☆どのみちこの道!☆

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日常+本や映画の感想を思うままに綴っています。

深川恋物語・・・・・宇江佐真理

2006年01月08日 | 本(mixi日記より)
江戸・深川を舞台に繰り広げられる六つの切ない恋物語。
第21回吉川英治文学新人賞受賞作。

下駄屋おけい
がたくり橋は渡らない
凧、凧、揚がれ
さびしい水音
仙台堀
狐拳


☆感想☆

マイミクのやまとさんところでこの作家さんの本が紹介されていて、好物そうなので早速購入。。

筆者の名前は覚えられたんだけど、実は題名が思い出せず(アルツ・・・)本屋に筆者の本が3冊あって、迷って選んだのがコレ。
一つ一つが短い短編集だけど、江戸の暮らしがリアルに伝わってきて、初めの『下駄屋のおけい』はちょっとお話が(色んな意味で)甘い話だな~~~と思ったが読みやすい。

女性らしい繊細さがあり、時代物といえど、わかりやすく読みやすい。電車やバスで読んでたけどウッカリ乗り越しそうになったり、思わず涙がでそうになったりでかな~りよかった。

私的には、なかでも「さびしい水音」が印象に残った。

すべて男女の恋の中に、親子や子供への愛もかかれており、最後の『孤拳』でトドメといわんばかりにホロリとさせられ、中身の詰まった6篇だった。