心理学の本(仮題)

【職場に】心理学書編集研究会(略称:心編研)による臨床心理学・精神医学関連書籍のブックレヴュー【内緒♪】

【ゼア・アンド】いま,そこにある危機【ナウ】

2006-06-20 13:34:08 | 精神医学・精神病理学
前略
……いや,嫌われ松子はとんでもないものを盗んでいきました……私の心です!

ハイ,つまんないねこれ。ツマンネ,psy-pub,ツマンネ。まあ,そこらへんはなあなあでいこうじゃないか,君は! ってことで,ツマンネ屋上屋を重ねるよりも,書籍の紹介,レッツゴーです。



座談 精神科臨床の考え方―危機を乗り越えるべく座談 精神科臨床の考え方―危機を乗り越えるべく
村上 靖彦 市橋 秀夫 永田 俊彦 中安 信夫

メディカルレビュー社 2005-04
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 4人の精神病理学者の先生方による座談です。操作的診断などに代表される現代精神医学への批判って,よく見聞きするものの,実はまとまって読めるものっていうのは意外とないんですよね。その意味で信奉者であれ批判者であれ抑えておきたいところじゃないでしょうか。個人的には,それがなんであれ(精神病理学であれ精神分析であれ操作的診断であれ),単独のドグマには必ず弊害が出ると思うので,常にカウンターバランスは必要だと思います。なんにでも多様性は必要で,しかし意識せずとも多様性が保たれる時代では何にしろないから,個々の自意識が必要だと思うのですが,さて,じゃあその自意識をどう育てるの? と言われると,なかなか難しいやね。

 ともあれ,精神科臨床の危機,とのことですが,もちろんそれも危機であろうとは思うのですが,さらに医療全体の危機がわれらを待ち受けてるわけです。



医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か
小松 秀樹

朝日新聞社 2006-05
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 お医者さん,特に勤務医が尋常ならざるハードワークなのは皆さま周知のとおりと思いますが,あまりにこの問題に絡むファクターが多すぎて,どう手をつけたらいいのやらというところではないでしょうか。これって,その表現型は違うにせよ,何も医療に限った話ではなく,すべての「現場」で起こり得る話だなと思います。必読! 


 そして,気づくのが遅すぎでなんとも情けない話なんですが,


リハビリテーション医療の打ち切りに反対する署名活動

 皆さま既に御存知とは思いますが,ネット署名ならまだ十分間に合います。集約期限は6月24日(土)とのことです。もう一回貼っておこう。


リハビリテーション医療の打ち切りに反対する署名活動

 署名用紙もダウンロードできます。もう一回。


リハビリテーション医療の打ち切りに反対する署名活動

 どうぞよろしくです。


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