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横山裕一 ネオ漫画

2010-06-20 22:05:44 | 美術[や]
「横山裕一 ネオ漫画の全記録:わたしは時間を描いている」展@川崎市市民ミュージアム

 今日で終了の「横山裕一展」。横山氏は元は油彩などをやっていたらしいが、いつのまにか漫画作品に転向した人。床には緑色の人工芝が敷き詰められたほんわかした展示室。円形のテーブル上に並べられた原画をぐるぐる見て回る独特な展示風景。

 横山氏の漫画は定規を使ってキリっとした線を描き、スッキリした雰囲気がするのだが、ストーリーは摩訶不思議、出てくる人物は奇妙奇天烈、ちゃんと漫画の内容を理解しようなどと思ったら精神を病む。

 時間の連続性を描くために漫画を選んだという。たとえば、タバコを吸うためにビニールをクルリと剥がして、離れたビニールのふたを持ち上げて、銀紙を切って持ち上げて、上部をトントンと叩いて出てきたタバコを1本つまんで引き抜いて・・・以下略・・・というように粘着的な連続を描いたりする。「わたしは時間を描いている」とはそういうことかと思ったり笑ったり (・_・)ヾ

 たとえばトラベルする列車、内部で動き回る登場人物たちの描写が延々と続き、そして唐突に、高い山の上からその列車の通過を見降ろす第3者が登場する。おっ!? 新たな展開か? 来るのか? 来ちゃうのか? と思ったら、別になぁんも起こらずに、第3者は二度と登場しない。ただ見降ろしていただけかと思ったり笑ったり困ったり(;´o`)

 「六本木クロッシング2007」で初めて見たが、一度見たら忘れない、珍妙な装いで喜怒哀楽が素っ気ない登場人物。真面目に見ていると病気になりそうな、わけわからん動作の連続が麻薬のようで、なんとなくGOLDEN LUCKY。だから嫌いじゃない。


 さて川崎市市民ミュージアムというと、外にドデンと佇む「トーマス転炉」 なんとなくキリコかエルンストかと思いたくなる堂々とした物体。これは昭和32年まで京浜製鉄所で稼働していた日本鋼管の鉄鉱石の製鋼炉。外形4.2m、高さ7.6m、重量60トン。


んで、この「トーマス転炉のペン立て」が売っていたので、つい魔がさして買ってきた。炉の入り口が狭いので、すごくがむばってもペンは3~4本しか立てられない。中央の膨らんでいるところはデッドスペースという贅沢なペン立てである。金属製でずっしりと600g。


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