たぶん2015年ころのブログです
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1981年の本,これも北海道の古本屋さんで2000年頃に買ったと思います。
最近は昔に買って読んだ本を久しぶりにまた読み返しています。
まるで北海道で放牧されている牛さんになったような気分です。
高田さんは北海道根室に在住の人,道東の自然や人々へのまなざしが温かいです。
風連湖,春国岱,野付半島…,自然のままの素敵な景色が出てきます。
冬の厳しさは過酷ですが,その分,なんと豊かな自然なのかとためいきが出ます。
そんな中で面白かったのは,原生花園を「新しく」作るというお話の顛末。
野山を整備して,そこに高山植物などを植えるという嘘のような計画が持ち上がります。
しかし,それでは「原生」花園ではなくなってしまいます。
幸い計画は中止となり,豊かな自然はそのままで,名もない小さな「原生花園」として残ります。
笑い話のようですが,実際にあった話ということで,大切な教訓だと思いました。
よく自然豊かなところに住んでいる地元の人は,不便さを感じるだけで,自然のすばらしさに気づかないという話はよく聞きますが,じつに本当のようです。
今年の夏は,道東の名もなき小さな原生花園を訪れようと思います。 (2015?記)
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2020年4月の追記です
5年ぶりくらいで(?)再読をしました。
高田さんのゆったりとした文章で綴られる道東の自然がとてもいいです。今年の夏には、ぜひ訪れてみたいと思います。 (2020.4 記)