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人に迷惑をかけずに生きられる人がいるだろうか

2010-11-09 23:01:58 | Society
[本]
人に迷惑をかけずに生きられる人がいるだろうか
『女性の幸福』の著者、坂東眞理子氏が語る教育の目的

タイトルだけを見ると、今回も女性向けに書かれた本のように思える。だが、中身は女性に限らず、あらゆる社会人に向けられた「働く心構え」の教えである。
部下をいかに育てるか、いかに組織を率いていくかという、上司・リーダーの心構えも含まれているが、書かれている内容の多くは、社会人にとっては基本中の基本だと言える。
坂東氏がこうした基本を強調したかったのには、もちろん理由がある。その奥に浮かび上がるのは、日本の教育が抱える根深い問題だ。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4682

・「一番大事なこと」を誰も教えてくれなくなった
・なんでも「自分のため」では行き詰まる
人を助けるためには、自分に力がないといけません。また、人からカバーしてもらおうと思ったら、自分も他人をカバーする力を持たないといけない。だから、学力とか体力をつける必要があるんです。
・社会の安定に貢献することも「生きる意味」
「自分」をあまりにも大切にするようになったことに加え、ある時期から日本の教育でもう1つ強調され過ぎたことがあります。それは、「人に迷惑をかけてはいけない」ということです。その裏返しで、みんな「自分は人から迷惑をかけられたくない」と考えるようになってしまいました。

世の中は、「あなたと私」だけの関係で成り立っているんじゃありません。直接面識のない人から迷惑をかけられているかもしれないし、自分がその人に迷惑をかけているかもしれない。そういう、ゆるやかなつながりがあるんだということを、日本の教育はもっと教えた方がいいんじゃないでしょうか。「迷惑をかけて申し訳ないけど、そのかわりちゃんとお返ししますよ」という気持ちが大事なんです。

「自分を生かして自己実現しないと生きる意味がない」と思っている人が多いようですが、社会が安定的に維持されていくことに貢献することも、立派な生きる意味なんです。

社会が維持されていくために、自分がやれることをやる。決して華やかではなくても、その役目を果たしていく。そういうことが非常に重要なんだということを思い出すべきではないでしょうか。


JBpress(日本ビジネスプレス)

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