スキーと自転車の間で

冬と春の境って難しいね。

グラファイトデザインレーシング

2016-11-25 11:29:20 | 自転車

T-800
サイバーダイン社製のターミネーターのコード番号じゃありません
でもそんな感じで恰好良い名前だと思います
東レのカーボンT-800グレードという素材から付けられた名前だということです
グラファイトデザイン社のこだわりはカーボンそのものの質と形
カーボンは様々な形に形成しやすいのにあえて断面が円のパイプを選ぶのは応力集中による破断を防ぐため
もちろん積層や形成で破断は防げるものですが円形が一番構造的に有利だということでなるべく円形のパイプを使われています
もちろんシートステーチェーンステーは角型カーボンを使っていたりして路面からの突き上げなどの軽減と走行性能の向上を狙っている部分は円断面パイプではなかったりもします
カーボン製品のプロ中のプロが作ったカーボンフレーム
きっと乗り味はシャープで強烈なのだろうなとお思いでしょう?
実はグラファイトデザインレーシングでロードを担当していた新矢氏はブリヂストン時代に名作ネオコットを開発していたお方
そして出来上がったGDRフレームはクロモリロードの先を行くカーボンフレーム
つまり乗り味はクロモリ、性能はカーボンという微妙性能
過去に私がインプレしているようにまったく普通、まったくマイルド、強烈なスプリント性能でもなければエアロ特化でも軽量化によるヒルクライムONLYモデルでもなくまったく普通のロードレーサー
100kmではなく160km程度のレースの終盤にまだ先頭集団に残っていた場合に勝負できるフレームだと思いました
様々なフレームに乗り慣れていない人にはもっさりしてなんだか印象に残らないフレームとしか感じられないかもしれません
それが営業成績不振だったのかと思います
GDRではザニアという解りやすいモデルも作っていました、これは100kmを元気に走り切るモデルという位置づけでしたが一般的には”GDRの安い方”という 認識で終わってしまいました
こちらも円断面が基本のフレームでしたがプレスフィットだったりDi2やEPSなどの電動ケーブリングにも対応したフレームでした
私も試乗したことがありますが乗り出しや加速がきびきびしていて一発目から楽しいと感じる良いフレームでした
ただそういった解りやすいフレームは他社のエントリーモデルにもたくさんあるので印象としては薄かったのでしょう
ともあれセカンドオーナー様には可愛がってもらえたら幸いだと思います 

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