365日の空

空を見ていると会いたくなる人は居ませんか?空は その人の所まで繋がっています。
そう思って私は今日も空を見上げています

本当の豊かさ

2007年09月28日 | 守るべきもの


貴方の守りたいものは何ですか?


愛する人?

今日までの地位?

友達との絆?

沢山のお金?


私は島にやって来た。
そしたら、珊瑚が一つ壊れたよ。

私は島にやって来た。
そしたら、ゴミが一つ増えたよ。

私は島にやって来た。
そしたら、木々が切られていったよ。

この島が好きなのならば、
この島を本当に守りたいと思うのならば、
この島に来るべきではないのかもしれないね。


御嶽の前に立った時は、神様に話をしたんだっ。
沈む夕日に出会った時は、その光の差す方へ手を合わせて祈ったんだっ。

この島が、いつまでも自然溢れる場所でありますように。
この島に住む人達と、私の大切な家族が幸せでありますように。


竹富島には沢山の自然が溢れてる。
よそから来たばかりの私は、そう思っていたんだよ。

でもね、見えてきたんだよ。
毎日、顔を変える竹富島が。

海岸の砂が何処かへ消えてしまったよ。
青い魚と白い珊瑚は、遠い所へ引越して行ってしまったよ。
まだまだ生きていこうとしていた木々は、いつの間にか さよならしていた。


今日よりも昨日、昨日よりも一昨日、
去年よりも十年前、その前の その前の その前・・・
竹富島は、今よりも少し豊かだった。
でもね、直ぐには気付けないんだ。
何年も、何十年も経ってからじゃないと。
小さな変化が、大きな変化に変わらないと、私は気付いてあげられないんだ。
こんなに小さな島なのに、気付いてあげられないんだよ。
何にもしては あげられないんだ。




生い茂る木々に声をかけるよ。
台風なんかに負けるなよって。
泳ぐ魚に話しかけるよ。
この場所にずっとずっといてねって。
珊瑚の道にホウキ目を付けるよ。
この島に来る人達に見て欲しいんだ。

ねぇ、綺麗でしょ。
この島の自慢なんだよ。
濃い緑の葉をつける木も、
自由に泳ぐ魚達も、
島の人が大事にしている珊瑚の道も。

高い場所から眺める夜景よりも、
高価なご馳走よりも、
なに不自由ない暮らしよりも、
私の自慢は、、、この島の自慢は、、、
手付かずの自然なままの竹富島なんだ。


私が来る、ずーっとずーっと昔はね、もっともっと綺麗な島だったに違いないんだ。
でも、私は今の竹富島しか知らないから、今を守る事しか出来ないんだよ。


沈む夕日と一緒に、私は今日も白い珊瑚の道にホウキ目を付ける。
この島の素晴らしさは、こぉ言う所にあるんだと気付いて欲しくて


貴方の守りたいものは何ですか。