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不動産鑑定士運営の相談センターのブログ。佐賀での身の回りの出来事、発見、珍事など備忘録を兼ねて、遊び心でつづっていきます

「大事なのは声なき未来の日本人」

2011年03月09日 | 日記
毎日新聞の今日の朝刊のコラム「経済観測」を紹介したいと思います。

「羽田の本格国際化が示すもの」と題して、

経営共創基盤CEO 冨山和彦氏 の明確なメッセージが掲載されてます。

その中、前段から中段にかけて

羽田空港の国際線利用に関することと日航の経営問題

について語られてます。概要としては、

もともと安倍内閣の目玉政策「アジア・ゲートウェイ構想」の一環として打ち出された

羽田の国際化

でしたが、当時の族議員の抵抗と日航の経営問題が重なり政策具体化が極めて難航。



政権交代により当時の前原国土交通大臣が羽田と日航の件に本格的に取り組むと表明。

政権交代で族議員の影響力がなくなり、

アジア・ゲートウェイ構想における挫折へのリベンジ

といった中段までの流れ。

で、コラムの題目にある「示すもの」として以下(引用)が語られている。

「実は、この構図は社会保障、規制、農業などを巡る改革論議でもほぼ共通している。

官僚機構が運営してきた社会制度と、それが生み出した既得権勢力。

その既得権益勢力に選挙を支えられ、社会制度改革の本丸に切り込めない政治家。

この三すくみ構造こそが日本の経済を停滞させ、格差や不公正を生み出している。

 倒閣だ解散だと騒ぐのも結構だが、

菅政権にはこの際、自爆覚悟で問題の本丸、既得権構造の中核に突入してもらいたい。

たとえそれが、多数派の中高年選挙民を敵に回すリスクがあっても。

大事なのは声なき未来の日本人である。(以上)」

今朝これを読んで、そうだその通りだと心の中で大きくうなずいたのでした。

“声なき未来の日本人”

が具体的に何をさすのかは読み手により多少解釈の違いはあるかもしれないし

冨山氏はむしろそうして読者に考えることを促してるのかもしれません。

わたしは勝手ながら、

人口ピラミッドのおいて細り、相対的に投票インパクトの小さい可能性のある青年有権者層、であり

選挙権を有しない若年~幼年層、であり

これからも生まれてくる日本人、

のことと解釈しました。


冨山氏の発する意見にはずっと関心をもっていますし、勇気づけられます。

短視眼的にとどまらず、理念を持って、つながる仕事、つなげられる仕事を心掛けたい

とあらためて思いました。(以上、本日の備忘録)

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