ご訪問ありがとうございます。
From A Village からのメーリングで紹介されていた本
佐々木正美先生 オススメとあって
買おうか買うまいか悩んだのですが
悩んだ時はまず借りて読むことにしている私(笑)
図書館でお借りして読みました
結論から言うと~ 間髪入れずに買いました(爆)
編著者でもある 本田秀夫先生も、「映画で親しむ自閉症の世界」(の記事はこちら)でお見かけしてから
早3年(?)ですが・・・当時と言われていることもお変わりなく(知り合いでも何でもないですが・爆)
内容的にもとても素晴らしい本だと思います。
アスペルガーの子どもたちだけに絞った内容になってはいますが
基本的には特性に沿って~生活スキルを教えることにかけては
知的な遅れがある自閉っ子であろうと、そうでない自閉っ子(アスペ)であろうと同じだということが分かります。
アスペのお子さんは、話し言葉も流暢だったりしますので(むしろ難しい言葉を使ったりして饒舌)
大人は「分かっているだろう」「うちの子は出来る」と思いがちですが
そういったお子さんは「形だけできている」場合が多いので注意が必要です。
自律や自己管理というものが出来るようになるために
幼少期も長期的な視点で支援をしてあげないといけないってことなんだと思います。
見通しを持たせてあげること(スケジュールなどで、これから起こること、やるべきことの意味理解)
視覚的に情報を入れてあげること(情報を整理してあげることの視覚支援)
余暇の充実や、自己理解の上での自己肯定感など
私も常常~心に留めているキーワードがたくさん出てきました
本の中では3人の事例が出てきて
幼少期からガッツリと療育を受けておられない場合のお話しが載っていますが
人生の岐路ともいえるポイントで、親が適切に支援機関と連動して
上手く方向転換していったりしておりますが
やはり、幼少期から継続して支援を受けることで
二次障害(欝や引きこもり)は最低限~防げるというところに
私の思いはたどり着きます。
しかし、そうではなくても、問題が表出したタイミングでも
上手く支援してあげることは可能だということが、3人の事例の中で
筆者が語りたかったことなのかなぁ~とも感じました。
この本の最も良いと感じたところは
「自己理解」「余暇活動」の支援に際して、実際に手順が細かに分かりやすく書かれているところにあります
感情や行動のスケーリング、問題を整理し意味づけ、理解し対策を考える支援
余暇活動支援など
すぐに真似して実践できそうなことばかりでした
特に「趣味の時間」プログラムは、マニアックなAgにはもってこいだと思うし
友人関係も、趣味を通して育んで欲しいなぁと漠然と思っていたので
その漠然とした気持ちを現実に変換させる術を
この本の中で学び取りました
その際~保護者の立ち位置なども、子どもたちの成長と共に変化させていくことや
どうステップを踏むべきなのかが明確に記されていて
とても参考になりました
本の最後らへんに書かれていることに全てが凝縮されているということでしょうか?
たくさんの発達障害の人たちと関わりながら
「これだけは絶対にないと社会参加が難し」というものは何かを
とことんまで突き詰めて考えてきました。そして以下の2つにたどり着きました。
ひとつは「心が健康であること」です。アスペルガー症候群の特性そのものが
完全になくなることはないかもしれません。でも、意欲低下、自信欠如、うつや不安など
本来のアスペルガー症候群の青年たちの中には、明るい性格の人、穏やかな性格の人
、真面目で意欲的な人がたくさんいます。このように心が健康な人たちであれば
仮に何らかの支援を受けながらであるにせよ、充実した社会参加の可能性が大きく広がります。
もうひとつは、「自律的かつ社会性をもってふるまえること」です。
これは少し解説が必要でしょう。「自律」とは、「自分をコントロールすること」です。
そのためには、自分の特性を知っておく必要があります。
必要であれば診断名を知っておいてもよいですが、診断名までは知らなくても、自分の性格
大事にしていること、得意なこと、嫌なこと、苦手なこと、そして、自分にできることとその限界を知っておくことが重要です。
しかも、嫌なことや苦手なことは、過剰な苦手意識やコンプレックスを持つことなく知っておく必要があります。
一方、「社会性」というと、「他者に合わせること」を社会性と思っている人が多いようですが
アスペルガー症候群の人たちにこれを求めてはいけません。
他者に合わせるということは、彼らにとって最も苦手なことですし
「他者」の中にはむしろ合わせない方がよい人や、合わせてはいけない人も一部に含まれているからです。
アスペルガー症候群の大人の人たちが身につけることのできる社会性とは
社会のルールを守ること、そして、自分1人ではできないことの解決を他者に依頼することです。
丸1ページ・・・
私が療育を始めた頃
最初にAgをどう育てなければいけないと思ったかというと
犯罪を起こさない子どもに育てなければいけなと強く思いました
こちらの記事 の本を読んでいたからかもしれません・・・。
そんなネガティブな、反面教師的なモデルを見て
たどり着いた特性からはじめる支援でしたが
この本には、紆余曲折しながらも、きちんと社会に出て生きているポジティブなモデル像がありました
久々にいい本に出会えました
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