365日の空

空を見ていると会いたくなる人は居ませんか?空は その人の所まで繋がっています。
そう思って私は今日も空を見上げています

夫婦木

2010年04月08日 | 空を見上げて
本日の竹富島、曇り 気温23度  雲:高層雲。







“おめでとう”を言いに行ったら
逆に沢山の“ありがとう”を返された。


葉っぱだけだと思っていた紫色の葉の間に
よぉく見ると、小さな小さな薄桃色の花が顔を出していた。
今まで気付かなかったから
花が付いてた事が ほんの少し嬉しくて
この花と同じくらいの小さな笑顔がホロリと出たよっ。

帰り道に見た 並んで生えた二本の木。
仲良さそうに立っていた。
まるで今会ってきた二人の様に。

この瞬間・・・
デジャブな気がした。
前にもコノ木を見ていた気がする。
そして同じ事を思っていた気がする。
そんな気がした。


貰った沢山のありがとうを左手に抱えながら

空を見上げて。






口ずさむ唄

2010年04月07日 | 空を見上げて
本日の竹富島、曇り 気温21度  雲:高層雲。

無意識に歌を口ずさんでいる事がある。
きっと誰でも時々やっている事だろう。
ただ私は、その回数が多いらしい。
人から言われて気付いた事の一つ。

そぉ言う時の歌は、たいてい学生時代に流行った曲やCMソング。
それが私の場合は、小学校の音楽の授業でやった歌だったり、教育テレビの主題歌がほとんど。
それで十分満足している。

港へ向かう途中、後ろから島のおばーちゃんが自転車で下って来た。
その人が口ずさんでいた唄は、安里屋ユンタだった。
そのまま、ゆがふ館へ曲って行った横顔が
なんかいいなって思ったよ。


今日も気付けば唄っていた。
カイジ浜からの帰り道、向かい風の中、自転車こいで、
歩く人にも追い付かれるほど私のこぐ自転車は遅いけれど、
やっぱり気付けば唄っていたよ。

“君の行く道は 希望へと続く”

だのにぃ・・・

この先は知らない。
ココしか知らない歌を、よく自信満々で歌えますねっと言われてしまいそぉだけど。
何か良い事があったわけではないけれど。
それでも、気分が良かったらしい。

歌ってる自分に気付いた時、この歌詞をちょっとだけ考えた。

私の行く道は、希望へと続いているのか と

空を見上げて。




          









          




雨と共に

2010年04月05日 | 空を見上げて
本日の竹富島、雷雨のち小雨 気温23度 雲:乱層雲。



雨を浴びた草花は 本当に綺麗だと
顔を近付けては、葉の上に溜まった水滴を見ていた。

花の香りに誘われて、
いつもは決して通る事のない道の角を曲った。
少し前から気になってはいたけれど、
何だろう・・・と思うままにしておいた。
匂いの元を探しに行ったわけじゃない。
ただ、誘われるがままに歩いて行った。
根が巻きつく大木に感激し、
緑色のバナナに喜んで、
雨の中で鮮やかに咲くブーゲンビリアの色に見惚れた。

足元を、地蛍が横断していた。
ギョッとして、一歩下がって思い出した。
我が物顔で道を歩いていたけれど、
この道は、私の道じゃなかったと。



お腹にカメラを隠して、
空から落ちてくる雨を避けた。
遠くで雷が鳴った。
その音を聞いた私のお腹も、
雷と同じ様な音をたてた。
あちらこちらで、美味しそうな匂いがしていたしっ。
私の腹時計が、散歩の終了時間を教えてくれた。



雨の降る 人は少ない道の途中で、
花と虫と鳥と一緒に

空を見上げて。


          











          



すれ違い散歩道

2010年04月04日 | 空を見上げて
本日の竹富島、曇りのち晴れ 気温26度  雲:層積雲。



少しずつ距離を伸ばして。
少しずつ好きな時間を取り戻している。

行き先は決めずに
雲を見て、見たい雲のある方へ進めばいい。
道の真ん中を歩こうと決めた。
太い道の白線の上を歩いていたかと思えば、
道の隅っこに咲く雑草を触りに、フラフラと行ったり来たり。
足を止めずに、名も無い草の先端を軽くスーッと握った。
名が無い訳じゃない。
ただ私が知らないだけだねっ。
雑草と呼ばれながら咲いているコノ草木にも
きっと全てちゃんと名前があるのだろうと考えていた。









    

言葉を交わし、
笑顔を見せて、
軽く手を振った。

誰なのか、私の目には見えていないけれど
この ほんの少しの散歩道で18人の人と擦れ違い 軽い挨拶を交わしていた。
久し振りだったから、出会った人の数を数えてしまったよ。

そうだった、この島の中を歩けば
必ず知り合いに会うんだった。
次々と。

何だかそれが新鮮だった。

次は誰に会うんだろうと
ほんの少し期待しながら

空を見上げて。





おいてけぼりトマト

2010年04月03日 | 空を見上げて
本日の竹富島、曇り 気温21度  雲:高層雲。







ガランッとした場所を 横目で見ながら通り過ぎた。
さっみしいなぁ・・・っと言いながら。
そしたら、私と同じ台詞を吐いているトマトが居た。
寂しいながらも、何だかその様子が妙に可笑しくって
その赤くなりそびれたトマトの前で静かに笑った。
居残りですか?と尋ねると
“だねっ。”と答えが返ってきた

     気がした。


一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ・・・。
その先には、優しい笑顔が六つ私を待っていた。

一握りの安心が、心に貰えた。

久し振りの笑顔を幾つも貰いながらの帰り道
トマトを横目に

空を見上げて。






春模様

2010年04月02日 | 空を見上げて
本日の竹富島、雨時々曇り 気温22度 雲:乱層雲。



ふた月前は、岩場一面に青々と生えていたアオサが、
今ではすっかり、硬くなって浜に打ち上げられていた。
打ちよせる波は、そのアオサで上手にボーダー柄を浜に描いている。

ハスノハギリの実も、少しず緑から白っぽい色に変化を見せていた。
蛍の提灯も、もう直ぐ出来るだろうか。


春休み、子供達で賑わっていた浜のベンチも
ガランとして少し寂しげ。

その横を私は一人 長靴で歩いた。
ザクッ・ザクッ・ザクッ。
もぉ何年も見ていない、雪の上を歩いているかのような音に思えた。
でも、この島に雪は降らない。
私が歩くのは、珊瑚の細かい砂の上。
自分の歩いている音を確認していた。

ちゃんと自分の足で歩けているよねって。

雨が止んだ、つかの間の休息に
空を見上げて。












もずく休み

2010年04月01日 | 空を見上げて
本日の竹富島、晴れ 気温26度 雲:積雲。

どこぞの村に田植え休みがあるように、
私には、もずく休みがある。

クヤマからコンドイ浜へ向かう緩やかな下り道
体いっぱいに新鮮な風を浴びた。

ヒリヒリしている、肩も足も頬っぺたも。

靴を脱いだら、くっきりと日に焼けた跡が出来ていた。
何て かっこ悪い焼け方だろう。
残念です 
こぉ、焼けた足に言ったけど
とてもとても楽しかったから、本当は そんなに残でもなかった。
これが私の、エイプリルフール。


黒くなった私は、体の疲れも満足に

空を見上げて。