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Restaurant Raton-laveur

水の都にいがたから、美味しさ・楽しさを発信しています。

夏野菜の煮込み~Ratatouille~

2009年07月21日 | 野菜料理


今日は私の大好きな野菜料理のひとつ、 Ratatouille (ラタトゥイユ=夏野菜の煮込み)のご紹介です。
毎年夏には色々な料理で使います。
この煮込みは本当に野菜しか使いません。冷たくしても良し、チーズをふってグラタンにしても良し、
パスタのソースにしても良しと、とにかく何にでも合う万能の料理です。

フランスではあまり煮込まないのが上品とされているようですが、私はとことん煮込みます。笑
全体の味自体がシンプルですので、それぞれの野菜の風味は失われず、まさに野菜の究極の美味しさを
表した料理です。分量は特にありません。皆さんの加減がレシピとなります。



この料理の唯一のポイントは、ピーマンの皮を剥くことです。
実はピーマン(パプリカ) の皮は意外と厄介で、この作業をしないと皮の食感と渋みが残ってしまいます。
左記の写真の通り、直火で焼いて皮をとります。
真黒になるまで焼いちゃいます。








冷水にさらしながら、焦がした皮を取り除いていきます。
手でも十分とれますが、歯ブラシ等で擦ると簡単に取り除けます。











きれいにとれました。黄色ピーマンはどうしても身まで焼き色がついてしまいますが、香ばしくなって逆に良いかもしれません。
後はヘタと種を除いてお好みの大きさに切ります。今回は少し上品な感じで小さめに切りました。
玉ねぎ、茄子、ズッキーニも同じ大きさに切ります。









いよいよ調理に入ります。たっぷりの大蒜(皮をむいて半分にし、芽を取り除いたもの)を多めのオリーブオイルで強火で炒めます。
きつね色になってきたら、最初に玉ねぎを加えて同様に炒めて甘みを出します。

次に油を吸い込み易い茄子、ズッキーニの順に入れて更に炒めていきます。
大量に調理する場合は茄子とズッキーニは油で揚げてもかまいません。





茄子とズッキーニが程良く炒まったら、下処理しておいたピーマン、フレッシュトマト、トマトソース、塩胡、椒、そしてフレッシュタイムを入れて蓋をし、オーブンで煮込みます。

フレッシュタイムは必ず必要です。バジルでも構いませんが、加熱により香りが
殆ど失われてしまいますので、勿体ないです。







1時間程煮込んで(作る量により異なります)最後に塩、胡椒で再度味を調えて出来上がりです。

夏はご覧の通り、冷やして頂くのが良いでしょう。ここにプロシュートハムを乗せれば、立派なオードブルになってしまいます。
もちろん冷え冷えの白ワインと一緒に如何でしょうか。^^

  

野菜のピクルス

2009年05月07日 | 野菜料理


忙しかったG.Wもようやく終わり、久しぶりに書くことが出来ました。今日は外野席の
方々のリクエストに少しだけお答えする形で、「野菜のピクルス」を紹介させて頂きます。
ピクルスというと、私もそうでしたが正直美味しくない思いをされた方は沢山おられると
思います。酸っぱい、妙に甘ったるい等、日本のいわゆる「お漬物」とは明らかに違う位置
づけになっています。これからご紹介する漬け汁ですが、野菜の塩もみ等は一切要らない
切って入れるだけ、又は歯ごたえの残る程度に茹でるだけで出来る、超カンタンレシピです。

《漬け汁材料》
・白ワインビネガー  160cc(リンゴ酢でもO.Kです)
・白ワイン(辛口)  300cc
・砂糖         70g
・塩          28g
・乾燥香辛料ローリエ、マスタードシード等(*代わりに昆布でも美味しいですよ)

《作り方》
1.ステンレス鍋(アルミ鍋は避けたほうが良いです)に、上記香辛料以外(ワインビネガー、
白ワイン、砂糖、塩)を入れて加熱します。
2.沸騰直前で火から外し、乾燥香辛料等(お好みのもので結構です)を入れ、そのまま常温で
さまし、荒熱が取れたら、漬物の容器に移し替えて冷蔵庫で保管します。
3.後は、皆さんのお好みの野菜を切って入れ、1日寝かせます。これで出来上がりです。
今回の分量はなにとぞ、正確にお願いします。

*香辛料の代わりに、「昆布」を入れれば和風ピクルスになります。ckさん、ここで昆布を
使わせて頂きましたよ。ckさんには昆布で是非お試し下さ~い(^0^)

かかしさんには、季節の野菜ということですので、ホワイトアスパラをお勧めします。
ホワイトアスパラの場合は皮を剥いて、その剥いた皮と一緒にさっと茹でるのがポイントです。

尚、一回漬けた漬け汁は再利用出来ませんので、ご注意下さい。

漬ける野菜については、それぞれ漬け方が違う場合もありますので、目安としてリストを
あげておきますね。

《そのまま洗ってから、切って入れるだけの野菜》
・胡瓜        (直ぐに漬かりますので、漬け過ぎにご注意)
・小玉葱       (皮を剥いて半分にします)
・蕪         (皮は厚く剥いて下さい。これも早く漬かります)
・セロリ       (芯の柔らかいところを使用します)
・グリーントマト   (熟していないすごく固いもの)
・パプリカ赤、黄   (皮を剥くと良いのですが、そのまま切っても結構です)
・らっきょう     (カレーライスに最適です)

《軽く茹でてから漬ける野菜》
・人参
・レンコン
・ホワイトアスパラ  (少し高価ですけど、最高に美味しいです)
・カリフラワー
*食べやすい大きさに切ってから、30秒~1分程お好みの固さに茹でて下さい。

《合わないと思われる野菜》
・完熟トマト
・ジャガイモ、さつま芋等のイモ類
・南瓜
・大根
・茄子
・インゲン、空豆、グリーンアスパラなどの青物類

次回は、坦々麺さんのリクエスト「粉もん」です。