パソコンを開くたびに目がちらちらするので(^。^;)
ハロウィンパート2、くろねこちゃんバージョンです。
さて、先日、わたしは友人のブログにこう書きました。
「私はこの人みたいになりたいと思った事が一度もない」
ないんです。本当に。
素敵な人はいーっぱい居るんだけど、「あの人みたいになりたーい」
とか全然なかったのです。
あ、ちなみにアイドルとかにもあこがれたことがありません。
私は俳優ですが、素晴らしい!とは思ってもあの人みたいに!
ってのはまだ一度もない。
本当にこうなりたい、とかないのかしらん?そう思ってかんがえました。
居た!いました、そういう存在!
私にあこがれられるというその輝かしい栄光を手にしたのは
「犬」です(^^)
その名はぴぐちゃん。本名はティナ・エンジェル号(血統書の名前)
日本名はすみれちゃん。あだ名はぴぐちゃん、ぴーちゃん。
フォーンレッドのロングコートチワワ、生後1年以内に見える童顔の五歳。
特技は噛み付くこと、吠えること、でんぐり返し(笑)
どこまでも自由気ままなお姫様な女の子であります(笑)
私が彼女にこよなくあこがれる理由は「犬」だからではありません。
いーなー、犬になりたいなー、ってのじゃあないんです。
ぴーちゃんのどこまでも「ピュア」なたましいに感動するからです。
そして変わらない愛の深さと強さに感動します。
ぴーちゃんは5年前、今は天国に帰ったソウルメイトの
お誕生日プレゼントとしてやってきました。
ファンの方々からの贈り物で、ペットショップに行くと
そのワンちゃんはケージの中で元気に動き回っていました。
ころころとしてとても元気そうなチワワです。
ケージを覗くと人懐っこく寄って来ます。
実はそのワンちゃんはぴーちゃんのお兄ちゃんで
現在はリッチーくんと言う名前になって元気に暮らしているようです。
ソウルメイトは一つ一つのケージを覗き、
全く反対側にもう一匹チワワが居るのを見つけました。
ケージの一番奥に、ほかの犬よりも一回り半くらいちいさな真っ黒な子犬。
ケージの奥で覗く人間を見てはぷるぷると震えています。
「この子はもう売約済みですか?」彼はお店の人に聞きました。
「いいえ、けれどこの子は小さすぎて、ちょっと弱いかもしれませんよ」
お店の人はちょっと困った顔で答えました。
「抱かせてもらっていいですか?」
ケージから出された子犬は彼の手のひらよりも小さかったのです。
体重は300グラムありませんでした。
180センチ以上もあって、アクション俳優だった彼は
人一倍たくましい身体をしていました。
彼はその大きな手で包むように子犬を抱きました。
子犬は最初真下を向き震えていましたが、そのうちそーっと顔を上げ
じーっと抱いている人の顔を見ていました。
「あの、犬なんですけど、このこにしては駄目ですか?」
「かまいませんが、うまく育たないかも知れないですよ?」
「いいんです。ではその旨を贈り主に伝えてきます。」
そういって彼は子犬をケージに戻し、一度店をでました。
そして説明をするともういちど店にやってきたのです。
お店の人がケージを開けました。
「自分で出してもいいですか?」「どうぞ」
彼はケージを覗きました。
子犬はケージの奥にへばりついて震えています。
彼は子犬に向かっておいでおいでをしました。
「こっちにおいで、お家に帰るよ」
子犬はじーっと彼を見ていました。
そしてそーっと動いてケージのドアのところまで来ると
彼を見上げて「おいでおいで」をしたのです。
彼が抱き上げると小さい舌で彼の手をなめました。
これが「ぴーちゃん」との始めての出会いです。
ぴーちゃんはそれから立派なおとうさんっ子になり、
寝てもさめてもお父さんの後をついて歩くようになりました。
どんなに叱られても、どんなに一人でお留守番をしなくてはならなくても
ぴーちゃんはいつも同じように千切れんばかりに尻尾を振って出迎えました。
昼も夜もお父さんと一緒でした。仕事場でさえも。
「お前は俺と一緒に歳を取るんだよな」彼は笑って言いました。
そして悲しい日がやってきて、彼とぴーちゃんは離ればなれになりました。
彼がなくなった日、仲間の集まる部屋で、
ぴーちゃんも一緒に過ごしていました。
急に誰かが階段を上がってくる気配がしたのです。
でも、誰も居ません。
ところが、ぴーちゃんがいつも彼が帰ってきたときと同じように
尻尾を振って階段の踊り場に飛んでいきました。
「GUYちゃんだ!」みんなが声を合わせて言いました。
ぴーちゃんは誰もいない宙に向かって頬擦りをし、
ぺろぺろと宙をなめています。
親友が言いました。
「GUYちゃん、入っておいでよ」
でも彼は部屋には入ってきませんでした。
そのうちぴーちゃんが彼に「STAY」と言われたときのように
ぴたりと床に座りました。そしてじーっとうえを見上げています。
どうやら何かを話しているようです。
2時間くらいそうしていたでしょうか。
ぴーちゃんはだまって帰ってきて私の膝に乗りました。
彼とどんな話をしたのか、それからぴーちゃんは
ぐんとおとなしくなりました。
そして彼のお母さんにぴたりと寄り添うようになりました。
そして私の相棒になることになったのです。
それからしばらくしてお兄ちゃんと暮らすことになったとき
ぴーちゃんはおにいちゃんを敬遠していました。
なんだかじっと見るのに、お兄ちゃんが近寄ると唸るのです。
けれど、ずーっと目で追っています。抱かれると硬直します。
そばに来たりなでられるとと嬉しそうで、
甘えたそうにしているのに吠え付くのです。
「俺嫌われてるのかな~、こういうことないんだけどな」
兄が言いました。そんな事がしばらく続きました。
その頃ぴーちゃんはお父さんを亡くしたこころの痛みから不治の病になり
病気の治療でホメオパシーの病院に通っていました。
すると先生がこういいました。
「新しい環境になりましたか?診断結果に出てますよ。」
それでお兄ちゃんと暮らすようになった事を伝えました。
先生は彼女のこれまでの記録を読んで静かに言いました。
「お兄さんはぴーちゃんのお父さんに似ていますか?」
え?と思いましたがかんがえて見ると、
お兄ちゃんは彼の親友で見た目は全然違うけれども、
身長がほとんど同じです。
そして同じように発声練習をしたり、歌ったり、セリフの稽古をしたりします。
そうぴーちゃんはおにいちゃんの後ろにお父さんの面影を見ていたのです。
「ぴーちゃんはお兄さんが自分のお父さんのように
居なくなるのが怖くて受け入れられずに居るんですよ。」
彼女はお兄ちゃんがとっても気になって大好きになれそうなのに、
大好きになるのがとっても怖かったのです。
家に帰ってその事をお兄ちゃんに話しました。
お兄ちゃんは笑って、そしてぴーちゃんを抱っこして
「ぴーちゃん」と言いました。
そして頭をくっつけてじーっとしていました。
「どうしたの?」と聞くと、
「ああ、ぴーちゃんとテレパシーで話したんだよ」と言いました。
何を話したのか知りませんが、それからぴーちゃんは
お兄ちゃんをボスとして迎え入れたのです。
「あいつが居なくなって病気になったのなら、
俺らがそばにいるんだから元に戻してやらなきゃね。」
そういって兄ちゃんは今も毎日ぴーちゃんに話しかけ抱きしめます。
何をしても、何を言っても「ぴぐちゃんもね」と付け加える事を忘れません。
深い愛情は病気をも治すのでしょう。
ぴーちゃんはぐんぐん元気になってすっかり良くなりました。
ぴーちゃんは純粋で無垢なたましいです。
ただひたすらに愛を示します。
嬉しいとき、悲しいとき、そのまなざしとしぐさで一生懸命に伝えようとします。
ただ、純粋に真っ直ぐ私たちを信頼し、甘えてきます。
その愛情の深さは決して変わる事がありません。
けっして愛した気持ちが変わることがないのです。
ある日思いました。
「どうしてだろう?どうしてそんな風に居られるの?」
そしてぴーちゃんを見ていて分かったのです。
彼女の中に「愛を疑う」気持ちがないという事を。
彼女は信じたら、それが全部なのです。
それに疑いや揺れなんてないのです。
ただ信じているのです。私たちの愛を。
だから何があっても、私たちを愛していられるのです。
こういう風にありたい。
わたしはぴーちゃんを見てそう思いました。
ただひたすら相手を信じ、疑うことなくただ愛する。
永遠の思い。永遠の行為。
今日もぴーちゃんはお兄ちゃんの帰りを待っています。
愛してくれる人が帰ってくる。
大好きなお兄ちゃんが帰ってくる。
私のところに帰ってくる、と待っています。
わたしもこの世のすべてのものに対して
ぴーちゃんのような揺るがない愛を持ちたい。
何ものをも疑わず、ただ純粋に愛していこう。
ぴーちゃんの星のような瞳に誓ったのでした。
ハロウィンパート2、くろねこちゃんバージョンです。
さて、先日、わたしは友人のブログにこう書きました。
「私はこの人みたいになりたいと思った事が一度もない」
ないんです。本当に。
素敵な人はいーっぱい居るんだけど、「あの人みたいになりたーい」
とか全然なかったのです。
あ、ちなみにアイドルとかにもあこがれたことがありません。
私は俳優ですが、素晴らしい!とは思ってもあの人みたいに!
ってのはまだ一度もない。
本当にこうなりたい、とかないのかしらん?そう思ってかんがえました。
居た!いました、そういう存在!
私にあこがれられるというその輝かしい栄光を手にしたのは
「犬」です(^^)
その名はぴぐちゃん。本名はティナ・エンジェル号(血統書の名前)
日本名はすみれちゃん。あだ名はぴぐちゃん、ぴーちゃん。
フォーンレッドのロングコートチワワ、生後1年以内に見える童顔の五歳。
特技は噛み付くこと、吠えること、でんぐり返し(笑)
どこまでも自由気ままなお姫様な女の子であります(笑)
私が彼女にこよなくあこがれる理由は「犬」だからではありません。
いーなー、犬になりたいなー、ってのじゃあないんです。
ぴーちゃんのどこまでも「ピュア」なたましいに感動するからです。
そして変わらない愛の深さと強さに感動します。
ぴーちゃんは5年前、今は天国に帰ったソウルメイトの
お誕生日プレゼントとしてやってきました。
ファンの方々からの贈り物で、ペットショップに行くと
そのワンちゃんはケージの中で元気に動き回っていました。
ころころとしてとても元気そうなチワワです。
ケージを覗くと人懐っこく寄って来ます。
実はそのワンちゃんはぴーちゃんのお兄ちゃんで
現在はリッチーくんと言う名前になって元気に暮らしているようです。
ソウルメイトは一つ一つのケージを覗き、
全く反対側にもう一匹チワワが居るのを見つけました。
ケージの一番奥に、ほかの犬よりも一回り半くらいちいさな真っ黒な子犬。
ケージの奥で覗く人間を見てはぷるぷると震えています。
「この子はもう売約済みですか?」彼はお店の人に聞きました。
「いいえ、けれどこの子は小さすぎて、ちょっと弱いかもしれませんよ」
お店の人はちょっと困った顔で答えました。
「抱かせてもらっていいですか?」
ケージから出された子犬は彼の手のひらよりも小さかったのです。
体重は300グラムありませんでした。
180センチ以上もあって、アクション俳優だった彼は
人一倍たくましい身体をしていました。
彼はその大きな手で包むように子犬を抱きました。
子犬は最初真下を向き震えていましたが、そのうちそーっと顔を上げ
じーっと抱いている人の顔を見ていました。
「あの、犬なんですけど、このこにしては駄目ですか?」
「かまいませんが、うまく育たないかも知れないですよ?」
「いいんです。ではその旨を贈り主に伝えてきます。」
そういって彼は子犬をケージに戻し、一度店をでました。
そして説明をするともういちど店にやってきたのです。
お店の人がケージを開けました。
「自分で出してもいいですか?」「どうぞ」
彼はケージを覗きました。
子犬はケージの奥にへばりついて震えています。
彼は子犬に向かっておいでおいでをしました。
「こっちにおいで、お家に帰るよ」
子犬はじーっと彼を見ていました。
そしてそーっと動いてケージのドアのところまで来ると
彼を見上げて「おいでおいで」をしたのです。
彼が抱き上げると小さい舌で彼の手をなめました。
これが「ぴーちゃん」との始めての出会いです。
ぴーちゃんはそれから立派なおとうさんっ子になり、
寝てもさめてもお父さんの後をついて歩くようになりました。
どんなに叱られても、どんなに一人でお留守番をしなくてはならなくても
ぴーちゃんはいつも同じように千切れんばかりに尻尾を振って出迎えました。
昼も夜もお父さんと一緒でした。仕事場でさえも。
「お前は俺と一緒に歳を取るんだよな」彼は笑って言いました。
そして悲しい日がやってきて、彼とぴーちゃんは離ればなれになりました。
彼がなくなった日、仲間の集まる部屋で、
ぴーちゃんも一緒に過ごしていました。
急に誰かが階段を上がってくる気配がしたのです。
でも、誰も居ません。
ところが、ぴーちゃんがいつも彼が帰ってきたときと同じように
尻尾を振って階段の踊り場に飛んでいきました。
「GUYちゃんだ!」みんなが声を合わせて言いました。
ぴーちゃんは誰もいない宙に向かって頬擦りをし、
ぺろぺろと宙をなめています。
親友が言いました。
「GUYちゃん、入っておいでよ」
でも彼は部屋には入ってきませんでした。
そのうちぴーちゃんが彼に「STAY」と言われたときのように
ぴたりと床に座りました。そしてじーっとうえを見上げています。
どうやら何かを話しているようです。
2時間くらいそうしていたでしょうか。
ぴーちゃんはだまって帰ってきて私の膝に乗りました。
彼とどんな話をしたのか、それからぴーちゃんは
ぐんとおとなしくなりました。
そして彼のお母さんにぴたりと寄り添うようになりました。
そして私の相棒になることになったのです。
それからしばらくしてお兄ちゃんと暮らすことになったとき
ぴーちゃんはおにいちゃんを敬遠していました。
なんだかじっと見るのに、お兄ちゃんが近寄ると唸るのです。
けれど、ずーっと目で追っています。抱かれると硬直します。
そばに来たりなでられるとと嬉しそうで、
甘えたそうにしているのに吠え付くのです。
「俺嫌われてるのかな~、こういうことないんだけどな」
兄が言いました。そんな事がしばらく続きました。
その頃ぴーちゃんはお父さんを亡くしたこころの痛みから不治の病になり
病気の治療でホメオパシーの病院に通っていました。
すると先生がこういいました。
「新しい環境になりましたか?診断結果に出てますよ。」
それでお兄ちゃんと暮らすようになった事を伝えました。
先生は彼女のこれまでの記録を読んで静かに言いました。
「お兄さんはぴーちゃんのお父さんに似ていますか?」
え?と思いましたがかんがえて見ると、
お兄ちゃんは彼の親友で見た目は全然違うけれども、
身長がほとんど同じです。
そして同じように発声練習をしたり、歌ったり、セリフの稽古をしたりします。
そうぴーちゃんはおにいちゃんの後ろにお父さんの面影を見ていたのです。
「ぴーちゃんはお兄さんが自分のお父さんのように
居なくなるのが怖くて受け入れられずに居るんですよ。」
彼女はお兄ちゃんがとっても気になって大好きになれそうなのに、
大好きになるのがとっても怖かったのです。
家に帰ってその事をお兄ちゃんに話しました。
お兄ちゃんは笑って、そしてぴーちゃんを抱っこして
「ぴーちゃん」と言いました。
そして頭をくっつけてじーっとしていました。
「どうしたの?」と聞くと、
「ああ、ぴーちゃんとテレパシーで話したんだよ」と言いました。
何を話したのか知りませんが、それからぴーちゃんは
お兄ちゃんをボスとして迎え入れたのです。
「あいつが居なくなって病気になったのなら、
俺らがそばにいるんだから元に戻してやらなきゃね。」
そういって兄ちゃんは今も毎日ぴーちゃんに話しかけ抱きしめます。
何をしても、何を言っても「ぴぐちゃんもね」と付け加える事を忘れません。
深い愛情は病気をも治すのでしょう。
ぴーちゃんはぐんぐん元気になってすっかり良くなりました。
ぴーちゃんは純粋で無垢なたましいです。
ただひたすらに愛を示します。
嬉しいとき、悲しいとき、そのまなざしとしぐさで一生懸命に伝えようとします。
ただ、純粋に真っ直ぐ私たちを信頼し、甘えてきます。
その愛情の深さは決して変わる事がありません。
けっして愛した気持ちが変わることがないのです。
ある日思いました。
「どうしてだろう?どうしてそんな風に居られるの?」
そしてぴーちゃんを見ていて分かったのです。
彼女の中に「愛を疑う」気持ちがないという事を。
彼女は信じたら、それが全部なのです。
それに疑いや揺れなんてないのです。
ただ信じているのです。私たちの愛を。
だから何があっても、私たちを愛していられるのです。
こういう風にありたい。
わたしはぴーちゃんを見てそう思いました。
ただひたすら相手を信じ、疑うことなくただ愛する。
永遠の思い。永遠の行為。
今日もぴーちゃんはお兄ちゃんの帰りを待っています。
愛してくれる人が帰ってくる。
大好きなお兄ちゃんが帰ってくる。
私のところに帰ってくる、と待っています。
わたしもこの世のすべてのものに対して
ぴーちゃんのような揺るがない愛を持ちたい。
何ものをも疑わず、ただ純粋に愛していこう。
ぴーちゃんの星のような瞳に誓ったのでした。
