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中間玲子のブログ

仕事のこととか日々のこととか…更新怠りがちですがボチボチと。

「心理検査法」の授業目的

2007-04-13 10:49:44 | 授業日記
昨日ガイダンスを行いました「心理検査法」。

授業でも述べたとおり、この授業では、
心理学研究の基本的な作法を学ぶと共に、
さらに、そこにまだ含まれる問題点を考えたり、
既存の研究に対して批判的に検討したりする視点を養うことを
目的としています。

情報化社会と呼ばれる現代、
溢れる情報を分析的・批判的に吟味・検討する力は、
この授業においてのみならず賢く生きていく上で必要とされるものです。

加えて、とりあえずは多くのデータをストックできる時代。
そのストックされた大量の、しかし玉石混淆のデータを、
明確に分析・整理し、有益な情報として生かすことのできる力は
社会からも必要とされるものであり、身につけておいて損はありません。

この授業だけでそれらが身に付くとは思っていませんが
一助になればな、と思っています。
あ、もちろん、心理学研究をこれから行う上で必要なことを学んでもらうという、
実際的目標もあります。

その中で、当然、数学を使う部分も出てくるのですが、
それをお伝えした途端、皆さん、ガックリしちゃっていましたね。
何も、数学ドリルをしようというわけではないですし、
数学テストで成績をつけるという話ではないです。

ただ、数字を用いて表現することが、心理学では多いんですね。
心理学における数学は、結果をまとめる際の便利な道具。
その道具にも、素朴なものから高度な技術を要するものもあって、
それが統計技法の難易度みたいなものに照合するのでしょう。

あまり「数学だぁ~」と意識せずに、
この際、チャンスと思って苦手意識を克服しましょう!
…私が改めて「数学使うよ!」と言っちゃったことで
意識化させてしまったなあとは思っていますが…。ごめんなさいね。

フォローというわけではないですが、
上記の力を身につけたら、こんな話も楽しめるよ♪という例として、
授業でも少し触れましたが、「あるある」に対するツッコミのお話を紹介しますね。

同僚の筒井雄二先生のHPの記事です。
http://www.sss.fukushima-u.ac.jp/~tsutsui/index.htm
ここの、「ラウンジ」メニューの中のH17,1.18の記事、
「あるあるってホントはないんじゃないの?」です。
これは、心理検査法で後半展開していきたい議論ととても似ています。

では、前半は実習をとりいれながら行います。がんばっていきましょう!