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活断層と地震 (29) … 東日本大震災・巨大津波発生の海底メカニズム

2011年05月20日 | 耐震・震災・地震
列島の内陸部活断層は、マントルを覆う地殻、即ちプレートの押し合いにより列島と周辺に歪とストレスをもたらし、100年から数万年サイクルで繰り返す断層を活断層とされていますので、今回の海溝型地震と定義されても活断層と密接な関係があり、今回はプレート境で生じたのではなく、列島よりで震源で逆断層と周辺で正断層の大きな地殻変化活動が生じましたので、あえて海底変異を掲載して見ます。
地震波形や観測機器で地殻変異は推定されていましたが、海洋探査船による調査も公表されましたので紹介いたします。
後述します「JAMSTEC」深海調査研究船「かいれい」により震源域からプレート境となる海溝を直線的に調査した内容です。本来の報告書や研究機関の論述は難解なので簡単明瞭なジュニア向け報道解説資料を引用しました。

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独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC ジャムステック)
東日本大震災に関する情報
[2011/04/28]【プレスリリース】
深海調査研究船「かいれい」による海底地形調査結果について(速報)
~東北地方太平洋沖地震に伴う震源域近傍における海底変動~

ジュニア向け解説ページ
「知ろう!記者に発表した最新研究

2011年4月28日発表
・北アメリカプレートが50m移動
 東北地方太平洋沖地震にともなうプレートの動き
 2011年3月11日、マグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震が発生しました。この地震において被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
ジャムステックは社会にできるかぎり貢献するために、この地震について様々な研究を行っています。
 今回は、三陸沖の海底を調査したところ、地震によってプレートが南東に約50m動いて、約7mもり上がったことをつきとめました。これは、過去に起きたプレートの動きと比べてもケタちがいに大きなものです。地震にともなうプレートのその大きな動きが、同時に海面をおし上げて巨大津波を引き起こしたと考えられます。
 研究者は、「調査を続けて、地震や津波の発生メカニズムをさらにくわしく明らかにしていく」と話します。
 地球の表面は、あつさ数十~数百キロの岩石でできた、何枚ものプレートにおおわれています。プレートはそれぞれの方向にゆっくりと移動して、別のプレートとぶつかると、一方がもう一方の下にしずみこみます。その下側のプレートはしずみ続けるので、上側のプレートはひきこまれゆがんでいきます。そのゆがみが限界に達したとき、上側のプレートは元にもどろうとはね上がって、地震を引き起こします。

(※北アメリカプレートは本ブログの「東日本大震災の震央と起振の影響を考える。【注意喚起】」http://blog.goo.ne.jp/refine_oguchi/e/21a5f593bf882adfdf5a5a9b516f60c4 …[2011年03月28日 | 耐震・震災・地震]
 を参照下さい)

・地震発生のメカニズム
 東北地方太平洋沖地震では、三陸沖の海底で、太平洋プレートのしずみこみによってゆがんだ北アメリカプレートがはね上がったと考えられます。

・三陸沖にあるプレートの境
 では、その動きはどんなものだったのでしょう。それを知るために、研究者は調査を行いました。
2011年3月15日から31日にかけて三陸沖で、深海調査研究船「かいれい」による調査を行いました。

・観測海域


 音波で海底地形や地下構造を調べて、1999年に同じ海域で行った調査結果と比べました。その結果、北アメリカプレートの地形パターンが南東に約50m動いて、約7mもり上がっていたことがわかりました。これまでにも、震源の近くでは水平方向に24~31m移動したことが他の機関から報告されていて、より沖側であるこの調査の50mは最大となります。また、過去に起きた地震でも、観測装置などが動いた距離は数cmから数m。今回の地震による北アメリカプレートの動きは、ケタちがいに大きかったといえます。

・北アメリカプレートの動き


さらに、プレートの境がある水深7,600mの海底では、土砂の山を発見しました。その幅は1,500m、高さは約50mに達します。陸側の斜面が大きくくぼんでいたので、海底地すべりによってできたものと見られます。

・海底地すべり


・今回明らかになった北アメリカプレートの大きな動きが巨大地震となり、同時に海面をおし上げて巨大津波を引き起こしたと考えられます。今後は、より広い範囲で調査を行って、地震発生のメカニズムをさらにくわしく明らかにする予定です。

出典:独立行政法人海洋研究開発機構 (JAMSTEC)
   http://www.jamstec.go.jp/j/
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◆考察
※ 地震そのものは比較的浅い震源で起きた断層と地殻変異で起きたのですが、その断層の長さが数百kmと幅数kmで、数個所にてほぼ同時に起きたことによるようですが、巨大津波は断層発生とともに起きた大きな地殻変動・移動が高く広域な津波を生じ、結局、日本列島が盾になった格好で日本海側大陸の沿岸を守ったことになるのですね。大きな犠牲と甚大なる被害と原発大事故をもたらした結果を伴いつつ。
なんとやるせない我が国土なんですね。
 東海・東南海・南海大地震が仮に発生すれば、遠州灘、三河湾、伊勢湾、紀伊半島、四国南部の各沿岸・海岸に、余り時間を経ずに今回の平成23年東北太平洋沖地震のような、大規模な津波災害が予想されるんですね。それに震央がより陸地に近いので、高い震度が広範囲に襲う可能性が高いのと、東海地区の多くの活断層と紀伊半島から四国を縦断して九州に至る中央構造線帯、フォッサマグナ西側の糸魚川静岡構造線への影響は極めて大きいでしょうし、火山帯も活動が活発化の恐れもあります。
 悲観材料ばかりですが、古代から大和民族は、その歴史を刻んできたことを誇りと畏敬の念を感じる次第です。
(筆者記)



☆地震情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
  http://www.bousai.go.jp/
③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
 活断層データベース
  http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
         (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
 活断層の長期評価(位置図)
  http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka02_danso.htm
⑤NIED 独立行政法人防災科学技術研究所
  http://www.bosai.go.jp/
を参考にしてください。


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 ※地震と耐震の総合ページ (更新いたしました。ぜひご覧ください。)
  http://sakai-kenchiku.co.jp/woodpita/index.htm
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