティの活動によるマグニチュード8以下の地震については、このモデルが概ね成り立っており、地震の規模や発生時期の大まかな予測が可能になりつつあると考えていました。 しかし、今回の東北地方太平洋沖地震のように、極めて広範囲の断層運動が引き起こす超巨大地震が、日本海溝沿いに発生する可能性を追究するまでには至っておりませんでした。これまでの研究で、複数のアスペリティが連動して発生する大地震が存在し、時として個々のアスペリティが単独で活動して規模がひとまわり小さな地震が発生することもあることを明らかにしてきました。マグニチュード7級の地震を起こすアスペリティが連動破壊して、マグニチュード8級の地震発生に至る過程を再現する数値シミュレーションを基に、南海トラフ沿いや北海道東岸沖における巨大地震の発生の可能性も検討していました。また、宮城県沖ではそう遠くない将来にマグニチード7.5程度の大地震が発生するとの予測をしておりました。東北地方では過去に巨大地震が発生したことを示唆する津波痕跡の報告もありました。しかし、喫緊と思われた宮城県沖でのマグニチード7.5級の地震発生の検討に集中し、今回の超巨大地震発生の可能性については十分に検討するに至っておりませんでした。これが地震予知研究の現状です。 このような事実を真摯に受けとめ、この地震の発生とそれに誘発された地震、火山活動を徹底的に解明し、その情報を社会に発信してゆくことが我々の責務であると思います。東北地方太平洋沖地震発生後は、震源域での余震活動はもちろん、震源域から遠く離れた内陸部でもこの地震に誘発された地震活動が活発化し、火山活動も影響を受けているなど、列島規模での地殻活動の活発化が見られます。過去の事例では、1707年の宝永大地震の49日後に富士山が噴火し、関東平野に多量の火山灰が堆積するなど大きな被害が出ました。また、1896年の明治三陸地震の2ヵ月半後に陸羽地震が発生し、200名以上の方が亡くなりました。同様の事例が他にも多数あります。今、地震研究者に求められていることは、超巨大地震がどのようなメカニズムで起こったのかを解明して、それに基づき今後このような地震の起こる可能性がある地域を明らかにすることであると考えます。さらに、この地震によって誘発された地震活動や火山活動を注意深く調査観測し、これらの誘発事象を正しく理解することであると思います。観測研究、基礎研究、開発研究の分野で地震・火山噴火予知研究をおこなってきた研究者は、互いに協力して総力を結集し、この地震の発生機構の解明と、今後の地震・火山活動の推移の予測を目指した研究を推進し、これらを今後の地震防災に役立てたいと思います。それがこの地震と津波で犠牲となられた方々、被災された方々に対する我々の責務であると深く胸に刻んでまいりたいと思います。
以上
引用:東京大学地震研究所 地震・火山噴火予知協議会
   http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/YOTIKYO/



◆考察
※ 膨大な国費を掛けた予測研究、体制、機器設置、観測網も残念ながら(私見では困難と言うより不可能に限りなく近いと考えていたが)やっぱり!としか言えない現状。
やはりすべきは、過去に学び、発生時に如何に被害・罹災を少なくする。想定外等とのんきな発想をすて、最大限、災害に備える手立てを早急に構築し、復興支援と復興事業をしつつすべきではないかと思うのです。
海溝型・活断層直下型の巨大地震が起きる事を前提として個人から国レベルまで備えを行う(今までも相当PRや公知はされていますが)しか無いのでしょう。
ただ、すべき事、やるべき事は多々ありすぎますが、過去の防災の訓練・PRを超えて、大学、自治体、研究機関は改めて初心に帰り進めて欲しい。
過去の戒めを守らず余りにも悲劇が多発した今回の大震災に学ぶべき処も多いはず。
これがこの列島の定めなら・・・・・。
(筆者記)


☆地震情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
  http://www.bousai.go.jp/
③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
 活断層データベース
  http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
         (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
 活断層の長期評価(位置図)
  http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka02_danso.htm
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☆ 総合建設業・㈱酒井建築
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