365日の空

空を見ていると会いたくなる人は居ませんか?空は その人の所まで繋がっています。
そう思って私は今日も空を見上げています

このままずっと元気で優しく

2010年04月30日 | 空を見上げて
本日の竹富島、曇り 気温23度  雲:高層雲。

ミッキーマウスの居る国よりも、
もっともっと沢山の夢がココには詰まっている。

出来上がった、16匹の小さな鯉のぼりと一緒に
鯉の流れる
空を見上げて。

         



         


“待ってましたよ”って

2010年04月27日 | 空を見上げて
本日の竹富島、雨 気温22度  雲:乱層雲。



“待ってましたよ”
って、言う顔をして
帰りがけの私を静かに待っていてくれていた子がいた。

こんな小さな待ち人が嬉しかった。


雨が降り注ぐ中、
自転車のカゴに詰めたレインコートをチラチラと気にしながら
濡れて帰った珊瑚道。

明日は、この小さな待ち人と同じ様なまあるい月が見えるはず。
晴れればねっ。

明日の夜空を期待して、
雨が落ちてくる
空を見上げて。



         

            

空に見える波

2010年04月26日 | 携帯カメラからリアルタイム

本日の竹富島、晴れ 気温28度 雲:波状雲。


滅多に会えない雲に出会えた時、

“あぁ、良かった 外に出て、今この道に居て”

って思うんだ。

今日は、いい日になるでしょうか。

なってくれますように。


段々と形を変えてしまう雲を目で追いながら

空を見上げて。

雲も十色

2010年04月20日 | 空を見上げて
本日の竹富島、晴れ 気温28度  雲:巻積雲。





アカショウビンの声をBGMに海に下りた。
誰も住んでいないピカピカの宝貝が足元でキラッと光った。
ラッキーですねと私は私に言った。

顔を上げる度に変わる雲の表情が面白くって
三歩進んでは 雲を見て
向きを変えては また雲を見た。

一昨日 剥けてしまった首元の皮が、
きっとまた直ぐに剥けるのだろうなと分かるような
強い日差しが、夕方の海に射していた。
気が付けば、右腕の皮も剥けてるねっ。
それでも別に構わないかっ。
「そんなに真っ黒でどうするの」と言う
少々あきれた両親の表情が目に浮かんで可笑しかった。


楽しいなぁって
海も空も、この島も。
何度も何度も
空を見上げて。

         



         







            


長靴おいて

2010年04月19日 | 空を見上げて
本日の竹富島、雨のち晴れ 気温26度  雲:高積雲。

朝の道、自転車で何度も何度も振り返った。
今ならまだ取りに戻れるなって。
でも、その振り返った後ろの空に
ほんの少し青い空が見えたから
大好きな長靴は取りに戻らなかった。


降ってはやみ、降ってはやみ している空を
何度も確認していた。
そろそろ虹が出てもいいんじゃないかと思って。
カイジ浜の空に 虹は架からなかったけれど、
雲と日の光が、素敵な模様を空に描いてくれていた。

あの人も、この人も、皆気付いているだろうか
見ているだろうかと思いながら
帰り道、自転車を押しながら

空を見上げて。

            

            

            



            

カイジ浜の醍醐味

2010年04月18日 | 空を見上げて
本日の竹富島、曇り雨 気温26度  雲:乱層雲。







         







         

モズク漁とは、言うなれば

海のカッパエビセンである。

持ち切れないほど重いモズク網を引っ張りながら
大満足で
空を見上げて。


目の前のおあずけ

2010年04月17日 | 空を見上げて
本日の竹富島、晴れ曇り 気温25度  雲:高積雲。

           



           





のんびりと時間を過ごす人達が 星砂の浜に集まっていた。

イヌビワの白い小さな花が咲く横を 蝶がゆらゆら飛んでいた。

次第に引いていく潮を見て 海に下りたくて仕方がなかった私がいた。

こんなに目の前なのに、
こんなに気持ちのいい日なのに、
おあずけをくらっている犬の様だね。
それでも、私には明日も明後日もある。
今日しかないわけじゃない。
そこが違うんだね。
住んでいるという事、暮らしているという事。

また明日、海に降りるからねって言って
今日は、おあずけのまま
空を見上げて。



           

           

4度目の浜下り

2010年04月16日 | 空を見上げて
本日の竹富島、曇り 気温20度  雲:高層雲、旧暦3月3日 浜下り。


昔々、全ての動物が言葉を話していた頃
フクロウは染物屋をしておりましたとさっ。
鳥達は、代わる代わるフクロウを訪ねては、
自分達の体を、綺麗に染めて貰っておりました。
その中でもお洒落なカラスは、虹色の一番綺麗な色にするよう頼みました。
ところが、忙しさのあまり疲れきっていたフクロウは
誤って、カラスの体を墨で真っ黒に染めてしまったのでした。
怒ったカラスに森の奥まで追いやられたフクロウは、
その後、カラスに恨まれた悲しみで、
毎晩、ホーホーと悲しく鳴いて悔むようになったとさ。








長靴を脱いで浜に向かった。
引き過ぎてしまった海の水で、ゴツゴツした珊瑚が顔を出し
なかなか海に足を入れに行けなかった。
去年は、右足に包帯巻いてビニール越しにチョコンと足をつけた。
そんな日もあったけなと、楽しくはない過去も妙に懐かしかった。

女の人は、この日に海に入り けがれを落とす。
“浜下りをしないと、フクロウになる“
そぉ、今年も言われたが、何故フクロウなのか誰も知らない。

だから、考えていた。
何でフクロウなのかなって。

体を清めなかった娘は、きっと病気や怪我をして
夜な夜な、フクロウの様に悲しく鳴く事になるよって言いたかったのかな。
そぉ勝手に解釈する事にした、4度目の浜下り。

悲しく鳴かないフクロウを探し
空を見上げて。








モズク採りは冬支度で

2010年04月15日 | 空を見上げて
本日の竹富島、雨のち曇り 気温21度  雲:乱層雲。







こいでも・こいでも、前に進めないほど強い風だった。
雨も降っていたけれど、
ジャンパー羽織って、長靴履いて、網持って出かけた。

誰も居ないかと思っていた海は、
人が増えて、寒い中で皆でモズク採り。

帰り道は追い風で楽ちん。
道路の真ん中を堂々と自転車で走りながら
竹富ライフ楽しんでますか?っと自分に尋ねていた。
私は、言葉ではなく笑顔で答えた。
家のグックに入るところで、
“モズク採りお疲れ様でした”
小学校からの放送が流れた。
私にも言ってくれてる様な気がして、
寒かったです。と答えた。



楽しんでます。
そぉ答えた。
道路の真ん中で
空を見上げて。




      

      

      

見えない香りと 消えない音と

2010年04月14日 | 空を見上げて
本日の竹富島、雨のち曇り 気温22度  雲:高層雲。







庭の井戸に雪が降っていた。
ほのかに黄色みがかったその水玉模様は、
フクギの枝から落ちていた。
指先にチョコンと乗ってしまうほど小さい花びら一枚。
竹富島に降る雪は、
小さな花びらだったなんて、今初めて気付いたよっ。


香りの持ち主を探しに出かけた。
目にした事はないけれど、
その香りのする方へ行けば会えるんじゃないかと思って。
金木犀に似たその香りは、きっと以前に聞いた夜香木。
嬉しい事に木々が余りに多すぎて、
私には、その香りの持ち主が誰なのか分からなかった。

その代わり、見なれた景色の中に楽しさを幾つも見つけた。
夕顔の蔓がクルクルと月桃の葉を包んでいる。
何て面白いんだろう。
自然の力ってホントに凄い、面白いって、
胸がワクワクした。
森のお化けが差してる様な、食わず芋の大きな葉っぱは、
やっぱり立派で絵になるなって。
名も知らない丸い小さな蕾の先は、
皆空に向かってツンと伸びていた。

普段通り過ぎるだけの道の中には、
面白い事がいっぱい詰まっていた。

もぉ直ぐ家に辿り着く。
人も車も居なかった。
しんと静まり返っていて、何て静かなんだろうと思って耳を澄ました。
鈴虫の羽の音、鳥の囀り、山羊の親子が話す声、
そして遠くで牛がモォーっと鳴いていた。

全然静かじゃなかったんだって、
この島から音が無くなる事はないんだって分かった。

この島は、生きてるんだって本当に気が付いたのはこの時だった。

近付いてきた今住む家の赤瓦を確認しながら
消えない音の中で

空を見上げて。

          

          

          



          

          


方舟

2010年04月13日 | 空を見上げて
本日の竹富島、雨曇り 気温24度  雲:高層雲。





その子が手にした虫籠が

私の目には方舟に見えた。

この島に何かあった時

助けに来ては貰えませんか。

そぉ、尋ねてみたくなるような

素敵なノアの方舟だった。

ソテツで出来た小さな方舟を掲げた

空を見上げて。




このトンネルの向こう側

2010年04月12日 | 空を見上げて
本日の竹富島、晴れ 気温28度  青空。  





船に乗るのをやめた。

夏が来てると感じたから、
目の前に着いた船を見送って
潮の引いたテトラポットの向こう側を見に行った。

ジリジリと照らされた腕が光っていた。

やっぱり この島に、夏が来ている。



海の向こうから、冷たくて温かい贈り物が届いた。
贈り物を冷凍庫へ入れて、直ぐに海へ向かった。
去年の夏に、あの子と一緒に泳いだ海へ。
懐かしかった。
そして、思い出していた。


浜の入り口で立ち止まった。
そこから先に進めなかった。
木のトンネルの向こう側は、
先が見えないほど、白く光っていたからだ。

この木のトンネルの向こう側には
違う世界があるのかもしれないと
本気で一瞬そんな気持ちにさせられた。
横から人が一人出てきて、目が覚めたけれど。

それでも、しばらく このトンネルの向こう側を見ていた。

木のトンネルを潜りながら
白い木漏れ日が射す
空を見上げて。











          



二枚貝の浜

2010年04月11日 | 空を見上げて
本日の竹富島、晴れ 気温25度  雲:巻積雲。



            






落ちていた赤花を一輪貰って
一緒に連れて行く事にした。
自分に温かい色を添えたかったから。

夕日一歩手前の太陽に 赤い花を透かせては
日の明るさを確かめ、花びらの綺麗さに満足しながら足を進めた。
5ヶ月ぶりに探し物を見つけに。

桜色した二枚で一つの合わせ貝。
何故だか急に この貝が恋しくなった。
打ち上がっているかどうかも分からないけれど
今なら見つかるような気がした。

ホントにあったと気付いた時
心の中に同じ色の桜が咲いたようだった。

右手に持った二枚貝を見ては、幸せだと思い。
左手に持った赤花を見ては、もぉ少し優しい人間になりたいと思った。


1時間8分延びた日は、散歩の後も 庭掃除の時間を残しておいてくれる。
外が明るいって、嬉しい事だねっ。


しおれ掛けの赤花は、本の間に挟んでおいた。

桜色のこの二枚貝は、分ける事なく
ずっと自分で持っていようと決めた。
探し物を右手に握ったまま

空を見上げて。



         


朝露の贈り物

2010年04月10日 | 空を見上げて
本日の竹富島、晴れ 気温25度  雲:巻層雲。

         



この時初めて知りました。

あなたが こんなに素敵だったという事を。


どんなに高価な宝石よりも
朝露を身にまとった月桃の花はキラキラと美しく輝いていた。

今日の始まりに出会ったのが あなただった事が嬉しかった。



眩しすぎる白い砂浜は、
見ている者の目に涙を滲ませるようだった。
それでも、目が離せなかった。
その先で、真っ青に透き通る海が見たくて。


ツバメの群れが、私の直ぐ近くをグルグルと飛び回っていた。
そでれもきっと、明日のツバメの天気予報はハズレるだろう。
多分そんな気がする。

編みあがった麻の帽子越しに
ツバメの飛び交う

空を見上げて。


         



         




幾年月

2010年04月09日 | 空を見上げて
本日の竹富島、曇りのち晴れ 気温25度  雲:積雲。 



          

星砂浜に吹く強い風が、
この島に居る年の分だけ伸びた髪の間を潜っていった。

随分長くなったねと、
その髪をクルッと指で束ねて、襟元へしまった。

真っ青な空の下でも見る事の出来る昼間の星を
探す合間に

空を見上げて。