田万川散歩

都会に伝えたい田舎の空気

母を訪ねて

2013年05月19日 03時00分57秒 | 日記
朝、まー坊が妻の実家から元気な奇声と共に帰ってきた。
少し顔が腫れぼったい。外泊を思う存分楽しみすぎて、興奮して寝るのが遅かったらしい。
「夕飯をよう食べてうんこを2回もしたぞ!」とおじいちゃん。
一晩ありがとう!

今日は久々に妻に会いに行く日。
準備をしていると、玄関先を貸して新居を新築中の燕太郎さんがご近所まわりのごとく
我が家のリビングに来られ飛び回っていた。
なんちゃって神棚にお留まりになりこちらを見ているので
“こんな日にこれは何かの予兆か?”と勝手にコウノトリ扱いをしていると
しばらく我が家を探訪したあと、外へ飛び立っていった。
ありがたいことに、妻へのお見舞いなのか、2滴ほどうんこを垂らしていった。
玄関に叱りに出るとポストの上から“してやったり”といった顔で見ていた。




やはり寝不足なのか、まー坊はぐずりにぐずって僕の準備を阻害し、
出る間際に眠りについた。結局出れたのは11時過ぎ。

妻のいる病院までは、僕の住む日本海から中国山地を越え、本州を縦断してたどり着く。
今日は快晴。2号機のグランディス君も快調に走ってくれる。
病院に着く直前に、病院付近の電話番号から着信が。

“もしかして、燕太郎の予兆がもう来たか!?『ご主人!今どちらですか?奥様が今、破水されました!』
『もう病院まで5分のところに居ます!すぐ向かいます!』”

急遽車を止めて、そんな会話を想定して電話をとると、

『昨夜ご予約頂いたホテルですが、システムトラブルでご予約頂いた部屋はありません。他に空室はありません。
ごめんなさい、ベロベロバー』

燕太郎、お前はただうんこをしに来ただけだったな。

久々に会う妻は元気そうだったが、おなかは夏の湘南で女の子を誘う口実に
使われるビーチボールのように、はち切れんばかりに膨らんでいた。
中のベビーは元気に動き回っているという。
妻本人は未だ風邪と中耳炎に苦しんでいる。なんとかわいそう。

まー坊は久々の母ちゃんに戸惑い気味。「うわーーーー」と抱きついていくかと思っていたのに
なんとなく恥ずかしそうに、はにかんでいる。不思議な感覚だったのかな。

外出の許可を得て昼食へ。
3人での食事。もしかしたら3人での外食は今日と明日で最後かもしれない。
当たり前のことが当たり前でなくなることがある。
当たり前の日々を大切にしたい。




泊まるはずだったが予定が変わったため、今日は一旦帰ることにした。
そのほうが皆負担が少ない。
僅かな時間だったが、3人で散歩し、買い物をし、話をした。
別れ際、まー坊得意の「ばばーい」と笑顔で手を振ることもせず、
やはり別れが分かっているのか、悲しそうな顔で言葉を発さず
僕にしがみついたまま離れていった。
妻は病室から帰る僕らに手を振って見送ってくれた。

明日もまた会える。