出張帰り、ANA関西空港行き。
同じ飛行機に乗った他の客は言った
「荷物とコートを、どこか空いてる棚に置いてくれないか?」
応対したスチュワーデスはそれらの荷物を預かった。
両手に抱え、上の棚に置こうとするがスペースが狭く入らない様子。
それを見ていた先輩風のスチュワーデス。
彼女を影に呼んだ。
しばらく時間が経つ。
現れた彼女が手に持っていたのは、きちんとたたまれたコートだった。
最初、押し込もうとしたときには、コートは「クシュクシュ」状態だった
難なく、上の棚に、入った。
かわって今西組の竣工検査。
発注者が部屋に上がるのに、靴を脱ぐ。
先に入って行ったのを確認、
とっさに現場所長は靴の向きを反対にした。
些細な気遣い。
でも「こんなことまでやってくれる」記憶は評判を築く。
変えてはいけない社風。