どんまい

いろいろあるけれど、それでいい。

2005年08月21日 | little story
うちの親父は、あまり自分の事を話さない。
だから、今更知ることも結構ある。


この前、実家に帰った時のこと。

「そういえば、お父(とう)。一眼レフ持ってたよね」

「ああ、持ってるよ」

ゴソ ゴソ

「これだろ」

「最近、趣味で写真撮ってるんだけど。それ、使わないんなら貸してくれない?」

「ああ、いいよ」

「それにしても、お父は趣味が多いなあ」

「その昔、写真部だったからね」


でた~。


うちの親父は趣味が多い。


高校生の頃。

俺の親父の若かりし頃を知っている、友達の母からこんなことを聞いた。

友達の母「お父さん、昔、コーラスしてたよね」

俺はそんな話を聞いたことがない。

家に帰って聞いてみた。

「友人1の母が、お父は、昔、コーラスしてたって言ってたよ」

「ああ~。やってたよ。あとイモ部」

「イモ部?何すんの?」

「イモ料理を研究するの」


うけた。


俺は父の影響で野球を始めた。

母が押し入れの整理をしていた時、父が昔、使っていた野球のユニホームがすごいかっこよく見えた。

その頃、俺は、父はずっと野球をしていたと勘違いしていた。

父の趣味は、まだまだある。

俺の成長とともに、その片鱗をみてきた。

駅伝、卓球、車、釣り・・・。

俺が、父と何か新しいことをする度に、「その昔、駅伝をしていた」と話をする。


母は「断り切れないのよ」と言っていたが、それにしても謎が多い。