中間玲子のブログ

仕事のこととか日々のこととか…更新怠りがちですがボチボチと。

「泣かないで」

2014-07-31 19:47:30 | 生活日記
遠藤周作フェアのきっかけとなった
音楽座ミュージカル「泣かないで」
行ってきましたー

「泣かないで」というタイトルに無理がある…と思うくらい
泣けちゃうミュージカルでした。。。
友達の隣は号泣だったそうで
ちょっと集中しづらかったとか…

次の演目は名作「メトロに乗って」だそうです。
これは以前,録画されたものを東京出張の折に一人で観まして
崩れ落ちるように号泣し,
泣きはらしたままで東京の街をさまよい歩くことになった
そういう思い出のあるミュージカルです。

今度は生が観られると思うと楽しみです。
でも,録画は録画で,縁者の表情がアップで観られたりして
その迫力がすごいというのもあったなー

いずれにせよ,楽しみです!!

教育コミュニケーションコースホームページ更新!

2014-07-30 15:33:33 | 授業日記
このたび,大学院生のホームページ委員の手によって
私の所属する教育コミュニケーションコースのホームページが
大幅リニューアルされました!

こちらです♪

すごーい。

あとは,中身ですねえ・・・
教員のページ,更新しなければ・・・

個人のページも,更新しなければ・・・

個人のページ更新は,なんとか夏の間に着手しようと思います!
大幅リニューアルを目指したいところですが
まずは内容の更新と,
それから大幅リニューアルのプランニングですねー

ブログもようやく復活したことだし
(ただの気分屋です,停滞申し訳ございませんでした)
なんとかHPも改善していこうと思います。

遠藤周作フェア(3):『スキャンダル』

2014-07-29 19:39:03 | 読書日記
これはちょっと毛色の違う本だったので,
主人公が世界の多次元性に迷い込んでしまっているような
意識のあやういところを生きている世界が描かれているのですが
びっくりしたのは「森田ミツ」という女性が登場していたこと。

「わたしが・棄てた・女」の森田ミツが
ひょっこり顔をだしたと思わされたときのドキドキ感がすごかったです。
まったく違う世界だと思って歩いていたときに
知った顔が出てきてどきっとする,あの感じです。

成瀬という女性も出てきてまたまたどきっとするのですが
『深い河』の成瀬さんとは人物像がまったく違う。
でも,それがまた,,,意味ありげで。

同じ人物が違う世界で違う人物として生きていて,
それが現実をおびやかすようななんともいえない汗ばむ空気感が
本の全体に漂っているわけですが,
成瀬という同じ名前の女性が,この世界ではまったく違う人物として
描かれている。
なんだか,壮大な仕掛けの中にとらえられたような感じがして
スリリングでした。









遠藤周作フェア(2):『深い河』

2014-07-28 19:27:42 | 読書日記
『私が・棄てた・女』に惹かれ,
その後,『深い河』を読みました。

これはすごい本でした。

インドの旅行ツアーに参加した人たちのエピソードが
編まれる形で構成されており,
それぞれの人たちの人生もおもしろいのですが,
私にとっては,日本人にとってのキリスト教ということを考える上で
非常に勉強になった本でした。

成瀬さんという女性が大学生時代に遊びでつきあった男性がいるのですが
彼が敬虔なクリスチャン。
しかし,彼はキリスト教に傾倒すればするほど,
その一神教的な考え方にどうしてもなじむことができず
それを乗り越えられません。
それでも彼はキリストに命を捧げて生きようと
ヨーロッパの教会で修行を重ね,自分なりのキリスト教理解に至るのですが,
それが伝統的なキリスト教会においては異端とみなされ棄てられます。

成瀬は,偶然,旅先のインドで流れ着いた彼と再会します。

4月に,梶田叡一先生より『不寛斎ハビアンの思想』という本を
頂戴いたしました。
そこでも,日本人にとってのキリスト教の問題が
論じられており,大いに感銘を受けました。

私は自己形成の問題を研究しているのですが
自己のあり方,主体のあり方,ずっと問題意識をもっているところなのです。
梶田先生の本と共に,大切にしたい一冊となりました。



遠藤周作フェア:『わたしが・棄てた・女』

2014-07-28 16:21:06 | 読書日記
数ヶ月前,一人で遠藤周作フェアをしていました。

きっかけは,ひいきにしている「音楽座」が
「わたしが・棄てた・女」を原作としたミュージカル
「泣かないで」をするということで。

20歳くらいのころにその本を初めて読んだとき,
どちらかというと語り手の独りよがりな世界としか
読み取ることができなかったのですが,

音楽座がやるならば,きっともっと深い意味があるのだろうと
改めて読んでみました。

読後感として・・・
私は20年間も誤解をしていたという思いを抱きました。

語り手である僕の言い訳満載の物語として読んでしまっていたのですが
森田ミツという存在に僕がどう向き合ったかという物語であり,
その存在の前に,僕の心がどう問われたか,
それに向き合うことから逃げられない心をもった僕の物語でした。

森田ミツという女性は非常に不思議な女性です。
僕からは蔑まれた描写をされているにもかかわらず,
その僕をして,崇高な存在と感じさせられる,そんな女性です。
そんな人に出会ったときの,自分の小ささに向き合おうとする
僕の物語でした。

また20年後は違う読み方になるのかな・・・

バルーンリリース

2014-07-27 18:46:13 | 生活日記
7月13日(土),以前の修了生の結婚式がありました。

イマドキの結婚式のハイテクな感じはすごくて
お客を飽きさせない演出がたくさんあり
楽しく時間を過ごしたのですが,
挙式後のバルーンリリースが
ものすごく幻想的でステキでした!

参列者に1つ1つ風船が渡され,一気に手を離すのですが
晴天のもとへとカラフルな風船が次々と上がっていく光景。
心の中にワクワクとファンタジー魂がこみあげました。

小さい頃,ただの風船じゃなく,手に持ったら上に行く風船がほしいと
憧れていたあの風船。
しかも,手を離すのはいやだし,無くなってしまうのは悲しいのだけれど
何かのアクシデントで手から離れてしまった風船を目で追ったときの
悲しいけどちょっとうれしいあの感覚。
しかも,大量に空に舞い上がる光景。

大人になってからは,風船を惜しがらず空に上げることが
できるようになっていたのですね。
でも,その頃にはもう風船をもらう機会もなくなっていて
そのことに気づくこともなかったわけですが。



追伸:この風船飛ばすのってなんて名前なんだろう?と思って
ネットで調べてみたら,
実は,環境に悪影響を与える!と主張されている問題のプランでもあるようですね・・・
ちょっとしょんぼりしてしまいました・・・



官兵衛祭り!(6)

2014-07-26 18:21:31 | 生活日記
官兵衛祭り!の初回で
官兵衛が「小さい世界と大きい世界を行き来する」という話を書きました。
これはものすごく大変なことです。

器の小さい,何も決められない小物である主君との関係に生きる官兵衛と
秀吉との出会いから広がる天下という広い自由な世界に生きる官兵衛。

後者の世界と一生出会わずとも生きて行けたかもしれない。
また,後者の世界と出会ったとしても,そこで生きることを
選ばずに生きることができたかもしれない。
でも,官兵衛は,後者の世界でも生き始めます。
後者の世界を知り,そこで生きることを選ぶこと,
これはとてもすごい選択です。
どちらが幸せか,というそんな議論は不要,
その人がその生き方を選ぶ,なぜそれが可能なのか。

さらにすごいのは,
その世界の自由と広々と拓ける可能性を知ってもなお,
官兵衛が,主君との関係を最後まで捨てなかったことです。
何度もいいますが,この主君が,本当にどうしようもない
見ていて誠にイライラさせられる人物(として描かれているの)です。
広い世界でものを考えることができるようになったとき,
それまで生きていた前者の世界はどう映ったのだろう。
その主君の小ささは,それまでにもましてはっきりと
確信できたのではないか,そのように思うのですが,
どうしてそんなことができたのだろう。

史実に基づいているかどうかはどうでもよくて。
これはすごいことだと思います。
両方の世界を行き来することができる,
そういう器を持っている姿として映りました。

それはすごく曖昧な立場に自分を置くことで
矛盾を抱え込むことのような気がしますし
自分の中で視点や立場を調整する仕事が必要になるように思います。
それができているのがすごいなーと思います。

私の生活も,小さい世界で生きる自分,
大きい世界を夢見る自分,常にいろんな世界を行き来します。
そして,それぞれの世界での自分をきちんと生きられないことがあるのですが,
おそらくそれは,自分がそのとき置かれた世界を生きることに
集中できていないときのような気がしてきました。
自分が置かれた世界にいながら別の世界に心をはせると
葛藤が起こってしまうのですが
一つ一つを丁寧に,そのときそのときの世界を生きねばですね。

官兵衛祭り!(5)

2014-07-25 18:17:33 | 生活日記
「この人は死なせてはならない!」エピソードの
最たるところは(今のところ)
やはり有岡城幽閉をめぐっての,
官兵衛の命と
息子・松寿丸の命の物語ですね・・・

そしてそれぞれの命を守ろうとする行為が
命賭けであるところが
なんとも切ないところです。

平和な世の中にあっては見えにくいものですが
でも命はそもそも自分でなんとかできるものではないのですよね。
その絶対的な無力感を受け入れつつ
それでも生かそうとしたり生きようとしたりする。

有岡城の物語では,
キリシタン(高山右近や荒木村重の妻)の姿も描かれるのですが
城を攻められ自害しようとする荒木村重の妻・だしが
イエスの前に自害を思いとどまるシーンがあります。

キリスト教は自殺を禁ずるということは
何となく聴いたことがあるのですが,
官兵衛のドラマからは,そもそもの私たちの命の意味についても
訴えるものがあるように読み取れます。
その中での上記シーンは,
ドラマ作り手のメッセージが教義として表現されたような
そんなシーンとして映りました。

官兵衛祭り!(4)

2014-07-24 18:07:40 | 生活日記
今回初めて知ったのが,赤松城主であった清水宗治という武将。
仕えていた小早川隆景からはもちろん,
敵方である黒田官兵衛からもその人物を高く評価されていました。

印象的だったのが和議の交渉の場面。
宗治の城である高松城が水攻めに遭います。
その状況下において,高松城を救うべく,
本領安堵を旨とする毛利が,それを崩して一国を献上するという条件を出します。
それでは話にならないと,五カ国の献上を求める織田方。
小早川隆景は,思案しながらもそれをのみます。
ところが,もう一つの条件として出された「清水宗治の首」には
どうしても応じることができないと。
官兵衛も彼は死なせるには惜しい人物であると
毛利と相談の上,清水宗治に織田方に寝返るよう説得に行きます。

これはすごいエピソードだなと思いました。
五カ国よりも重い一人の人物。
それを主君からはもちろん,敵方からも認められ,
(そのように描かれていた)
その命を長く使うことを求められている。

官兵衛のドラマには,「この人は死なせてはならない!」という人物と
その思いを綴るエピソードがいくつか出てきます。
それがまた魅力的です。

官兵衛祭り!(3)

2014-07-23 17:33:53 | 生活日記
昨日,見方を変えると全く違って見えるなあという話を書いたのですが,
見方が変わっても,あ,やっぱり同じだった!ということを確認するのも
これまた楽しいものです。

しつこいですが,毛利家の描かれ方について。

毛利元就がおもしろかったのは,
毛利の物語というのは中国地方を舞台に繰り広げられるものであったため
歴史の流れが比較的シンプルで
その分,各武将の人物像が見えるドラマとして楽しめたからだと思います。
そして,毛利元就というのが主人公でありながらも
彼一人が活躍すると言うよりも,
優れた息子たち(長男・隆元は夭逝してしまいますが…)
ホームドラマ的な味わいがありました。

その息子として登場していたのが吉川元春と小早川隆景です。
特に小早川隆景は,今回の官兵衛でも智将として優れた人物として
描かれており,

以前,毛利を応援しながら毛利元就を見ていた私としては
うれしかったのでした。



官兵衛祭り!(2)

2014-07-22 17:33:53 | 生活日記
それにしても,歴史というのは視点によって
見え方が大きく変わってきますね。

織田軍が中国の毛利軍に対抗するため
播磨の城主と手を結ぶところがあるのですが,
そこで,播磨北西のところに出てきた「上月城」。
なんと,尼子再興を賭けての織田軍への参集でした。

私が最初に大河ドラマを全話見たのは「毛利元就」だったのですが
そこでは尼子家は毛利の宿敵。
毛利元就の時代に尼子経久という名将がいて,
両者が謀略を繰り返すというのが一つの見せ場であり
ドキドキハラハラの要因でした。

そのときは毛利元就が主人公なので毛利家の立場で
ドラマをみてしまうのですが
今回は尼子の立場からも当時の尼子家を見ることとなりました。
「尼子家再興のため!」という言葉,
特に,有名な山中鹿之介の登場!(三日月盾の兜,「我に七難八苦を与え給え」の誓い)
毛利元就を見ていた時には,毛利を阻む強い敵であり,
どうしようどうしようと,不安で心配にさせるものだったのですが,
尼子の視点に立つと,何とも頼りになる強い,安心させてくれる存在。

上月城は尼子は織田に見捨てられてしまい,
今回はそこで尼子の物語は途絶えるのですが,
見方を変えると,全く違って見えてくるなあということを実感したのでした。



官兵衛祭り!

2014-07-21 17:20:41 | 生活日記
大河ドラマ「軍師官兵衛」これまでの録画していた29話,
一気視聴しました。

官兵衛祭り!

器の小さい主君(小寺政職)の煮え切らない態度や
身分ばかりを頼りにする櫛橋気の嫉妬深い意地悪に
イライラさせられつつも,

秀吉との出会いから,そんな小競り合いの世界の流れと
まったくスケールの違うダイナミックな流れとの
両世界を行き来し始めることにワクワクし
そのダイナミックな流れを邪魔する器の小さい君主のしがらみも
断ち切れないところにイライラし

そして旧知の仲であった荒木村重謀反をきっかけとする
有岡城幽閉の物語は,,,

うう・・・

涙なくしては語れません。


有岡城幽閉の後,黒田官兵衛が,これまでの時代劇で見せていた
「不気味さ」をまとうようになり
ますますおもしろくなっています。

29話終わって心から思った
「録画していてよかった!!」
さあ,ダビングだ!