午後4時前、日が落ちてきて 白くぼんやりした空に
薄っすらと夕日のオレンジ色が掛かってる感じの空の色。
分かるかな・・・
そんな色した道を歩いていたら、水筒を斜めにかけた男の子が道の向こう側から歩いてきた。
ただそれだけなんだけど、小学生の頃に行った遠足を思い出した。
場所も時間も全く違うんだけど、
空気の冷たさとか、空の色とか、あまり人の歩いていない道の感じとか
何か似ていて懐かしく感じた。
だけど考えてみたら、遠足に何処行ったかなんて全然覚えてなくて、
思い出すのは、前の晩に遠足の用意をしていた事とか、
遠足のしおりを貰った事とか、座って先生の話を聞いてた事。
小学校低学年の時に私が使っていたのは、ナイロン製のピンク色のリュック。
大好きだった
キキとララの絵のついた物で、お弁当箱もおそろいだった。
あの頃は、ほとんどの子が同じようなナイロンのリュックで
それぞれ好きなキャラクターの持ってたよね。
水筒は、飛行機の絵が付いたピンクの魔法瓶。
朝入れて貰った麦茶がずーっと温かかった。
「お菓子は300円まで」って決められていた。
リュックの中身なんて、見せないんだから分からないのに、
それをちゃんとそれを守っていたよね。
今思うと、そんな子供だった自分達が可愛らしいよね。
「重い物から先に詰めるのよぉ」
って母親に言われながら詰めるんだけど、
結局次の日の朝に一番重いお弁当が出来上がるから、
もう一回詰めなおすんだよねっ。(笑)
1年生の時に行った初めての遠足。
家族全員にお土産を買うのが私の使命だと思ってた。
あの時お祖父ちゃんに買ったお守りは、今もお仏壇の引き出しに入れられていました。
お母さんには、、、角切り沢庵だった気がする。(笑)
近所の親戚にまで買ってました。
掌サイズの将棋セット。
この前のお盆に、その親戚の家に行ったら電話の横に普通にアノ将棋セットが置いてありました。
ビックリして、オバチャンに聞いたら
「そうだよっ。」だって。
20年も前の物なのに、何処かに行ってしまったわけでもなく
捨ててしまった訳でもなく、愛用してる訳でもなさそうなのに
普通にあったんです。
電話の横に、斜めに、、、。(笑)
懐かしいなぁ。
二列に並んで手を繋いで歩いてた。
私服なのに、赤白帽子で。
中にはバスで気分が悪くなる子が居て。
必ず遠足の次の図工の時間は“遠足の思い出”で絵を描いた。
遠足行きたい。
大人になって行くハイキングや旅行とは、ちょっと違うんだよね。
あの不思議なワクワク感は、あの時だけのものなんだろうなっ。