リファインおおぐち

ウッドピタ施工多数のリファインおおぐちは、住まいと増改築、リフォーム、介護改修、耐震診断と補強のご相談、施工を承ります

活断層と地震(新潟県中越沖地震) ④

2007年07月23日 | 増改築
22日のTV報道によると、柏崎市中心に1300棟の全半壊の大被害は、横揺れ中心ではあるも、振動周期が1秒を超す揺れで、耐震補強のない古い木造建築物は倒壊を防げなかったようです。
これは沖積層に薄い土砂層が覆っている所で生じるとの事。そこで、この地域の地盤を改めて調べると、

7/16付け
◆ 建物の倒壊
 柏崎市中心部は、西側が米山山地(地質は新第三期鮮新世の主に火山岩や火山砕屑岩からなる米山層)、北東側が地すべりが多数存在する西山丘陵(地質は第四紀前期更新世の砂岩・泥岩などからなる西山層から魚沼層で、北北東から南南西に延びる褶曲構造で特徴付けられる)に挟まれた沖積低地に位置す。
 低地は別山川、鯖石川、鵜川などが流入する柏崎平野と、海岸部の荒浜砂丘から構成される。柏崎市街地の南側に最終間氷期の段丘堆積物である安田層が、開析されて残丘状に残されている。現河川沿いに自然堤防が連続性悪く分布する。それ以外の大半は、谷底平野、三角州となっている。柏崎駅を中心とした市街地の南部は三角州に位置している。また、別山川に沿った荒浜砂丘の内陸側の部分は後背低地となっている。

 一方、荒浜砂丘は北は柏崎刈羽原子力発電所敷地から南は柏崎市街地まで連続し、北側では標高70~80mくらい、南側では標高 20mにかけて分布する。柏崎市街地の北部はこの砂丘上に位置し、明治期の旧版地形図を見ると旧市街地はほとんど砂丘上に分布し、南側の三角州は水田や荒れ地となっている。

 今回柏崎市中心部で住宅の全壊が多く報告されているが、全体的な分布は現時点では不明であるものの、報道されている場所は砂丘の末端部や、砂丘間低地、旧河道上に位置するようである。越後線北柏崎駅の南側に東西に延びる街道沿いに建物の全壊被害が多く分布するように見受けられる。ここは地形分類図を見る限りでは、砂丘と三角州の境界付近の砂丘の縁に位置するものと考えられる。このような場所では軟弱な沖積層の上に砂丘の砂が薄く乗っており、地震時に液状化や地盤の流動化が起こりやすいことが知られている。

の国土地理院の解析がある。
横揺れでも一秒未満の周期での揺れなら、ある程度は倒壊を免れる場合も多いようですが・・・・・。




ご自宅の耐震についてご心配の時は、
自治体での耐震診断を受けられて後、弊社の一級建築士をはじめとする経験と知識豊富な建築士にご相談ください。

㈱酒井建築ホームページ
 http://sakai-kenchiku.co.jp/