「超絶技巧、未来へ!」@三井記念美術館
何年かに一度現れる恒例の超絶技巧展覧会。今回も明治工芸と現代アートのコラボレーション。大好きな並河靖之の七宝花瓶や正阿弥勝義の金工細工、安藤緑山の野菜果実などと共に、単眼鏡で見たい細密な現代作品が並んでいる。
材料は木や金属だけでなくガラスや紙、刺繍などさまざま。それなのに、目の前にあるモノが木でできているなんて信じられない、こんなうにゃうにゃしたモノが陶器だなんて信じられない。写真のように見える水墨画だって、紙で作った運動靴だってスゴイ。そういうホンモノそっくりのニセモノのような作品を見る時の、頭のねじが外れている感覚がいちばん面白い。
写真撮影可能な作品もいくつかあって、SNSにアップされたがっていた。この展覧会は11月26日まで。
福田亨 《吸水》蝶も水滴も[木]、水滴は磨いてつやを出しただけ
稲崎栄梨子 《Amrita》:一個一個が[磁器]で持ち上げれば動く
前原冬樹 《スルメと茶碗》:一木彫のスルメ、割れた湯飲みも[木]
彦十蒔絵 若宮隆志 《「ねじが外れている」モンキー、工具箱、ねじ》:[木]と[漆]
若宮氏の作品タイトルにある「ねじが外れている」とは、金属工具を金属じゃないもので作るような自分は「頭のねじが外れている作家である」というようなニュアンスを込めている、というようなキャプションがあった。そういう意味ではこの展覧会の作家は全員「ねじが外れている」のかもしれない。それらを見ている観客もポロポロとねじが外れていく。何年後かに始まる次回の「超絶技巧展」は「ねじが外れている展」という名前になっても不思議ではない・・・のか
何年かに一度現れる恒例の超絶技巧展覧会。今回も明治工芸と現代アートのコラボレーション。大好きな並河靖之の七宝花瓶や正阿弥勝義の金工細工、安藤緑山の野菜果実などと共に、単眼鏡で見たい細密な現代作品が並んでいる。
材料は木や金属だけでなくガラスや紙、刺繍などさまざま。それなのに、目の前にあるモノが木でできているなんて信じられない、こんなうにゃうにゃしたモノが陶器だなんて信じられない。写真のように見える水墨画だって、紙で作った運動靴だってスゴイ。そういうホンモノそっくりのニセモノのような作品を見る時の、頭のねじが外れている感覚がいちばん面白い。
写真撮影可能な作品もいくつかあって、SNSにアップされたがっていた。この展覧会は11月26日まで。
福田亨 《吸水》蝶も水滴も[木]、水滴は磨いてつやを出しただけ
稲崎栄梨子 《Amrita》:一個一個が[磁器]で持ち上げれば動く
前原冬樹 《スルメと茶碗》:一木彫のスルメ、割れた湯飲みも[木]
彦十蒔絵 若宮隆志 《「ねじが外れている」モンキー、工具箱、ねじ》:[木]と[漆]
若宮氏の作品タイトルにある「ねじが外れている」とは、金属工具を金属じゃないもので作るような自分は「頭のねじが外れている作家である」というようなニュアンスを込めている、というようなキャプションがあった。そういう意味ではこの展覧会の作家は全員「ねじが外れている」のかもしれない。それらを見ている観客もポロポロとねじが外れていく。何年後かに始まる次回の「超絶技巧展」は「ねじが外れている展」という名前になっても不思議ではない・・・のか
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