"FOR THE CUSTOMER"

創業120年の建設会社「今西組」の六代後継者が あなたの”いいね”を築く!

「今年もお世話になりました、社内報、お父さんのお仕事」

2009年12月28日 11時30分16秒 | Weblog
「今年もお世話になりました、社内報、お父さんのお仕事」

「今年もお世話になりました。」

おかげさまで、今年は予想以上の多くの方々に閲覧いただき、大変感謝しております。

不特定多数の皆様に対し、ブログという枠を通じて一体何が伝わっているのかはまだよくわかりません。

私がブログを書く理由には、設立当初「一人でも多くのかたに読んでいただく」というねらいがありました。

ですが現在、この気持ちはありません。

閲覧数やコメントという「記録を残す」というよりは、なんらかのつながりで、私のページを選び読んでいただいた特定の方に、少しでも「記憶に残る」文面でありたい、今はそう考えます。

来年も、ブログを通じて仕掛けていこうと思いますので、よろしくお願いします!


「社内報」

私どもの会社は、年始に社内報を発行しています。

私が担当している「お父さんのお仕事」というページがあります。

私も小さい頃そうでしたが、父親がどういう仕事をしているのかというのは、
お子さまにとっては非常に興味のある反面、父親として、正確に説明するのが
難しく、ただ「いつも遅いね」としか思われない現状が少なからず起きている
ことに着目し、
この特集が、少しでもお子さまへ「父の仕事」のご説明されるのに
役立てばという思いで企画しています。

題して「お父さんのお仕事」--。

お子さまと一緒にお読みいただければ幸いに思っています。

以下が今年の掲載分です。

-お父(とう)さんのおしごと(管理編(かんりへん))-

子(こ); どうしていつも帰る(かえる)のがおそいの?

父(ちち); しごとが忙(いそが)しいんだよ。

子(こ); さいきん、「つかれた」ばかり言(い)ってるよ。

父(ちち); そうだよな。実(じつ)は、だいじなしごとをまかせられているんだよ。

子(こ); お父(とう)さん、どんなおしごとしてるの?

父(ちち); 会社(かいしゃ)がうんえいされるのに、なくてはならない決(き)まりやひと、もの、お金(かね)を大切(たいせつ)に管理(かんり)するのがお父(とう)さんのしごとだよ。

子(こ); 管理(かんり)ってなに?

父(ちち); んー説明(せつめい)するのがむずかしいね。会社(かいしゃ)がうまくうんえいされるには色々(いろいろ)なことをチェックしたり、きろくしないといけないんだ。それを管理(かんり)するっていうんだ。

子(こ); しなかったらどうなるの?

父(ちち); キャッチボールだって、ボールがなかったり、ともだちがいなかったらできないでしょ?会社(かいしゃ)もおなじ。道具(どうぐ)がどこにあって、ひとがどこにいて、お金(かね)が今いくらあって、今日(きょう)誰(だれ)からいくらもらって、誰(だれ)にいくらはらうかわからないと、誰(だれ)にもあいてにしてもらえなくなるよ。会社(かいしゃ)のぜんたいのうごきをきろくし、起(お)こりそうなトラブルをふせぐのが管理(かんり)のしごとなんだ。

子(こ); 誰(だれ)にもあいてにしてもらえないって、ともだちにむしされるようなこと?そりゃいやだ!

父(ちち); だよね。それを「しんよう」っていうんだ。「しんよう」がなければ、誰(だれ)も近(ちか)づいてくれないし、けっきょく会社(かいしゃ)はつづけられなくなるんだ。
お客(きゃく)さんからお金(かね)をもらって、お父(とう)さんのように働(はたら)いているひとたちにはらって、のこったお金(かね)を会社(かいしゃ)でチェックして、もっと会社(かいしゃ)のやくにたつようなことに使(つか)ったり、お金(かね)をかりたりかえすのに使(つか)うんだよ。

子(こ); へえー。どんなことしたらお父(とう)さんはもっとよろこばれるの?

父(ちち); 基本(きほん)はなんでも「ただしく、すばやく」することだよ。ほかのひとに、 自分(じぶん)のしたことをちゃんと「ほうこく、れんらく」するのが基本(きほん)。おちついて会社(かいしゃ)のことをみて、なんかへんだとおもったら「いまのじだい、こうした方(ほう)がいいと思(おも)います」っておしえてあげることはとてもすばらしいことだよ。

子(こ); 会社(かいしゃ)やひとのためになることをおしえてあげるのはいいことだよね!

父(ちち); それを「ていあん」っていうんだ。それができればよろこばれるよ。
でも、ひとにわかってもらうには、すうじでせつめいできないとだめなんだ。

子(こ); ぼく、すうじはにがてなんだけど?

父(ちち); まえむきになればだいじょうぶ。

子(こ); すごい! なんだかはたらいているときのお父(とう)さんって、いえにいるときよりもかっこよさそう!だってこのはなしをする父(とう)さんのかお、だいすきだもん。

父(ちち); そうか!父(とう)さんの会社(かいしゃ)がつくった、おきゃくさまのじまんのたてもの、こんど見(み)に行(い)かないか?

子(こ); つれてって!けどお父(とう)さん、体(からだ)ほんとう気(き)をつけてね。お父(とう)さんと、もっとあそびたいから!ぼくやいもうと、お母(かあ)さんやおばあちゃんのために、お仕(し)事(ごと)がんばってね!


SMBC経営セミナー、110年、フォワード

2009年12月22日 13時20分13秒 | Weblog
「SMBC経営セミナー」
昨日からいよいよ始まった。

40名くらいだろうか。

同族会社の承継者や、一般企業の経営幹部、その候補者など、さまざまなフィールドと立場で日常を生きる方々が一同に「前向きに」取り組むこのセミナー(結構費用もかかる)は、予想以上に面白いかもしれない。

講演には辛坊次郎もかけつけていた。

「これは言っちゃあいけませんよ」だらけの、非常に有意義な講演だった。

なかでも「濡れない傘」を売る福井の会社の成功秘話に興味を抱いた。

また、白い恋人や赤福の復活のポイントにも関心を持った。

講演を通じて、「事実の向こう側にある真実とは何か」という意識を常に持てと熱く語っておられた。

本当とはなんなのか。

とある顧客からのクレームに、意外と、会社発展の核心となる真実が宿っているかも知れない。


「110年」

サッカーのクラブ世界選手権を深夜、テレビで見た。

普段あまり深夜にテレビを見ないのだが、この日はたまたま面白くて、最後まで見てしまった。

テレビどころか、実は私、現在、新聞をとっていない。

引越しを機に、新聞に頼らず、一度自分の体だけで、実際に見たり聴いたり感じたりした本当の情報を集めてみようと試みているのだ。

先のSMBCセミナーで辛坊次郎の講演を聴いていて、テレビや新聞を見ようとしないことは、そう悪いことではないように思えた。

話題をサッカーに戻す。

決勝はアルゼンチンのなんとかいうチームと、スペインのFCバルセロナというチームの戦いだった。

FCバルセロナの戦い方は本当にすばらしい。

創立110年の老舗にふさわしく、基本的なフォーメーションこそ以前とまったく変えないものの、選手がそれに縛られることなく、自由なサッカーを実現しているように感じられた。

相手も相当守備的だったが、バルセロナのDFプジョルを中心とした守備の堅さは際立っていた。

一番にくいと思ったのがスーパースター、メッシである。

同点で迎えた延長、いままで動きがほとんど止まって見えていたメッシが、急に走り出し、右サイド後方からのセンタリングを胸で強引にゴールに沈めてしまった。

メッシはこの試合、このときまで、本当に目立っていなかった。

完全に相手守備に抑えられ、味方のボールさえまわってこなかった。

一体彼のなにがすごいんだろう、とさえ私も思った。

土壇場で「ここしかない」というタイミングに、真似できないような突破の仕掛けを見せ(走り出しの瞬間、マークについていたベロンに自ら体当たりして、攻めの先手をとっていた)、決勝ゴールを決めてしまう鮮やかさ。

時代のスーパースター、メッシがいる創立110年のバルセロナを見ていて、創立113年の弊社には何があるのだろうか、と無茶な比較とは思ったが勝手に妄想してしまった。

監督は弱冠38歳の元FCバルセロナの選手、グァルディオーラである。


「フォワード」

よくお世話になっている融資元に言われる。

「今西組さんの経営姿勢は、サッカーに例えるならば、ディフェンスの本当にすばらしいチームと言えます。

最近の戦い方はとても堅く、点数を取られる様子がないのは結構なことです。

フィールドで戦う人数が11人が8人になったからといっても、全員でゴールを守
っていれば、点数は入れられないに決まっているのです。

ただ私が言いたいのは、結果、0-0はあっても、1点取らなければいつまでたっても勝てませんよ、ということです。」

フォワードは誰だ。

フォワードは一体誰だ。

いや違う。
フォワードだけじゃない。

老舗バルセロナの戦い方に、尊敬の念を表します。

「チーズバーガー、研修生Y、顧客に一番近い者」

2009年12月18日 13時07分40秒 | Weblog
「チーズバーガー」

みなさん、なんだか無性にマクドナルドを食べたくなるときってないでしょうか。

資格試験勉強のさなか、やはり私もファーストフードにお世話になったうちの一人である。

「モスバーガーのポテトが一番だ」という方も結構いるのだが、私は断然マクドナルド派である。

試験をはなれてもう一年経つが、たまに「あ、食べたいなあ」と頭をよぎるときがある。

一週間前のこと。

ショッピングセンターに入っているマクドナルドでシェイクを買おうと思って並んでいたとき。

前で出来上がりを待っていた見た目40歳代の男性に、店員がこう声をかけた。

「【ダブルチーズバーガーのチーズ抜き】でお待ちのお客様--」

その直後、並んでいる客の殆どが、その「ダブルチーズバーガーのチーズ抜き」を受け取った男性に注目していた。

彼は、一体なぜ、他にチーズのはいっていない商品がたくさんあるのに、ダブルチーズバーガーを頼んだのだろう。

①マクドナルドの顧客サービスを試したかった。
②その彼は誰かに頼まれて買いに来ていた。そのために言われたように買っただけだ。
③他にチーズ抜きの商品があるのを知らなかった。
④そうしても肉をダブルで食べたかったし、ビックマックでは量が多かった。


「携帯会社Dの研修生Y」

以前携帯を修理に出したときのこと。

本当に落としたわけでもなく壊れたので、修理代をなんとか払いたくないという気持ちで店に入った。

同機種を持つ会社の社員も、同じ壊れ方をしたと聞いていたので、「機種固有のトラブルだと思う」と一点張りをした。

結局、最後には折り合い、まずは修理に出してその状況で判断するということになった。

そのときの店の担当が、昨日受け取りに行ったとき、はじめて名札をみてわかったのだが、「研修生Y」である。

当時は、どうしても納得いかないので、「同機種の修理履歴を見せて欲しい」と言い残して後にしている。

そして昨日の受け取りの日。

研修生Yは受付カウンターでなんらかの作業をしていた。

私は声をかける。

「すみません、うけとりにきたのですけど」

①Yは私のことを、どうも覚えていないようだ。
「番号札をとって、少々お待ち下さい。」
②そのあとYは、確かに、ちらりと私の顔を見た。(覚えていたと思われる。)

「お待たせいたしました。」
そう言って対応してもらったのは、携帯会社Dの名札をした違う女性店員だった。

どうも③経緯が伝わっていない 様子。

「修理費として、1000円いただきます。」

あっさり言われた。

そこに言い返す気力はもうなかった。

④修理履歴の説明がある可能性は、ゼロに限りなく近い。

帰り、いまだカウンターでなんらかの作業をする研修生Y。

いったいなぜ、私に応対した当時、その名札をしていなかったのだろう。


「顧客に一番近い者」

アンテナショップとチェーン展開いう性格から、両者の出店タイプは違うものの、メニューに無い顧客のわがままを聞く前者と、マニュアル外の応対はなるべく避けようとする後者。

浮かび上がるのは「顧客に対する担当者責任の所在」と「規模重視により、企業理念が末端まで行き届かない体制に生じる顧客サービス」の違いといえるのではないだろうか。

確かに、当社においても、当社の目指す経営理念を、具体的に末端の社員まで落とし込むのは至難の業である。

まず第一に、トップがしつこいくらい常に言い続ける必要がある。
第二に、達成のための具体的な仕組みを築き上げなければならない。
第三に、今すぐ出来る具体的な社員姿勢を社内訓練させなければならない。

電話は必ずワンコールで出ること?
言われたことを先延ばしにして待たせないこと?
契約、特に支払っていただくお金については絶対にルーズにしないこと?

その会社にとって、顧客に一番近い者は、社長ではなく担当する社員である。

現代とは、工業化社会は既に終焉、成熟した情報化社会である。

インターネットの登場より、「お取り寄せ」ブームの最中、強まるのは「顧客志向」の風潮。

ゼネコン業界の顧客志向は、かなり未熟であると思われるからこそ、今我々がそれに気づき全社行動することは、必ずや生きてくると信じたい。

「林業、閉塞感、ワクワク」

2009年12月09日 17時05分19秒 | Weblog
「林業、閉塞感、ワクワク」


「林業」

今日訪問先で聞いたところによると、林業従事者(さらに限られていると思われる)は現在7万人を割ったそうだ。

輸入志向、コスト重視に、国産の技術の伝承が危機を迎えている。

民主党政権になり、国策の行方が気になるっとおっしゃっていた。

守るもの。

守らないもの。

活かすもの。

活かさないもの。


「閉塞感」

わたくしどもとしても、経済景気に左右されやすい業界に在する現況。

政府の成長絵図を早くみて、判断を急がねばならない部分が多々ある。

規模拡大か、特化集中か。

結論先延ばしの締め切りを、時代が軽々と追い越していく。

社会の変化が判断を煽る。

今日聞いた「閉塞感」という言葉がひっかかる。

国家政策が民間企業に与える「閉塞感」。

同時に、当社が社員に与えてはならないのも「閉塞感」である。

「実現できたらどんなにすばらしいだろう」と、その夢を聞いた社員を魅了するようなリーダーでありたい。


「ワクワク」

「大変だけど、経営って楽しいんです。自分の夢を仲間と共有し、みんなで実現するのってワクワクするんです。」(柳井正 ファーストリテイリング(ユニクロ)社長)

老舗のバネは、まだ伸び切ってはいない。

バネはバネらしく、耐えるときに耐え、蓄えるときに蓄え、跳ねるときに跳ねる。

そんなことを、ふと考えてしまった。

考えすぎなのかもしれない。