"FOR THE CUSTOMER"

創業120年の建設会社「今西組」の六代後継者が あなたの”いいね”を築く!

「埼京線、新幹線の待合スペース、【だれに?】」

2010年01月22日 22時23分39秒 | Weblog
埼京線が車両点検で遅れているという相変わらないニュースを山手線の社内で目にする。

目にする、とは列車のドアの上に液晶ビジョンがあって、時事ニュースや「目黒まで何分」や遅延の情報をリアルタイムで利用者に提供しているからだ。

そういえば韓国の地下鉄も液晶ビジョンが充実していると聞く。

大阪ではJRにはあるが地下鉄や私鉄はあまり目にしない。


いつも新幹線に乗るとき、思うことがある。

私は大抵、次に乗車可能な「のぞみ」を予約し、さっと乗ってしまう。

あらかじめ時間がきまっていても、ぎりぎりに着くため時間をつぶそうと思ったためしがない。
東京駅構内の「グランスタ」脇、待合スペースの強烈な人だかり。

彼らが本当に列車に乗ろうとしているのか、わからない。

目的のみえないヒトの群れからは、特に高齢の方ばかりであればあるほど、大変申し訳ないが、アジア的というか、混沌とした喪失感を感じざるを得ない。


話しの対象を、私のような会社の後継者や、建設業営業マンに関する話題へと変える。

ある種の悩みや問題というものは、誰にでも相談すればよいというものではない。

かといって一人で悩むとストレス社会の奴隷と化する。

大事なことは、いったいだれに、相談を求めるのかが重要なのだ。

だれに。

最適と思える相談相手に、すべてを打ち明け、なるほどという回答を期待する。

今日も、新宿で、とてもいい出会いがあった。

いろいろ懇切丁寧にご教示いただいた。

「いちど社長になる前に、何か違う形でトップの経験を積む必要があるぞ」

「登山家でもあった、あなたの祖父のルーツ【なぜ山に登ろうとしたのか】を探ることは、組を継ぐあなたにとってのルーツ【なぜ継ぐのか】の答えを決定づける、とてもいい参考になると思うよ」

「あなたの会社のホームページからは、ロマンは感じるがビジョンは感じられないよ」

なかには、まだ私にとって高尚すぎる教示なのか、よく納得できなかったので、若輩ながら意見いたしたい、以下のようなものもあった。

【「一を話し、十を聞きとろうとする」姿勢が望ましい】
→とは、情報の不足感が当たり前であった以前の世界でのやり方。

情報が飽和し、ある程度であれば誰でも知れるようになった現代においては、いかに質の高い情報を聞き取ることができるかが重要であるように思う。

そのためには、「十を話しきり、スペシャルな一を応えていただける」スペシャルな相談相手が必要であるように思った。



だれに?

最適と思える相談相手に、すべてを打ち明け、なるほどという回答を期待する。

弁護士?

税理士?

会社の「じい」?

会社経営者?


いずれにしても、先祖や先輩に感謝の連続である。

「カレル氏、ヒマンシュ・エレクトリック社、虎視眈々」

2010年01月09日 10時57分35秒 | Weblog
「社長、インドからお電話です。」秘書が慌しく言い放つ。

こちらをむく余裕はないようだ。

「はい、代わりました」

「こちらデリー現場の山本です。」

「時差があるから、、、もう夜の6時か?」

①「はい。実は我々の共同住宅の施工を、発注者のカレル氏が大変気に召されたようで、知り合いの携帯広告会社の社長を是非紹介したいとおっしゃっておられるのですが」

「現場には携帯広告会社の社長はいらっしゃったのか」

「はい、昨日、丸一日おられました。おかげでほとんど仕事はできませんでしたが」

「工期は詰まってきているのか」

「現地の調達スピードは、日本とはずいぶん分が違うようです。文化観の違いもあるかと思います」

「遅れそうなのか」

「たまたま現場の近く、車で2時間くらいでしょうか、現地日本法人の資材工場があります。

そこが製品の品質もよいので直接注文していて、納期はきっちり守ってくれて心配はありません。

労務についても作業スピードは予想通りの遅さで、そこは工期に織り込んでいたので問題はないと思います。

なにしろ土木作業員はほぼ全員がヒンドゥー教でしたので、宗教観の対立は今のところありません。

問題は外注分です。施主指定の電気設備業者「ヒマンシュ・エレクトリック」社が定例会議に来てくれません。

工程の説明が滞り、職人の数が予想を下回っております。

それについては昨日、その携帯広告会社の社長とカレル氏と同行しているときに、直接カレル氏に伝えてもらえるようにお願いしました。

インドでは知人のいる状況で、互いの建前に非情なプライドを持つ国民性のようで、電話のように二人だけで話すときよりも、誰か第三者がいたときのほうが意見を聞いてくれるのです。

無理して格好つけて、とんでもないことを言う時もありますが。

私もようやくコツをつかんで来ましたが、もう工事も終わりですね(笑)」

「携帯広告会社からは受注が見込めそうなのか」

「先ずそのオーナーが自邸を作りたいとおっしゃっております。

さらにインドは携帯普及率がうなぎのぼりのようで、広告を出せば必ず知名度は広がる、インドの建設会社は社会的に信用が低く、競合他社はドイツやEUの建設会社となるだろうが日本企業はまだ知らない、だからチャンスはあると思う、一度社長とお会いしたいとのことです」

電話を切った後、まだ慌しそうにする秘書に社長は言った。

「至急、デリー行きの飛行機をおさえてくれ。

2010年代がスタートした。

「虎」視眈々(こしたんたん)と窺っていこうじゃないか。


「二キロ、全身、サイゼリヤ」

2010年01月06日 09時01分39秒 | Weblog
「二キロ、全身、サイゼリヤ」

「二キロ」

正月増えた二キロの体重。

気づかぬ間に増えていた。

気づかぬ間の悪しき習慣。

会社にもたくさんの「気づかぬ」ことがあるだろう。

あたりまえのことを、あたりまえと思わないこと。

そういう目を持とうとする意識こそが重要である。


「全身」

大事なこと。

何を聞いて、何を見て、何を感じるか。

頭だけ、体だけ使って「仕事をしている」気になるのはやめよう。

同業他社の倒産予測。

協力業者の倒産予測。

一寸先は闇。

なにかのサインを事前に感じ取ることができれば、会社として予防できる。

傷を最小限にとどめることができる。

また、その全身で感じ取る姿勢は、顧客に対しても同じように思う。

全身で感じよう。

筋肉痛もいいじゃない。

「サイゼリヤ」

次回に続くーーー

あけましておめでとうございます。

2010年01月04日 17時55分09秒 | Weblog
あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

弊社の年始は明日からですが、

いくつかすでに工事の始まる現場も抱えております。

安全祈願に年始挨拶とセレモニー行事がこの一週間あります。

私は個人的にはさほどセレモニーを好きではありません。

ただ正月やお盆のように、家族や親戚が集まるきっかけとしての節目には、相当の意義を感じます。

今年も家族、親戚、にぎやかに集うことができました。

私にとって「本質」を感じ取る一年がはじまります。

事実の向こうにある「本質」です。

行動の動機です。

潔く。

躊躇しないで。

一歩一歩、「仕掛け」る一年にしようと思います。