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活断層と地震 (28) … 火山帯との関連

2011年04月27日 | 耐震・震災・地震
活断層とは少し離れますが、火山も地震とは密接な関係があります。ホームページ「地震と耐震の総合ページ」でも解説していますが、少し前の新聞記事をご紹介します。各紙で報道されましたからご承知とはおもいますが・・。



13活火山で地震活動増 震災後マグマだまりに刺激?  2011年3月27日

 大震災後に、地震活動が活発になった活火山が少なくとも全国で13あることが、気象庁などへの取材で分かった。専門家は「1~2カ月は注意深く観測する必要がある」と指摘している。




 地震の増加が観測されたのは、関東や中部の(1)日光白根山(2)富士山(3)箱根山(4)焼岳(5)乗鞍岳(6)伊豆大島(7)新島(8)神津島、九州の(9)鶴見岳・伽藍岳(10)九重山(11)阿蘇山、南西諸島の(12)中之島(13)諏訪之瀬島。大半は11日の巨大地震直後から地震が増え、翌日には収まったが、箱根山、焼岳、富士山の周辺では25日時点でも地震活動が継続。ただ、気象庁は「噴火の兆候となる火山性微動や地殻変動などのデータに変化はなく、直ちに噴火するとは考えにくい」としている。

 13火山のうち、箱根山ではマグニチュード(M)4クラスの地震が11日直後に多発。富士山近くでは4日後の15日に、M6・4の地震が発生した。富士山のマグマだまりがあると推定される場所の直近が震源だった。

 静岡大の小山真人教授(火山学)は「地震波の影響や断層が動いたことでマグマだまりなどが刺激され、活火山周辺の地震が増えたとみられる」と説明する。

 過去には、東海・東南海・南海地震が連動した1707年の宝永地震の49日後に、富士山が大噴火。2004年のスマトラ沖地震(M9・1)でも数カ月後に周辺火山の活動が活発化した例などが知られている。

出典:中日新聞(CHUNICHI Web)




◆考察
※ この報道の核となっている静岡大の小山真人先生(教授)はユニークな大胆な発想と的を得た持論展開をされていると、私は感じています。ぜひ、下記の先生の情報発信(リンク)をお読みください。さすが静岡大学!と思ってしまった。

 自分(Blog筆者)は、出来るだけ客観的に地震関連情報をご紹介して、自身の考えは、デマ、風評の類にならぬよう慎重に記載するよう心がけましたが、確かに振り返れば、これだけの惨禍の後に「もしも」は禁句でしょうけれども、危機管理から言えば、もっと発言、情報発信、警告すべきであったかと、深く反省と自戒することも度々です。

①.3月9日「三陸沖地震」の時、あきらかに、活動活発化した北米プレートが大地震(宮城沖地震30年以内発生99%確率)前兆(前震)と考えられたのに、東大地震研の一部教授の軽い受け流し(後で助教は必死に予知なんかできないと抗弁したが)で、何ら警戒されなかった。自分は、海溝型大地震発生の予感をしたが、関心を払う程度の喚起だったのが悔やまれる。
※ 「数日から数ヶ月内に宮城沖地震が発生する。充分な備えと対応を!」と警戒宣言を出すべきであった。

②.1200余年前に発生した、三陸沖の超巨大地震で津波が30mを超えた記録があったのに、想定外と総て帰結する責任逃れ的な発言が多いけれど、原発を含め、やはり「大津波」の備えが必要不可欠に思えてならない。そのハザード図があれば、東北地方で津波想定の避難訓練や対策、防潮堤があって、常に備えの意識が高かったこそ、もっと被災、罹災の方々が少なく済んでいたのにと、残念でならない。原発は、全く事故前、事故後も危機管理能力なく、自己満足の安全神話の上で自分たち(東京電力役員・幹部)は被災犠牲者を装う体たらくは、現場社員、協力業者社員、自衛官、警察官、消防隊員、そして、何よりも退去危険圏内の住民さんと周辺農業・漁業関係者に多大な犠牲を強いた責任は大きい。処置後の退陣だけでは済まないのでは。役員には、無限責任があり、震災に転化させてはならない。
 地震後「大津波が数分以内にくるぞ!!!」と気象庁が重大危機警報(1年前のチリ地震の津波警報で鼠一匹になったトラウマで並みの警報しか出せなかった。また空ぶっても良いじゃないか!生命の危険に対して守るのは、し過ぎはありません)

③.震災後、あちこちのTVやマスコミで先生方がぞろぞろ出てきて講釈したが、(特に原発)ほとんどが、専門外の学者、大学の先生。ちょっとは関係してる分野で評論していたが、間違いだらけ。知識は付け焼き刃!、一番腹立ったのは、ほとんどが、現場にいってなく、視聴者がみている映像で解説。もっと素直に専門では無いが分かる範囲で話します。間違ってるかもしれません。と、言って欲しかった。
 この専門外なのに出しゃばり、措置を誤ってしまったのは、政府高官と東電トップも同じだと感じる。やはり総括すれば「人災」に思えてならない。悲しい現実。(つぶやき)
 他人の事ばかり言えませんが・・・・・・。<自戒>
(筆者記)

流言・デマによるパニックを心配して情報を伏せている方々へ
富士山噴火(過去の前兆や大地震との連動についての基礎知識)
東日本沖で起きた巨大地震について
国立大学法人 静岡大学



☆地震情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
  http://www.bousai.go.jp/
③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
 活断層データベース
  http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
         (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
 活断層の長期評価(位置図)
  http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka02_danso.htm
を参考にしてください。

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活断層と地震 (27) … 66年前の余震「三河地震」

2011年04月21日 | 耐震・震災・地震
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東日本大震災により亡くなられた方々に心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災者の
皆様にお見舞いを申し上げ、ご健康と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
 また、石巻市の大川小学校の小学生の70数名(全校生8割余)と教師職員数名も亡くなれ余りにも
悲惨な悲しい現実に涙しに哀悼をささげます。
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 東日本大震災の群発性の余震が多発していますが、66年前、東南海地震の翌年の余震「三河地震」で名古屋市の学童疎開児童と教職員が亡くなれたことと、亡き大川小児童の記憶を永遠に語り継ぎ、同じ悲劇を繰り替えされなようにと、多くの方々に知っていただきたいと願っています。


三河地震(みかわじしん)は、1945年1月13日午前3時38分23秒に、愛知県の三河湾で発生した直下型地震である。 1945年の敗戦前後にかけて4年連続で1000名を超える死者を出した4大地震(鳥取地震、東南海地震、南海地震)の一つである
震源地は三河湾 北緯34度42.1分 東経137度6.8分、深さ11km。三重県津市で震度5を記録したが、震源に近い現在の西尾市などでは震度6(現在の震度階級では7)であったといわれる。

震源が浅く、マグニチュード6.8と規模が比較的大きかったにも関わらず、被害報告はごく僅かしか残されていないために、現在に至ってもこの地震について詳しいことは判っていない。地震が発生した当時は太平洋戦争中であり、『戦意を低下させないよう』、当時の政府当局によって(敵への情報流出も作戦へ影響するため)報道管制が敷かれ、三河地震のことを一切報道するなと圧力をかけたからであるとも言われる。1ヶ月前の1944年12月7日に発生した東南海地震の最大規模の余震ともいわれており、地震発生当初は第一次地震と呼ばれた東南海地震に対して第二次地震と呼称された。

死者1180人、行方不明者1126人、負傷者3866人。家屋の全壊は7221戸、半壊1万6555戸、全焼2戸、半焼3戸、その他2万4311戸。

この地震により深溝断層(ふこうずだんそう)が生じた。断層の総延長は28km、最大の高低差は約2m、横ずれ変異量は約1mである。死者が多かったのは幡豆郡福地村、西尾町、三和村、横須賀村(以上現・西尾市)、碧海郡桜井町(現・安城市)、明治村(現・西尾市、安城市、碧南市)、宝飯郡形原町(現・蒲郡市)などで、矢作古川周辺では液状化現象も見られた。

被害状況は集落ごとに大きな差があり、ある集落は壊滅している一方で隣の集落はほとんど被害がないという状況も随所で見られたと言われている。深溝断層は逆断層で、隆起側での家屋倒壊などの被害規模が大きく、沈降側での被害は断層からの距離が10m以内に集中した。また、三河湾で小規模な津波の発生が確認されている。

局地的な被害は一般の直下型地震よりも深刻で、上記の被害が甚大な地区では、どの家族にも死者が出るほどの高い死亡率だったと言う。なお、震源を離れた葉栗郡や中島郡、名古屋市から一宮市付近でも一部で家屋の倒壊があった。

この地震で形成された深溝断層は、1975年に愛知県指定天然記念物に指定されている。

地震活動および発光現象
1月11日頃から形原町や西浦町では有感地震5〜6回を含む前震(マグニチュード5.9、5.2を含む)が発生していた。余震活動も非常に活発であり、近年余震が特に多かったといわれる新潟県中越地震を凌ぐ数の余震が観測された。最大の余震は、本震発生後3日目に発生したM6.4の地震である。

また前震や余震の前後に三ヶ根山周辺(地震断層の直上)で夜空が発光するなどの宏観異常現象が確認されたとの報告があるが、当時は灯火管制が敷かれており、人工の灯りである可能性は低いとされる。

出典:ウィキペディア(Wikipedia)



◆考察

※ この三河地震で名古屋から幡豆郡・碧海郡(今の安城市、西尾市及び周辺)に学童疎開していて、犠牲となった疎開学童の人数は三河大地震では55名にも及び先生2名、寮母さんも2名亡くなられました。
あるお寺に疎開していた国民学校疎開児童は本堂が崩壊して数十人の学童と先生一人が亡くなられました。
海溝型大地震の余震は数年後でも直下型活断層大地震の可能性を秘めています。
常に地震災害は歴史と先人の語りに学び、忘れずに記憶する事が大切ですね。

※ 東日本大震災での被災・災害は、津波と原発事故が大きいのですが、私はこの分野は勉強不充分で、今だ筆にできません。本ブログでは地震に関する情報と見解でご容赦お願い申し上げます。
(筆者記載)



☆地震情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
  http://www.bousai.go.jp/
③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
 活断層データベース
  http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
         (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
 活断層の長期評価(位置図)
  http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka02_danso.htm
を参考にしてください。

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4/16 栃木県南部地震(茨城県境内陸部)

2011年04月20日 | 耐震・震災・地震
地震情報(震源・震度に関する情報)

平成23年04月16日11時30分 気象庁発表
16日11時19分頃地震がありました。
震源地は栃木県南部 ( 北緯36.4度、東経140.0度)で震源の
深さは約70km、地震の規模(マグニチュード)は5.9と推定されます。
各地の震度は次の通りです。

[震度3以上が観測された地域]
震度5強 茨城県南部
震度5弱 茨城県北部 栃木県南部 埼玉県北部
震度4 福島県中通り 福島県浜通り 栃木県北部 群馬県北部
群馬県南部 埼玉県南部 千葉県北西部 東京都23区
震度3 宮城県北部 宮城県南部 福島県会津 埼玉県秩父
千葉県北東部 千葉県南部 東京都多摩東部 東京都多摩西部
神奈川県東部 神奈川県西部 新潟県中越 山梨県中・西部
山梨県東部・富士五湖 長野県中部 静岡県伊豆 静岡県東部
[震度4以上が観測された市町村]
震度5強 (茨城県)鉾田市
震度5弱 笠間市 常陸大宮市 桜川市 宇都宮市 高根沢町 加須市
震度4 白河市 二本松市 泉崎村 玉川村 田村市 双葉町 水戸市
日立市 ひたちなか市 茨城町 大子町 那珂市 城里町
小美玉市 土浦市 茨城古河市 石岡市 結城市 下妻市
取手市 つくば市 美浦村 阿見町 八千代町 五霞町 境町
守谷市 坂東市 稲敷市 筑西市 かすみがうら市 行方市
常総市 つくばみらい市 日光市 大田原市 矢板市 那須町
那須塩原市 足利市 栃木市 佐野市 鹿沼市 小山市
真岡市 上三川町 西方町 益子町 市貝町 芳賀町 壬生町
野木町 岩舟町 那須烏山市 栃木那珂川町 下野市 沼田市
前橋市 伊勢崎市 太田市 館林市 板倉町 群馬明和町
群馬千代田町 大泉町 邑楽町 熊谷市 行田市 東松山市
羽生市 鴻巣市 深谷市 久喜市 川口市 春日部市 上尾市
桶川市 八潮市 幸手市 宮代町 白岡町 さいたま岩槻区
野田市 柏市 鎌ケ谷市 白井市 東京千代田区 東京文京区
東京江東区 東京北区 東京荒川区 東京足立区 東京葛飾区
この地震による津波の心配はありません。
この地震について、緊急地震速報を発表しています。



                      気象庁:引用気象庁 リンク


※断層探し(震源地に活断層はありません)

 出典:独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター「活断層データベース」
  http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html

◆考察

※ この震源地も活断層が未知、未発見の地域です。県北部には「関谷起震断層」(栃木県北部、山地と平地の境界をほぼ南北方向に伸びる西側隆起の逆断層。)がありますが、3千年間隔の活動で確率0%で活断層の評価は困難です。また今回の起震には関係ないと考えます。やはり東北地方太平洋沖地震(東北・関東大地震)の海溝型地震(Mw 9)の広域な余震と推定されますが、プレート活動が活発で、まだまだ充分に歪・ストレスが解放されていない証左と考えられます。地震調査研究推進本部の評価発表も未だ出ておりません。(4/20現在)。
ただ、震央は栃木県南部で真岡市の至近南地域ですが、大きく揺れたのは茨城県で栃木県は全域ではないですが、地盤が硬く山岳地帯も地震に強い所なのでしょう。茨城県は東日本大震災の地震被害も大きかったので、地域差が出ています。
「財団法人 地震予知総合研究振興会」の地震加速度情報では茨城県南部と記載されていますが震源は栃木県南部です。
内陸部の余震が広がり起震の無いところでも発生してますのは、プレート岩盤破壊の拡散と歪解消との関係が気がかりです。北米プレート上の各県の皆様、どうか充分、ご注意を。

(筆者記載)


☆地震情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
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③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
 活断層データベース
  http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
         (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
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活断層と地震 (26) …2011/4/11 福島県浜通りの地震

2011年04月14日 | 耐震・震災・地震
原発問題、被災者さん救援、被害地復興と東日本大震災に心痛める最中、気になるのは、いずれ起きるであろう東海、東南海、南海大地震と首都圏直下型大地震です。
現在、地震調査研究推進本部・地震調査委員会の臨時会で「ただちに想定東海地震に結びつくような異常な地殻変動は観測されていない」との見解が出されています。
但し、活断層への影響、起震の可能性は全く不明が結論です。
海洋で起きた地震の断層は確認できませんが、福島県浜通り地震は、内陸部で起きていますので、地震での地表断層は確認できます。
今回、東京大学が現地調査をしましたので、引用掲載します。

先ず 4/1 福島県浜通り地震は、
2011年4月11日17時16分に福島県浜通りの深さ6kmでM7.0の地震(最大震度6弱)が発生し、死者3人、負傷者9人などの被害を生じた(4月12日07時30分、総務省消防庁による第7報)。この地震で気象庁は17時18分に茨城県に対して津波警報を発表した(18時05分解除)。この地震の発震機構は東北東-西南西方向に張力軸を持つ正断層型(速報)で、地殻内で発生した地震である。
この地震の震源付近では同日17時17分にM6.0の地震(最大震度5弱)、17時26分にM5.6の地震(最大震度5弱)が発生するなど、多数の余震が発生している(4月11日18時20分現在)。
1923年8月以降の活動を見ると、この地震の震源周辺(領域b)では「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」が発生する前にはM5.0以上の浅い地震はほとんど観測されていない。しかし3月11日以降、3月19日にM6.1の地震(最大震度5強)、3月23日にM6.0の地震(最大震度5強)が発生するなど、まとまった地震活動が発生している。

※(平成23年4月12日)地震調査研究推進本部・地震調査委員会(地震に関する評価)
「2011年4月11日福島県浜通りの地震の評価」引用


○東京大学地震研究所、山形大学、東北学院大学、東北大学による調査

2011年4月11日の福島県浜通りの地震に伴う地表地震断層について

4月11日17時16分頃に福島県浜通りの深さ約5kmでM7.0(暫定)の地震が発生した.この地震に伴う地表地震断層について,地震発生翌日の12日から現地調査を行い,井戸沢断層として知られる活断層に沿って,地表地震断層を見いだした.

(石山達也・佐藤比呂志・加藤直子(地震研)・八木浩司(山形大)・宮城豊彦(東北学院大)・今泉俊文(東北大)による)

・地質学的背景

地表地震断層の分布.赤線は4/12の調査で見出した地表地震断層の分布を,緑色の丸印は写真の位置を示す.また,黒線は中田・今泉(2002)による推定活断層の位置を示す.基図は国土地理院発行の1/25000地形図を用いた.
震源域は,いわき市西部の阿武隈山地であり,阿武隈変成岩類と白亜系の花崗岩類・閃緑岩類が分布し,不整合で前弧堆積物である第三系の堆積物が分布する(久保ほか,2007).先第三系の主要な構造方向は,NNW-SSE方向であり,新第三系の分布を限る断層として,井戸沢断層が記載された(須貝ほか,1957; 三井,1972; 鈴木ほか,2005).活断層研究会(1991)は,変動地形学的な検討によって,主に三条のトレースから構成されるものとして井戸沢断層を記載した,全体としてのトレースの長さは約20kmとなる.南部に位置する断層のみ,町北部と異なり東側低下となる.中田・今泉編(2002)は主として二条のトレースからなる断層を記載しており,主として西側低下の断層とされる.また,活断層研究会(1991)の最南部の断層については活断層とは判断していない.

・2011年4月11日の福島県浜通りの地震にともなう地表地震断層
地震発生翌日の4月12日,震源域を中心に地表地震断層の有無を確認するために調査を行った.その結果,いわき市遠野町大平から同田人(たびと)町旅人(たびびと)にかけての約6.4 kmの区間で,今回の地震に際して形成されたと思われる新鮮な変動崖が断続的に分布することを確認した.変動崖の走向は一般にN10ºW前後を示し,上下変位量は西側低下で約0.8-1.5 m,右横ずれ変位量が30 cm内外である.いくつかの地点では高角西傾斜ないしはほぼ垂直の断層面が露出する.また一般に崖面頂部に開口亀裂を伴い,崖面を切断するantitheticな正断層を伴う.加えて,圧縮性の構造を殆ど伴わない.このような特徴から,確認した変動崖は西傾斜の正断層の断層運動に伴う地表変状であると考えられる.変動崖はLoc. 1,4,6では谷底部に出現しており,地すべりなどの斜面流動に起因する正断層構造とは考えにくい.したがって,今回確認された変動崖は,震源断層の上方延長で形成された地表地震断層であると判断される.

地表地震断層の分布は,これまでの研究で井戸沢断層として示された断層のうち,最も東側のトレースに沿っているように見える.一方で,最北端のLoc. 6はこのトレースと必ずしも整合的ではない.またLoc. 6の上下変位量が他の地点とほぼ同程度(約1.2 m)であることや余震分布から判断して,さらに北側に地表地震断層が出現している可能性が高い.このように,地表地震断層の分布範囲や既存のマッピングとの関係については,今後検討する必要がある.


・余震分布と活断層
余震分布は中田・今泉編(2002)の井戸沢断層の西方に多く発生しており,南端はほぼこの断層の断層線の西方延長と一致するが,北方には断層線北端からさらに数kmの領域まで分布している.

この地震の発震機構は西南西-東北東方向に張力軸を持つ正断層型で,地殻内の浅い地震である.通例,この地域は地震活動の低調な地域であり,正断層地震活動は,東北太平洋沖地震発生後に活発化した.東北地方に分布する活断層は,そのほとんどが逆断層型であり,正断層型の大規模な地震断層が東北地方で見いだされたのは今回が初めてである.これはM9のきわめて規模の大きなメガスラストの運動に伴って,上盤側で特異な伸張性の応力状態になったものと理解される.
東京大学地震研究所[地震・火山情報](2011年3月 東北地方太平洋沖地震)より引用しました。

井戸沢断層

出典:
独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
 活断層データベース

◆考察

※ 大学の専門研究者さんの大変難しい内容ですが、要点は井戸沢断層は横ずれ断層ですが、正断層型の大規模な地震断層が東北地方で見いだされたのは今回が初めてで、この断層に沿って新たな地表に断層が出現した。(今回の大震災は、横ズレあり、逆断層あり、正断層ありと大きさだけでない複雑な面と不明な内容が多い)

 井戸沢断層は、大学等によって1991年に調査されましたが、「活断層研究会」の判定は、活断層ではない。断層地震の発生確率は0に近い。
データベースの記述はなされている。
 それが、群発性地震を頻繁に起こしている。これが、断層地震の怖さかも知れない。単に余震と片付けられない。
 活断層地震は、周期的に発生し確率も公表されていますが、常に関心を持つ事が大切だと改めて思います。

(筆者記載)



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余震を考える。知る。

2011年04月12日 | 耐震・震災・地震
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東日本大震災により亡くなられた方々に心からご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災者の
皆様にお見舞いを申し上げ、ご健康と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
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東日本大震災の群発性の余震が多発しています。どこまで「余震」なのか不明ですが調べてみました。
資料は下記によります。

地震調査研究推進本部
大地震のあと、余震はどうなるか

3-1 地震活動は「本震-余震型」と「群発型」

地震は、起きる原因や場所の違いにより、4つのタイプに分けられることを説明しましたが、地震活動のパターンでみますと本震-余震型と群発型に分けられます。
本震-余震型は、大きな地震が起きて、その直後から多くの小さな地震が発生します。最初の大きな地震を本震といい、それに続く小さな地震を余震と呼びます。また、一部の地震の中には、本震に先立ち小さな地震を伴うこともあります。震源の浅い大きな地震が発生した場合、ほとんどの場合に余震が起こります。余震の数は時間がたつにつれ次第に少なくなっていきます。群発型は、いきなり大きな地震が発生するのではなく、ある地域で次第に地震の数が増えて活発になり、その後、活動が激しくなったり、弱くなったりし、だらだらと活動が続くものです。群発型では、特に目立って大きな地震は起きませんが、例外があり、群発地震が続く中で、かなり大きな地震が起きることもあります。火山の周辺などでは群発地震活動がしばしば見られます。

実際の地震活動では地震の規模、発生した地域などによって複雑な経緯をたどることも多く、どのパターンと決めることが難しい場合もあります。


3-2 余震とは?

一般に地震が起きるとその近くで最初の地震より小さな地震が続発します。最初の地震を本震、後続の地震を余震といいます。本震の発生により岩石が不安定な状態になり、それを解消するために余震が発生すると考えられています。余震の起きる場所を余震域といい、本震で破壊された領域(震源域)とその周辺が含まれます。本震発生後から数時間程度までの余震域は本震の震源域とおおむね一致しますが、余震域はその後だんだんと広がっていきます。
まれに余震域から飛び離れて地震が起きることがあり、これは広義の余震と呼ばれます。このようなケースとしては1944年12月の東南海地震(M7.9)の約1カ月後に余震域から離れて愛知県南部で起きた三河地震(M6.8)が知られています。また1993年7月の北海道南西沖地震(M7.8)の後にも、余震域から離れた江差沖でM6.3の地震が起きました。本震の発生により、広い地域の岩盤に加わっていた力が変化したために起きたのかもしれませんが、残念ながら、このような広義の余震が本震からどのくらい離れたところに、いつ起きるのか、現在の科学技術のレベルでは予測できません。


3-3 余震の性質

余震の起き方には、次のような性質があります。
[1]余震の数は本震直後に多く、時間とともに次第に少なくなっていきます。10日目に約10分の1に減り、100日目には約100分の1になります。減衰の仕方は、本震直後は急激ですが、徐々に緩やかになります。本震から10日後には直後の10分の1ですが、その後10日経過しても、その2分の1にしかなりません。

余震がいつまでも続くといった印象を持つのはこのためです。また、本震のMが大きいと余震が収まるまでの期間が、平均的には、長くなります。

[2]余震の規模と余震の数の関係は、規模が大きいものは数が少なく、規模が小さいものは数が多くなります。Mが1つ大きくなるごとに、起きる割合が約10分の1になります。

[3]余震の中で一番大きなものを最大余震といいます。最大余震のMは、平均してみると本震のMより1程度小さくなります。しかし、本震のMとあまり変わらない大きなMの余震が起きることもあります。また、本震のMよりかなり小さくなることもあります。

[4]最大余震は多くの場合、内陸では本震から約3日以内に、海域ではこれより長く約10日以内に発生しています。最近の例では、1995年の兵庫県南部地震では2時間後、1994年の三陸はるか沖地震では9.5日後でした。

[5]大きな余震は余震域の端とその周辺で起きやすい傾向があります。

[6]大きな余震による揺れは、場所によっては本震の揺れと同じ程度になることがあります(6.2の表3を参照)。最近の例では、1996年3月26日の鹿児島県北西部の地震(M6.5)では、4月3日に最大余震(M5.6)が発生、同県川内市でともに震度5強の揺れとなりました。

(略)

(3)経験則3

① 活動中の活火山や過去100万年の間に活動した第四紀の火山の近くで地震が発生した場合には、大きい余震が起きやすい傾向があります。
② 海域のうち三陸沖や択捉沖の一部などの地震続発領域で地震が発生した場合には、大きい余震が起きやすい傾向があります。

そこで7日以降の「5弱以上の」内陸部地震(余震?)を列挙しました。(気象庁発表引用)

【12日14時7分頃 福島県浜通り M6.3 震度6弱】
平成23年04月12日14時11分 気象庁発表
12日14時07分頃地震がありました。
震源地は福島県浜通り ( 北緯37.0度、東経140.7度)で震源の
深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は6.3と推定されます。

震度6弱 福島県浜通り
震度5弱 福島県中通り 茨城県北部 茨城県南部


【12日7時26分頃 長野県北部 M5.5 震度5弱】
平成23年04月12日07時29分 気象庁発表
12日07時26分頃地震がありました。
震源地は長野県北部 ( 北緯36.8度、東経138.6度)で震源の
深さは約20km、地震の規模(マグニチュード)は5.5と推定されます。

震度5弱 長野県北部


【11日20時42分頃 茨城県北部 M5.9 震度5弱】
平成23年04月11日20時46分 気象庁発表
11日20時42分頃地震がありました。
震源地は茨城県北部 ( 北緯36.9度、東経140.6度)で震源の
深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は5.9と推定されます。

震度5弱 福島県中通り


【11日17時16分頃 福島県浜通り M7.1 震度6弱】
平成23年04月11日17時20分 気象庁発表
11日17時16分頃地震がありました。
震源地は福島県浜通り ( 北緯36.9度、東経140.7度、いわきの西南西30km付近)で震源の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は7.1と推定されます。

震度6弱 福島県浜通り 茨城県南部
震度5強 福島県中通り 茨城県北部
震度5弱 山形県村山 山形県置賜 福島県会津


【9日18時42分頃 宮城県沖 M5.4 震度5弱】
平成23年04月09日18時46分 気象庁発表
09日18時42分頃地震がありました。
震源地は宮城県沖 ( 北緯38.2度、東経141.8度)で震源の
深さは約50km、地震の規模(マグニチュード)は5.4と推定されます。

震度5弱 宮城県北部



【7日23時32分頃 宮城県沖 M7.4 震度6強 】
平成23年04月07日23時36分 気象庁発表
07日23時32分頃地震がありました。
震源地は宮城県沖 ( 北緯38.2度、東経142.0度、牡鹿半島の東40km付近)で震源の深さは約40km、地震の規模(マグニチュード)は7.4と推定されます。

震度6強 宮城県北部 宮城県中部
震度6弱 岩手県沿岸南部 岩手県内陸南部 宮城県南部
震度5強 岩手県内陸北部 福島県中通り
震度5弱 岩手県沿岸北部 秋田県内陸南部 山形県最上 山形県村山 福島県浜通り


◆考察

※ 海溝型大地震の後に内陸部活断層地震の発生と言えば、1944年東南海地震の後の、1945年1月に起きた三河地震(深溝断層)であり、犠牲者の多くは名古屋から疎開していた学童でありました。

今回の痛ましい東日本大震災は海溝型大地震であり、群発性の余震が多発しています。その中で「内陸部地震」に注目したい。現在のところ、活断層上は無いようですが、いつかは全く不明ですが起震は充分考えられます。
長野県北部は、一応今回の活動プレートの北米プレート西端(フォッサマグナ西限界)にあたりますが、余震であるのか、理解し難い所もあります。

(筆者記載)



☆地震情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
  http://www.bousai.go.jp/
③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
 活断層データベース
  http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
         (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
 活断層の長期評価(位置図)
  http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka02_danso.htm
を参考にしてください。

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(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター・会員
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 ※地震と耐震の総合ページ (更新いたしました。ぜひご覧ください。)

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活断層と地震 (25) …2011/2/22 NZ南島大地震の地震考察

2011年04月08日 | 耐震・震災・地震

【お断り:3月始めに掲載予定でしたが、今回の東日本大震災の発生により掲載が遅くなりました。】

◎2011年ニュージーランド南部大地震 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
①2011ニュージーランド南部の地震関連情報
2011年2月22日、ニュージーランド南部で現地時間午後0時51分(日本時間22日午前8時51分)頃、 マグニチュード(M)6.3(USGS:米国地質調査所情報)の強い地震がありました。震源は、ニュージーランド南島のクライストチャーチ近郊で(南緯43.60度、東経172.71度)、震源の深さは約5kmです。クライストチャーチの中心部では建物や道路が損壊し、多数の死亡者が確認されています(地元警察)。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

②ニュージーランドでM6.3の地震
2011年2月22日、南島の最大都市クライストチャーチでM6.3の強い地震が発生。多数の死者が出ている。
今回の地震は、2010年秋に同市で発生したマグニチュード7.1の強い地震の余震と見られている。この時は建物倒壊などの被害があったものの、死者は出なかった。
プレート境界、頻発する国 昨年の最大余震か
[産経新聞 2月23日(水)7時56分]

 ニュージーランドはインド・オーストラリアプレートと太平洋プレートの境界付近にあるため、プレート運動によるひずみがたまりやすく、大地震が頻発する国でもある。今回、地震が起きたクライストチャーチの近くでは、昨年9月4日にもマグニチュード(M)7・0の地震が発生し、多数のけが人が出ていた。
 東京大学地震研究所によると、昨年9月の地震は岩盤が横にずれて発生する「右横ずれ断層型」で、今回はその最大余震とみられる。M6・3と昨年より規模は小さいが、震源が深さ約5キロと浅く、クライストチャーチの直下で発生したため、被害が大きくなったと考えられるという。
 昨年の地震直後に現地調査した東大生産技術研究所の清田隆准教授は「昨年の調査では、新しい建物は耐震性を考慮して建設されているという印象で、被害はれんが造りなど古い建物に多く見られた」と話す。
 今回の被害については「新しい建物にも一部倒壊などの被害が出ているとすれば、設計段階で想定した以上の大きな揺れが襲った可能性もある」と指摘している。
(以下、記事略)

NZの最近の主な地震(写真:産経新聞)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


地震調査研究推進本部
地震がわかる! 防災担当者参考資料
  http://www.jishin.go.jp/main/pamphlet/wakaru_shiryo/index.htm

産経ニュース
  http://sankei.jp.msn.com/

損害保険料率算出機構
  http://www.nliro.or.jp/
地震保険調査研究_No.10_2007.3
第2章_ニュージーランドの地震危険_1MB
  http://www.nliro.or.jp/disclosure/q_kenkyu/index.html


◆ニュージーランド南部大地震考察
 ①ニュージーランドの活断層
思えば昨年(2010年)3月10日掲載で、2月28日(日)に発生した、チリ大地震に関して次のようにお伝えしました。
「チリ大地震の津波が日本列島を遅い、東名高速道路は清水~富士インター間の通行止め、JRも東海道線の豊橋=浜松の運休を始めとして各線の運休が相次ぎ、各私鉄も海岸沿線に近い路線で運休、幸い死者・行方不明は伝えられていないが、養殖イカダが各地でダメージを受け相当な被害が出ている状況です。

その津波、南米チリと日本とは約1万7千キロと太平洋を挟んで大変遠い距離にありますが、約24時間で津波到来となり、これは時速700キロでジェット旅客機の速度に近い速さ!信じられないスピードの津波襲来である。地球圏海洋の波動現象は想像を超える。」

そして地震解説で、「日本の海溝型地震要因と同じ、環太平洋地震帯の特有な地殻現象と言うか、南米海洋大陸プレートとナスカプレートのせめぎ合いにアンデス山脈の圧力が相乗して海洋大陸棚での逆断層地震が起震原因のようだ。マグニチュードは8.8 (日本気象庁は8.6と発表)の巨大地震地震でしたが、現地映像を見る限り、日本の震度5強~6の大きさに思えた。これは南米の特にチリの地層、地殻構造によるものであろうか。また震源が深度60Kmの深さで震央も海洋大陸棚で内陸への振れを弱めたかもしれない。東海、東南海地震発生のメカニズムが同じで周期も極めて似通っているので、詳細な研究が待たれる。
当然ながら被害者救済が優先するが、決して太平洋の彼方の南半球での出来事では終わる内容ではありません。」と記し、ハイチ地震にも言及しました。

「2010年1月12日のハイチ地震ではマグニチュード(M)7.0の地震で死者20万人超の大被害が発生しましたが、直下型活断層地震の危険性を示唆しているのではないでしょうか。」

そして「日本の特に三陸海岸沿岸に大被害をもたらした、1960年5月22日のチリ地震は、モーメントマグニチュード(Mw)9.5と有史以来観測された中で世界最大規模の地震でした。」も記載しています。
今回のNZ(ニュージランド)地震は、これらの地震に共通する地球の表面を覆う「プレート」活動によるものです。「世界の地震分布とプレート境界」の図に示すようにニュージランドも日本海溝のように太平洋プレートとオーストラリア。インドプレートのプレート境界が、ニュージランド島を縦断し、今回はプレート活動による岩盤破壊が内陸部直下型断層地震を発生させましたが、断層地震は未知(隠れた)断層によるものでした。
ニュージランドは、日本と同じ又は以上に高い耐震基準レベルの先進国で新しく建設される建物は厳しい基準に沿っているのですが、基準制定以前の建物は、地震の少ない英国本土の建築方法によっていたので、英国風の優雅さが、今回の悲劇を招きました。

プレート境界での地震、日本で言えば海溝型地震、活断層地震は発生(起振)機構が同じですから、日本も決して南半球での遠い所の地震と思わず、明日はわが身と考えるのが必定と私は訴えます。

大災害をもたらした「スマトラ沖地震」は海溝型大規模岩盤破壊型断層地震でしたので、これは、そのまま日本の太平洋沖の複雑な海溝で起きるプレート活動による地震に当てはまるのです。地震研究の最先頭に立つ研究者のほとんど方が、プレート上の歪、ストレスの蓄積を理解し、その発散(特に集中しての)を恐れています。

(以上、筆者記)


地震情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
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③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター

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4/1 秋田県北部地震(秋田県内陸北部)

2011年04月02日 | 耐震・震災・地震
地震情報(震源・震度に関する情報)

平成23年4月1日19時53分 気象庁発表
きょう01日19時49分ころ地震がありました。
震源地は、秋田県内陸北部(北緯40.3度、東経140.4度)で、震源の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は5.1と推定されます。

[震度3以上が観測された地域]
震度5強 秋田県内陸北部
震度4 秋田県沿岸北部
震度3 青森県津軽北部 青森県津軽南部 青森県三八上北
青森県下北 岩手県沿岸北部 岩手県内陸北部
秋田県沿岸南部 秋田県内陸南部
[震度4以上が観測された市町村]
震度5強 大館市
震度5弱 北秋田市
震度4 能代市 藤里町 三種町 鹿角市 上小阿仁村
この地震による津波の心配はありません。
この地震について、緊急地震速報を発表しています。


                      気象庁:引用気象庁 リンク


※断層探し(震源地に活断層はありません)

 出典:独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター「活断層データベース」
  http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html

◆考察

※ この震源地は、活断層が未知、未発見の地域です。県北東部には「花輪東起震断層(帯)」がありますが、今回の起震には関係ないと考えます。東北地方太平洋沖地震(東北・関東大地震)の海溝型地震(Mw 9)の広域な余震と推定されますが、プレート活動が活発で、まだ充分に歪・ストレスが解放されていない証左でしょう。今回も北米プレート上の起震ですが、この地震活動で地上にほとんど現れていない、新たな断層が生まれたかもしれません。断層形態は不明。地震調査研究推進本部の月例評価発表待ちです。

(筆者記載)



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④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
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 ※地震と耐震の総合ページ

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東日本大震災の震央と起振の影響を考える。【注意喚起】

2011年03月28日 | 耐震・震災・地震
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東日本大震災により亡くなられた方々に心からご冥福をお祈り申し上げます
とともに、被災者の皆様にお見舞いを申し上げ、ご健康と一日も早い復興を
心よりお祈り申し上げます。
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  東北地方太平洋沖地震:2011年3月11日14時46分頃 

3月11日(金)のマグニチュード9は、緊急地震速報、自治体の防災無線、防潮堤等あらゆる防災対策を無力化し、10mを超す大津波は大災害を招き、福島第1原子力発電所をレベル6までの破壊と原子炉内の溶解の危機を招きましたが、ある方が述べてるように「震災は人災である」につきます。

今は、災害救済と原発の暴走阻止と放射線対策が何よりも求められますのは、報道の通りです。

原子核分裂はウラン235(自然に存在するウランの内ウラン235は0.72パーセントであり、残りの大部分はウラン238である)の核分裂する時に発生する放射能と核分裂後に出来る放射線同位元素(セシウム、ヨウソ、ストロンチューム等の同位元素)が発する放射能、即ち放射線であるが、陽子放射のα線(正確には陽子2中性子2の粒子性)、電子放射のβ線(電子の粒子性)、波長の極めて短い電磁波(Ⅹ線と波長が重なり発生方法で区別し、Ⅹ線より波長が短い場合が多い)のγ線。そして、中性子線(核分裂で放射される原子核内の中性子放射)。
いずれも、高い値なら極めて危険。徐々に核分裂させ制御し、放射線を封じ込めれば、その熱源で原子力発電となり、ウラン鉱の90%を占めるウラン238と一緒に燃やす(核分裂させると)自然界には稀なプルトニュウームが出来、再核分裂燃料となりますが、もし一瞬に核分裂させれば「原子爆弾」です。(広島はウラン、長崎はプルトニュームを使用されました)津波で非常電源発電機が機能不全で炉内の核分裂の制御と冷却機能が失われて、制御不能に陥ったのが今回の原発事故です。津波の高さが想定外だったと言うのが東京電力の説明で、災害を強調していますが、設計は50年前、建設稼動が40年前の1号機や発電機が海側の地下設置など、災害対策は「自己の安全神話」で固められ、手を打たず、また発電所稼動の延命認可をした国の責任も大きい。

その中で、事故原発で命懸けの作業する東電現場社員、同協力会社作業員、メーカー社員、自衛官、消防士、警察官の方々。
この名もなき人々に無事であれ、と祈らずにはおられません。また、その勇気と使命感を称え、感謝せずにはおられません。
まさに、国難にまさに立ち向かう勇士です。
そして総員の半数近く動員された自衛隊員、被災しながら活動する現地消防士、警察官、自治体職員、医療スタッフ、地元ボランティアの方々。また西日本から選抜派遣された消防隊員・警察官、医療団も極限の中での戦いに挑まれておられます。

その渦中で地震の「考察」は不遜とも思えますし、下手な風評の原因になってもいけないとは存じますがお許しください。

マグニチュード9の起振は「海溝型地震」と一般的には説明されていますが、海溝型は良くモデル化されているプレート潜り込みの反発跳ね返りの起震ではなく、太平洋プレートに押され北米プレートに蓄積された歪みやストレスが日本列島よりの海底に岩盤破壊として幅数十キロ、長さ数百キロの逆断層地震が数ヶ所で多発、マグニチュード9(最初の起振「地震発生」は7.9でしたが数秒~数分差で同規模同時多発により巨大地震となりました。

        図)出典:独立行政法人海洋研究開発機構
              http://www.jamstec.go.jp/j/index.html
北米プレートへのダメージ影響は大きく、余震(通常余震は至近の周囲で起震)が広範囲で起きていますし(長野県北部、静岡県東部地震は北米プレートの西限界でユーラシア大陸プレートとの接点)、海溝の歪みは依然と続いてると考えます。
また、9日の三陸沖地震は間違いなく「前震」であったと考えられます。
余震の海洋南限が茨城県沖なので、この辺りに未知の「トラフ」が存在しているのでしょう。

海洋プレート内断層地震の発生なので、プレートの歪は容易に解放されてなく、今回の大地震でも海溝接点の歪、北米プレートのストレス、歪は解消されていないと考えざるをえません。
そこで導かれる結論は、再度、起きる可能性が高いと考えます。決して警戒を怠らないように願います。

そこで、やはり気になる東海、東南海大地震の可能性ですが(私見です)、東海大地震の発生確率が30年以内に87%となっています。約100年~150年の周期で発生する海溝型地震ですが、前々回は、かの1707年(宝永4年) 宝永地震(東海・南海・東南海連動型地震) M8.4 で富士山が噴火し、前回は1854年(安政元年) 安政東海地震 M8.4 で、単独で地震発生していない年月が約156年経過し、極めて高い確率で発生の可能性がありますが、東南海地震は67年前に起き、可能性はやや低いと考えます。東海地震(駿河湾沖)はプレート境界の歪・ストレスは地学的は極限に達しているでしょう。今回の大震災の「影響で東海地震の想定震源域にかかる力が、より滑りやすくなる方向に増えたため、東海地震の発生がわずかに早まった可能性があるとしている。」と言う説もあります。

海洋型、海溝型も危険ですが、陸地での直下型活断層地震の発生で、やはりプレート活動の反映で起きると考えられます。
この辺りでは岐阜県は阿寺活断層帯。愛知県は猿投活断層帯が高い確率です。(確率は阪神淡路の野島活断層とほぼ同じ。)
明日は我が身ですが、この地方は数十年前には今の関東のように地震多発でしたが、愛知の海も内陸部も有感地震の発生無く不気味です。

(以上、筆者記[私見・考察])


【参考記事】
平成23年3月13日
地震調査研究推進本部 地震調査委員会
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の評価

○ 3月11日14時46分頃に三陸沖の深さ約25kmでマグニチュード(M)9.0(暫定)の地震が発生した。今回の本震の規模はこれまでに日本国内で観測された最大の地震である。この地震により宮城県栗原市で最大震度7を観測した。また、相馬で7.3m以上、大洗で4.2m、釜石で4.1m以上などの高い津波を北海道地方、東北地方、関東地方の太平洋沿岸で観測した。

○ 発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。

○ 3月13日15時現在、最大の余震は11日15時08分に発生したM7.5(暫定)の地震で、岩手県から茨城県にかけての太平洋沖でM7.0以上の地震が3回発生しており、M6.0以上の余震が40回(暫定値)発生している。余震域は南北約500kmにわたっている。今後も規模の大きな余震が発生する恐れがある。

○ GPS観測の結果によると、本震の発生に伴って、志津川観測点(宮城県)が約4.4m東南東に移動するなどの地殻変動が観測されている。また、岩手県から福島県にかけての沿岸で最大約75cmの沈降も観測されており、津波がおさまった後も引き続き浸水している地域がある。

○ 今回の地震の震源域は、岩手県沖から茨城県沖までに及んでいる。地震波及び地殻変動などによる様々な解析結果があるが、その長さは約400km、幅は約200kmで、最大の滑り量は約20m以上であったと推定される。地震調査委員会で評価している宮城県沖・その東の三陸沖南部海溝寄り、福島県沖、茨城県沖の領域を震源域としたと考えられるが、更に三陸沖中部や、三陸沖北部から房総沖の海溝寄りの一部にまで及んでいる可能性もある。

--------------------------------------------------------------------------------

日本列島付近を襲う海溝型地震の発生確率
週刊朝日 3月22日(火)15時46分配信
 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110322-00000302-sasahi-soci
内容はリンク先の記事をお読みください。
(ニュース記事なので期間限定掲載だと思われますので、リンク切れはご容赦を)
 


3/15 静岡県東部地震

2011年03月16日 | 耐震・震災・地震
・・・【お断り:東日本大震災の余震と思われます地震は掲載を略させて戴きます。】・・・

地震情報(震源・震度に関する情報)

平成23年03月15日22時36分 気象庁発表

15日22時31分頃地震がありました。
震源地は静岡県東部 ( 北緯35.3度、東経138.7度)で震源の
深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は6.0と推定されます。
各地の震度は次の通りです。

[震度4以上が観測された地域]
震度6強
 静岡県 静岡県東部 富士宮市 富士宮市弓沢町 富士宮市野中
震度5強
 山梨県 山梨県東部・富士五湖 忍野村 山中湖村 富士河口湖町 忍野村忍草 山中湖村山中 富士河口湖町長浜
震度5弱
 神奈川県 神奈川県西部 小田原市 神奈川山北町 小田原市荻窪 神奈川山北町山北
 山梨県 山梨県中・西部 身延町 南アルプス市 市川三郷町 富士吉田市 身延町役場 南アルプス市鮎沢 市川三郷町岩間 富士吉田市上吉田 富士吉田市下吉田 富士河口湖町船津 富士河口湖町勝山 富士河口湖町役場
 静岡県 富士市 御殿場市 小山町 富士宮市猪之頭 富士市本市場 富士市永田町 富士市岩渕 御殿場市萩原 小山町藤曲
震度4
 千葉県 千葉県南部 館山市 鋸南町 南房総市
 東京都 東京都多摩東部 町田市 国分寺市
 神奈川県 神奈川県東部 横浜西区 横浜中区 横浜南区 横浜保土ケ谷区 横浜港北区 横浜戸塚区 横浜港南区 横浜緑区 横浜瀬谷区 横浜泉区 川崎中原区 平塚市 茅ヶ崎市 海老名市 綾瀬市 寒川町 二宮町 秦野市 厚木市 伊勢原市 南足柄市 中井町 神奈川大井町 松田町 開成町 愛川町 清川村 相模原中央区 相模原緑区
 山梨県 甲府市 早川町 山梨南部町 昭和町 笛吹市 山梨北杜市 甲州市 中央市 富士川町 都留市 大月市 上野原市 西桂町
 長野県 長野県中部 諏訪市
 静岡県 静岡県伊豆 静岡県中部 熱海市 函南町 伊豆の国市 沼津市 三島市 裾野市 静岡清水町 長泉町 藤枝市 静岡駿河区 静岡葵区 静岡清水区


                      気象庁:引用気象庁 リンク

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
筆者の住んでいます岐阜県美濃地方では、携帯「緊急地震速報」の通知がきませんでした。何か、あちらこちら機能不全ですね。


【東日本大震災関連】・・・逃げるな東電・幹部!
東電(東京電力)の当事者能力欠如が福島第1原子力発電所・制御不能を悪化させています。記者会見に原電担当・技術者を大勢並べるなら、現地へ行け!」と言いたい。記者会見は社長と技術責任者の2名で良い!会見が済んだら直ちに現地に張り付くべきだ。
メーカー社員、下請社員、消防隊員、自衛隊員だけが頑張っているじゃないか。
菅総理が激怒、怒鳴ったのも分かる。
(筆者記)

◆考察

※ この震源地は、フォッサマグナ帯内(中央部分:富士山に近いというか富士山麓)で発生していますから、北米プレートとユーラシアプレートのきしみ(歪・ストレス)が生じていると推定できます。
いずれにしても内陸活断層地震と海溝型地震、海洋断層地震は連動して一体的な活動が非常に活発化していると理解できます。
プレート活動によるものであれば、発生が確実視されている海溝型地震や海洋断層地震(東海、東南海地震=フィリピン海プレートとユーラシアプレート)に、さらに関心を向ける認識が必要です。(個人的な意見を述べると、発生確率は高くなったと恐れています。)
( 3/16記載 )(筆記載)

※ この地震と長野県北部地震は従来の概念では”余震”と言えないのですが、国の機関とっ気象庁は「広範囲・広域な余震」と定義し、余震とされていますが、北米プレート上の岩盤層の歪解放の岩盤崩壊は間違いないのですが、やはり未知断層地震の疑いが濃いと考えます。

3/9の三陸沖地震は「前震」と主張しましたが、今や定説になりましたですね。
( 4/14追記 )(筆者記載)



◆考察の2( 3/19 16:00追記 )

今回の「東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)」は、プレート境界での跳ね返りで起震したのではなく、北米プレートの列島より海底で幅数十km、長さ数百kmの巨大な逆断層地震が2つ以上で発生しその振動が重なった巨大地震になったようです。
やはり、繰り返しますが3月9日の「三陸沖地震」は『前震』であったのでしょう。
これを軽視した東京大学地震研究所の纐纈教授の判断は”誤り”以上の問題があると考えます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「静岡の地震、大震災が誘発か 周囲にひずみ蓄積」2011年3月16日1時7分 asahi.comより
静岡県で起きた地震について、専門家は東日本大震災を起こした地震による誘発の可能性を指摘する。世界的にもまれなマグニチュード(M)9.0の巨大地震が起きたことで周囲にひずみがたまり、地震を起こしやすくなっているとみられる。

 東日本大震災を起こした断層の破壊は岩手沖から千葉沖まで南北500キロに及んだ。地震予知連絡会長の島崎邦彦東京大名誉教授は「関連は分からないが、誘発されてもおかしくはない」と話す。

 静岡県で起きた地震の震源は東海地震の想定震源域に近く、富士川河口断層帯と呼ばれる活断層の近くにあたる。フィリピン海プレートが陸側のプレートに沈み込んでいる「南海トラフ」と呼ばれる海底の細長いくぼみの延長線上にある。

 南海トラフでは、M8を超える東海、東南海、南海地震の3連動地震も想定されている。

 気象庁地震津波監視課の横山博文課長は記者会見で「地震の発生場所もメカニズムも想定される東海地震とは違う」と述べ、東海地震との関連を検討する「地震防災対策強化地域判定会」の臨時会は開かないとした。

 大竹政和・前地震予知連絡会会長も「内陸の長野などであった地震も、東日本大震災で誘発された一連のものかもしれない。ただ、静岡は外れたぎりぎりの所なのでどちらとも言い切れない。東海・東南海地震を誘発するものではおそらくないだろう」と話す。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2011年3月15日静岡県東部の地震の評価
○ 3月15日22時31分頃に静岡県東部の深さ約15kmでマグニチュード(M)6.4(暫定)の地震が発生した。この地震により静岡県富士宮市で最大震度6強を観測した。その後、震度4を観測する余震が発生するなど、余震活動が続いている。

○ この地震の発震機構は南北方向に圧力軸を持つ型である。今回の地震の余震分布と本震の発震機構から推定される震源断層は、北東-南西方向に延び、南東に下がる断層面を持つ左横ずれ断層であると考えられる。

○ GPS観測の結果によると、本震の発生に伴って、裾野1観測点(静岡県)が約3cm東北東に移動するなどの地殻変動が観測されている。

○ 今回の地震は、想定東海地震の想定震源域の近くで発生しているが、想定東海地震とは異なる発震機構で発生した地震である。気象庁の観測によると、東海地域に設置したひずみ計には、直ちに想定東海地震に結びつくような異常な地殻変動は観測されていない。

○ 3月11日に発生した平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の発生に伴って、水平方向に4m以上の水平変動が観測されるなど、大きな地殻変動が観測され、概ね東西方向に伸張、南北方向に圧縮するひずみを、広域にわたり与えており、今回の地震はその影響によって発生した可能性は否定できない。
平成23年3月16日 地震調査研究推進本部 地震調査委員会
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

☆地震情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
  http://www.bousai.go.jp/
③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
 活断層データベース
  http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
         (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
 活断層の長期評価(位置図)
  http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka02_danso.htm
を参考にしてください。

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住宅耐震診断・耐震補強工事:専門技術者
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NPO法人 住まいの構造改革推進協会・正会員(2-0603)
ウッドピタ工法協会(woodpita)会員
☆ 総合建設業・㈱酒井建築
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 http://sakai-kenchiku.co.jp/

 ※地震と耐震の総合ページ (↓リンクしてます。)

ウッドピタは矢作建設グループの耐震化外付け工法です。
 

3/12 長野県北部地震

2011年03月13日 | 耐震・震災・地震
地震情報(震源・震度に関する情報)

平成23年3月12日4時3分 気象庁発表

きょう12日03時59分ころ地震がありました。
震源地は、新潟県中越地方(北緯37.0度、東経138.6度)で、震源
の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は6.6と推定されま
す。
[震度3以上が観測された地域]
震度6強 長野県北部
震度6弱 新潟県中越
震度5強 群馬県北部 新潟県上越
震度4 茨城県南部 埼玉県北部 新潟県下越 石川県能登
震度3 山形県庄内 山形県村山 山形県置賜 福島県中通り
福島県浜通り 福島県会津 茨城県北部 栃木県北部
栃木県南部 群馬県南部 埼玉県南部 千葉県北東部
千葉県北西部 東京都多摩東部 新潟県佐渡 富山県東部
富山県西部 石川県加賀 長野県中部
[震度5弱以上が観測された市町村]
震度6強 栄村
震度6弱 十日町市 津南町
震度5強 中之条町 上越市
震度5弱 長岡市 柏崎市 出雲崎町 湯沢町 刈羽村 南魚沼市
野沢温泉村
[震度5弱以上と考えられるが現在震度を入手していない市町村]
草津町 妙高市 小千谷市 飯山市 山ノ内町

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
岐阜県美濃地方でも「緊急地震速報」が出され、携帯が異常音で鳴りました。
初めての経験です。

※まだ調べてませんが断層直下型地震と思われます。

(NZ地震・活断層解説の原稿を作ってる最中に東日本大震災が起きてしまいました・・・・。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・( 3/19 16:00追記 )・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2011年3月12日長野県・新潟県県境付近の地震の評価

○ 3月12日3時59分頃に長野県・新潟県県境付近の深さ約10kmでマグニチュード(M)6.7(暫定)の地震が発生した。この地震により長野県栄村で最大震度6強を観測した。その後、震度6弱を観測する余震が2回発生するなど大きな余震が発生した。

○ この地震の発震機構は北北西-南南東方向に圧力軸を持つ逆断層型(暫定)で、地殻内の浅い地震である。

○ GPS観測の結果によると、本震の発生に伴って、松之山観測点(新潟県)が約39cm北東に移動するなどの地殻変動が観測されている。
平成23年3月13日 地震調査研究推進本部 地震調査委員会


やはり起きたか「3/11 宮城県沖大地震」(東北地方太平洋沖地震)

2011年03月11日 | 耐震・震災・地震
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
東北・関東大震災の被災者の皆様にお見舞いを申し上げ
亡くなられた方々に心よりご冥福をお祈り申し上げます。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


【速報】
3月9日の「三陸沖地震」の記事掲載で、注意喚起いたしましたが、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
東大地震研究所の教授はプレート活動や宮城県沖地震との関係をにべもなく否定
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
しましたが、やはり海溝型地震がプレート境界で発生しましたね。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

※以下は公開されている情報のみを掲載します。


2011年03月11日14時51分
大阪管区気象台発表
2011年03月11日14時46分発生
愛知県西部で震度3の地震が発生しました。
最大震度: 震度7
地域: 宮城県北部


平成23年3月11日14時46分頃、三陸沖を震源としたマグニチュード7.9の地震が発生しました。


2011年03月11日15時01分
気象庁地震火山部発表
2011年03月11日14時46分発生
三陸沖
北緯:N38.0
東経:E142.9
深さ約10km
マグニチュード:7.9
最大震度【震度7】
栗原市


平成23年03月11日14時51分 気象庁発表

11日14時46分頃地震による強い揺れを感じました。
現在、震度3以上が観測されている地域は次のとおりです。

震度7  宮城県北部
震度6強 宮城県中部 福島県中通り
    福島県浜通り 茨城県北部 茨城県南部
    栃木県南部
震度6弱 岩手県沿岸南部 岩手県内陸北部
    岩手県内陸南部 宮城県南部 福島県会津
    栃木県北部 群馬県南部 千葉県北西部
震度5強 青森県三八上北 岩手県沿岸北部
    秋田県沿岸南部 秋田県内陸南部 山形県村山
    山形県置賜 埼玉県北部 埼玉県南部
     千葉県北東部 東京都23区 神奈川県東部
震度5弱 山形県庄内 山形県最上
     群馬県北部 埼玉県秩父 東京都多摩東部
     神奈川県西部 山梨県中・西部 山梨県東部・富士五湖
震度4  石狩地方南部 渡島地方東部
     胆振地方中東部 日高地方中部 日高地方東部
     青森県津軽北部 青森県津軽南部 青森県下北
     秋田県沿岸北部 秋田県内陸北部 千葉県南部
     東京都多摩西部 新潟県上越 新潟県中越
     新潟県下越 長野県中部 長野県南部
     静岡県伊豆 静岡県東部 静岡県中部
震度3  石狩地方北部 渡島地方西部
     檜山地方 後志地方東部 北海道奥尻島
     空知地方南部 胆振地方西部 十勝地方北部
     十勝地方中部 十勝地方南部 釧路地方北部
     釧路地方中南部 根室地方中部 伊豆大島
     新島 三宅島 新潟県佐渡
     長野県北部 岐阜県美濃東部 愛知県西部

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

地震情報(顕著な地震の震源要素更新のお知らせ)
平成23年 3月11日17時42分 気象庁発表

平成23年 3月11日17時30分をもって、地震の発生場所と
規模を以下のとおりとします。

平成23年 3月11日14時46分 三陸沖の地震
 北緯  38度 6.2分 (北緯 38.1度)
 東経 142度51.6分 (東経142.9度)
 深さ  24km     (深さ 20km)
 規模(マグニチュード) 8.8


平成23年3月13日13時05分 気象庁発表

「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」について、13日12
時55分現在の概要を以下のとおりお知らせします。

*** 地震の規模について ***
 今回の地震について、詳細に解析した結果、地震の規模(マグニチュード
)を、8.8から、9.0とします。*** 地震の概要 ***

発生日時:3月11日14時46分
マグニチュード:9.0(暫定値)
場所および深さ:三陸沖(牡鹿半島の東南東、約130km付近)、深さ約
24km(暫定値)
発震機構等:西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型(CMT解)
------------------------------------------------------------------------


◎平成23年3月11日 地震調査研究推進本部 地震調査委員会

平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震*の評価

○ 3月11日14時46分頃に三陸沖の深さ約25kmでマグニチュード(M)8.8(暫定)の地震が発生した。この地震により宮城県で最大震度7を観測した。また、相馬で7.3m以上、大洗で4.2m以上、釜石で4.1m以上などの高い津波を北海道地方、東北地方、関東地方の太平洋沿岸で観測した。
○ 発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。
○ 3月11日18時までの最大の余震は11日15時08分に発生したM7.5(暫定)の地震で、岩手県から茨城県にかけての太平洋沖でM7.0以上の地震が3回発生している。
○ GPS観測の結果によると、本震の発生に伴って、河北観測点(宮城県)が約4m東南東に移動するなどの地殻変動が観測されている。
○ 今回の本震の規模はM8.8とこれまでに日本国内で観測された最大の地震である。
今後も規模の大きな余震が発生する恐れがある。
○ 今回の地震の震源域は、岩手県沖から茨城県沖までの広範囲にわたっていると考えられる。地震調査委員会では、宮城県沖・その東の三陸沖南部海溝寄りから南の茨城県沖まで個別の領域については地震動や津波について評価していたが、これらすべての領域が連動して発生する地震については想定外であった。

*:今回の地震に対し、気象庁は「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」と命名した。

・余震の発生状況


・震度分布図


・津波観測状況


・「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」 2011年3月11日14時46分頃の地震の発震機構解 CMT解(速報)

                地震調査研究推進本部:出典
               (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)



3/9 三陸沖地震(岩手県沖東部付近)

2011年03月09日 | 耐震・震災・地震
地震情報(震源・震度に関する情報)

平成23年03月09日11時57分 気象庁発表

9日(水曜):11時45分頃地震がありました。
震源地は三陸沖 ( 北緯38.3度、東経143.3度、牡鹿半島の東160km付近)で震源の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は7.2と推定されます。

[震度3以上が観測された地域]
震度5弱 宮城県北部
震度4  青森県三八上北 青森県下北 岩手県沿岸北部
     岩手県沿岸南部 岩手県内陸北部 岩手県内陸南部
     宮城県南部 宮城県中部 秋田県沿岸北部 秋田県沿岸南部
     秋田県内陸南部 山形県庄内 山形県村山 福島県中通り
震度3  石狩地方北部 石狩地方南部 渡島地方東部 檜山地方
     空知地方南部 胆振地方中東部 日高地方中部 十勝地方中部
     十勝地方南部 青森県津軽北部 青森県津軽南部
     秋田県内陸北部 山形県最上 山形県置賜 福島県浜通り
     福島県会津 茨城県北部 茨城県南部 栃木県北部
     栃木県南部 群馬県南部 埼玉県北部 埼玉県南部
     千葉県北東部 千葉県北西部 東京都23区 神奈川県東部
     神奈川県西部 新潟県中越 新潟県下越
     山梨県東部・富士五湖 長野県中部

[震度4以上が観測された市町村]
震度5弱 栗原市 登米市 宮城美里町
震度4  八戸市 七戸町 六戸町 東北町 五戸町 青森南部町
     階上町 おいらせ町 東通村 宮古市 久慈市 山田町
     普代村 野田村 陸前高田市 釜石市 大槌町 盛岡市
     二戸市 滝沢村 一戸町 八幡平市 矢巾町 紫波町 花巻市
     北上市 遠野市 一関市 金ケ崎町 平泉町 奥州市
     気仙沼市 宮城加美町 色麻町 涌谷町 南三陸町 大崎市
名取市 岩沼市 蔵王町 大河原町 宮城川崎町 丸森町
     仙台宮城野区 石巻市 東松島市 松島町 利府町 大衡村
井川町 秋田市 大仙市 酒田市 村山市 天童市 中山町
     国見町
※津波警報あり(翌日解除)
(情報第1号)


                      気象庁:引用気象庁 リンク

☆☆☆ 3月9日 19時26分 NHKニュースより
東京で「長周期地震動」観測
9日昼前に三陸沖で起きた地震で、震源地から400キロ以上離れた東京では、ゆっくりとした周期の揺れ「長周期地震動」が、およそ5分間にわたって観測されていたことが分かりました。
東京大学地震研究所の纐纈一起教授は、今回の地震で、東京・文京区にある研究所の地震計で観測されたデータを分析しました。その結果、「長周期地震動」と呼ばれる、ゆっくりとした周期を含んだ揺れが、およそ5分間にわたって観測されていました。特に、2秒から5秒程度の周期の揺れが強かったということです。「長周期地震動」は、規模が大きな地震が比較的浅いところで起きたときに発生しやすく、軟らかい「堆積層」に覆われた平野や盆地では、揺れが増幅されることがあります。超高層ビルなどの大型の建造物が共振して大きく揺れることがあり、7年前に起きたマグニチュード6.8の新潟県中越地震の際には、都内の超高層ビルでエレベーターなどに被害が出ました。纐纈教授は「今回の地震では、20階以上の建物が大きく揺れていたと考えられる。平野部や盆地では、震源地から遠く離れていても、長周期地震動が衰えにくいので、規模の大きな地震の際には注意が必要だ」と話しています。
~~~~~~~~~~~~~~~( 3/10 9:00追記 )~~~~~~~~~~~~~ 
地震動予測=主な海溝型地震の評価結果(2008年版)

「全国を概観した地震動予測地図」 2008年版・PDF (P21)
                地震調査研究推進本部:出典
               (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)

◆考察
位置的には、30年以内に99%の確率で発生すると予想される「宮城県沖地震」に近いのですが、震央が浅いのでプレートの表層に起きた海洋断層地震と推測されますが、マグニチュードは高くても直下型ではなく、相当距離のある海洋沖で被害が少なく幸いです。

ただプレート活動によるものであれば、発生が確実視されている海溝型地震や海洋断層地震(東海、東南海地震)に、さらに関心を向ける認識が必要です。

(筆者記載)


★★★ 2011.3.9 13:12 MSN 産経ニュースより
「宮城県沖地震とは無関係」 東大地震研究所教授
 東京大地震研究所の纐纈一起教授の話 この地域でよく起きるプレート境界型地震の一つだが、過去に繰り返し発生し大被害をもたらしている「宮城県沖地震」ではなく、無関係。地震の規模もこの地域としては普通で、陸地から遠いため大きな被害をもたらすことはないとみている。
( 3/10 9:00追記 )

 このコメントは世情によく伝わり、2日後の「東日本大震災」への警戒心を梳いてしまった痛恨の内容であり、この研究所の女性助教さんは、必死に擁護し「前震」なんか分かるわけない!とまで居直り、スポークスマンでもないのにマスコミに吠えていますが、学者なら100分の一、否、1000分の一でも発生可能性があるなら、警戒を上申や報道に上手く伝えるべきだった。それが難しい地震学の原点のはずでは・・・。
数十年前、ある教授が大地震の予想を唱え結局、外れたのがトラウマになっているのであろうか。
( 4/14 9:00追記 )(筆者記載)



☆地震情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
  http://www.bousai.go.jp/
③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
 活断層データベース
  http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
         (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
 活断層の長期評価(位置図)
  http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka02_danso.htm
を参考にしてください。

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2/27 岐阜県飛騨地方地震(高山市東部付近)

2011年03月02日 | 耐震・震災・地震
①地震情報(震源・震度に関する情報)

平成23年2月27日2時22分 気象庁発表

27日(日曜):02時19分ころ地震がありました。
震源地は、岐阜県飛騨地方(北緯36.1度、東経137.5度)で、震源
の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は4.9と推定されま
す。
[震度3以上が観測された地域]
震度4 岐阜県飛騨
震度3 長野県南部
[震度3以上が観測された市町村]
震度4 高山市
震度3 木曽町 飛騨市
(情報第1号)


                      気象庁:引用気象庁 リンク


②地震情報(震源・震度に関する情報)

平成23年2月27日5時41分 気象庁発表

27日:05時38分ころ地震がありました。
震源地は、岐阜県飛騨地方(北緯36.1度、東経137.4度)で、震源
の深さは、「ごく浅い」、地震の規模(マグニチュード)は5.4と推定さ
れます。
[震度3以上が観測された地域]
震度4 岐阜県飛騨 岐阜県美濃東部
震度3 富山県東部 石川県能登 長野県南部 岐阜県美濃中西部
愛知県西部
[震度3以上が観測された市町村]
震度4 高山市 飛騨市 中津川市
震度3 富山市 輪島市 王滝村 木曽町 白川村 下呂市 郡上市
名古屋瑞穂区 名古屋南区
(情報第1号)

高山・大原断層帯の活断層位置

                地震調査研究推進本部:出典
               (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
               「地震動予測地図 ウェブサイト全国版・岐阜県」


◆考察

ご承知のように北アルプス(飛騨山脈)は、太平洋プレートが北アメリカプレートの下、さらにその先のユーラシアプレートの下に潜り込むことによりその力で形成されたものであり、地殻へのマグマの貫入による隆起とマグマの熱によって地殻の厚み減少が起こり、そこに応力が集中し挫屈し隆起し、活動の初期では圧縮圧力が少なくその後、東西から大きな圧力を受け、褶曲により盛り上がってできた山脈です。位置的には、フォッサマグナの西の端になります。
よって、岐阜県飛騨地方、長野県北西部に断層が無数にあり、その中で今回は高山・大原断層帯で起きたと考えられますが、この活断層帯は主に横ずれタイプで浅いのが特色かも知れません。
今回の飛騨地方地震は震度4が2回、震度1以上が十数回、無感地震が多数と、群発的地震傾向があり、活断層の活動が活発であると推測されます。震源地(起振元)は、高山・大原断層帯の高山断層帯、江名子断層の東に位置し断層と特定はされていませんが、多分、未知の活断層と思われます。起振の多さからプレート活動の歪が放出されていると考えられます。
高山断層帯の北、国府断層帯の大地震発生確率は阪神淡路震災並みに高いのですが高山断層帯の確率は高くはありません。
ただプレート活動によるものであれば、発生が確実視されている海溝型地震や海洋断層地震(東海、東南海地震)に関心を向ける認識が必要です。
(筆者記載)


☆地震情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
  http://www.bousai.go.jp/
③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
 活断層データベース
  http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
         (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
 活断層の長期評価(位置図)
  http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka02_danso.htm
を参考にしてください。

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住宅耐震診断・耐震補強工事:専門技術者
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 「リファインおおぐち
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NPO法人 住まいの構造改革推進協会・正会員(2-0603)
ウッドピタ工法協会(woodpita)会員
☆ 総合建設業・㈱酒井建築
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 http://sakai-kenchiku.co.jp/

ウッドピタは矢作建設グループの耐震化外付け工法です。 
 

住まいの耐震セミナー【岐阜県後援】11/13(土)

2010年11月11日 | 耐震・震災・地震

【開催済】多数のご来場を頂きました。<満員御礼>
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住まいの耐震セミナー【岐阜県後援】「備えは万全ですか」のご案内

◎ご参加:【無料!】予約不要です。

開催日時:  平成22年11月13日(土) 午前10時開演

会場:各務原VR テクノ・プラザホール

住所:岐阜県各務原市テクノプラザ-1-1(テクノプラザ)
 HP      :http://www.gifu-techno.jp/
 交通アクセス:http://www.gifu-techno.jp/koutsuu/k-kuruma.html



○開催の内容 ( 約2時間 )
■ 当会の設立目的と活動内容 … 20 分
   NPO 法人東海耐震マイスター倶楽部 会長 酒井 孝
■ 住宅の耐震化に対する岐阜県の対応 … 10 分
   岐阜県建築指導課 課長 酒向 仁恒
■ 被災の教訓を分かち合う ~阪神淡路大地震に遭遇して … ~ 60 分
   被災者 東田せつ子
■ 耐震診断と耐震補強について … 30 分
   NPO 法人東海耐震マイスタ-倶楽部 副会長 藤井隆

~~阪神淡路大震災を語る~~
「息子を助けたい一心で
  必死の思いで行動しました」

セミナー終了( 12 時頃) 後、住まいの耐震化について
ご相談に応じます。お気軽に、お声掛け下さい。



~~~ 大きな画像はホームページに掲載しております。~~~
直接のアクセスは、下記のURLをクリック願います。
【直リンク】 http://www1.ocn.ne.jp/~sakai-c/wk_wide_101108_01.htm


住まいの耐震化をお勧めします
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「NPO法人東海耐震マイスター倶楽部」のご紹介

東海耐震マイスタ-倶楽部は、地域に根付いて住宅建築に携わる住宅のプロが、人の生活を支え人を守るためにつくられた家が、たと
え巨大地震であろうと、凶器となって人の命を奪うようなことがあってはならないとの思いから集まって出来たNPO法人(特定非営利活動
法人)です。

私たちは、「信頼に基づく家づくり」を信条に、法令の遵守はもちろん、日々進化する耐震技術の研鑽に努め、新築の耐震化だけでなく
既設住宅の耐震化に積極的に取り組んでおります。今回のセミナーは、全半壊24万戸以上、6437人もの死者を記録した阪神淡路大震災
で被災され、その教訓を語っていただく「語り部」講演会」を中心に、住いの耐震化の進め方、補助制度の案内等を内容とします。
住まいの耐震化を考える機会として頂ければ幸いに存じます。


●問い合わせ先●
NPO法人東海耐震マイスタ-倶楽部
 http://www.e-house.co.jp/toukai-taishin/
(電話058-271-3003)
FAX 058-271-3550

7/21 奈良県南西部地震(和歌山県境付近)

2010年07月24日 | 耐震・震災・地震
平成22年7月21日6時24分 気象庁発表

きょう21日06時19分ころ地震がありました。
震源地は、奈良県(北緯34.2度、東経135.7度)で、震源の深さは約60km、地震の規模(マグニチュード)は5.1と推定されます。

[震度4以上が観測された地域]

震度4 奈良県宇陀市

◆考察

上記の地震は活断層による、3月の和歌山県北部多発地震とほぼ同じ震源と思われますが、和歌山県北部は比較的小規模な活動で浅いのが特徴ですが、今回の地震は深度60Kmですから相当深い地層での発生です。中央構造線から相当南の位置で、断層地図であるようにこの辺りは活断層が明示されていません。多分、未知の活断層帯と思われますが、プレート活動の歪が放出されていると考えられます。
来月には解析が公表されるかと思います。
その点では東海、東南海地震に無縁では無いかと思われ、発生が確実視されている海溝型地震や海洋断層地震に関わる認識が必要です。

そして、関東発生ですが
地震情報(震度5弱)

平成22年7月23日6時11分 気象庁発表
きょう23日06時06分ころ地震がありました。
震源地は、千葉県北東部(北緯35.9度、東経140.5度)で、震源の
深さは約30km、地震の規模(マグニチュード)は5.3と推定されます。
[震度]
震度5弱 茨城県南部
     茨城鹿嶋市
 は、情報収集中です。
(筆者記載)


☆地震情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
  http://www.bousai.go.jp/
③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
 活断層データベース
  http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
         (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
 活断層の長期評価(位置図)
  http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka02_danso.htm
を参考にしてください。

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☆ 総合建設業・㈱酒井建築
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 http://sakai-kenchiku.co.jp/

ウッドピタは矢作建設グループの耐震化外付け工法です。