2015年のブログです
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伊東徹秀さんの『北紀行-風の恋歌』(1995・麦秋社)を再読しました。
1995年の本ですが,帯広の古本屋さんのシールがついているので,おそらくは2000年前後に買って読んだ本だと思います。
それでも15年ほど前になります。
北海道の山々を歩いた紀行文が中心のエッセー集で,前回は狩場山を歩いた文章が記憶に強く残っていたのですが,今回は愛山渓から大雪山の沼や山々に入る紀行文が印象的でした。
前に自分が歩いた道が出てきて,文章家が書くとこんなふうに描写されるんだと感動しました。
前回も文章がうまいなと思ったのですが,今回はさらにその美しさと清冽さに感心させられました。
本当にとてもいい文章です。
読んでいて気持ちがよくなり,こころが洗われるような,すがすがしい感じになる文章です。
文章でもカウンセリングができるんだなと思わせるような体験でした。
また北海道に行きたくなりました。(2015記)