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ゴールに向かって

2007年11月19日 17時33分46秒 | Weblog
先日、「戸田マラソン」という埼玉県戸田市主催の催しに参加した。
こういう類の参加は、実は初めてである。
「10㌔の部」。
初めてにして周囲からは「完走がやっとだろうな」と叱咤激励された。
出走、10時10分。
スタート地点近くに足を運ぶと、ゴール付近のトラックには、「2㌔ファミリーの部」の出走者がもうもどってくるというアナウンスが流れていた。
足をつらないよう、準備体操をしながら待つ。
「ファミリーの部」が戻ってきた。
先頭走者は、兄弟のペアだった。
後のインタビューを聞いたが、どうも年齢差が15を超えていたようだ。
とはいっても上の子で22歳という。早いのも当然かな。
そして木陰から二番手が戻ってきたのが見えた。
お父さんと、息子さんのペア。
がっちり手をつなぎながら走っている。
一心不乱に。
お父さんも必死な形相ならば、息子さんも周囲が見えていない模様。
実はトラック内には結構の参加者と見物客でごったがえしているのだ。
まさか、親子といえども、手をつないで走ってくるとは思わなかった。
この親子の併走を見た途端、感動で涙が出そうになった。
おそらく、この大会を目標に練習を重ねていたのだろう。
おそらく、なにか親子で重大な約束をしているのだろう。
この大会で走ることを通じて、すごく大切な何かを、誰かに伝えようとしている、そういった気迫が、私の胸に波動砲のごとく飛び込んできた。
みなさんは、ご兄弟や親子で手をつないだこと、最近ありますか?

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