本日の竹富島、晴れ時々雨 気温27度。
着慣れない絣の着物を身につけて
私は じっと見つめていた。
いつもは、窓の外か幕の端っこからしか見た事が無かった ”ふくみ”での奉納芸能。
目の前で太い大きな声が部屋中に響いていた。
いつもとは違う声と その横顔に目を離す事が出来なかった。
三線の音と太鼓の響きと人々の声が
その部屋の中をまるで違う世界に変えてしまったかの様だった。
この時、白い霧のような靄のような煙りが
部屋全体を包み込んでいるように見えたのは、
私だけだろうか。
目の前の出来事は
昔を知らない私に
かつての竹富島を思い描かせていた。
この島で生まれ育った人
海の向こうからやって来た人
その人達が今は一つになっている。
遊んでいる時の顔
働いている時の顔
これらとは全く違う顔をした目の前の人達に
感動をおぼえた。
凄い
こんなにも心に深く感動を与えてくれた ふくみ は、初めてだった。
今日は、いい日になると分かっていた。
青い空に
虹を見たから。