心理学の本(仮題)

【職場に】心理学書編集研究会(略称:心編研)による臨床心理学・精神医学関連書籍のブックレヴュー【内緒♪】

【なにもかもが】自称フォントマニア大いに語る【中途半端】

2006-08-04 13:43:38 | 心理書一般向け
どうもpsy-pubです。出版という仕事において私が執着するもののひとつに「フォント」ということがあります。執着というと変か,「フォント」の選択をどうするかっつうのを云々するのが,趣味の領域で好きっつうことなんですが,そんな私のバイブルとも言うべきサイトが,

和文フォント図鑑

ここなんですが,フォント見てて飽きないです。昔,和文フォントの最大手,モリサワの元デザイナーさんが「ウかんむりで3時間語れます」と仰っていましたが,フォントそう。その3時間語るのを聞いてみたいとすら思っちゃいますね。

まあじゃあアンタ何が好きなの?と言われたら,好きなジュースはコカコーラ,好きなカップラーメンは日清カップヌードルみたいで,恐縮ですが,やっぱモリサワのリュウミンL-KLでしょうか。完成度高すぎで。もう少しアクが強いけど,モトヤなんかも好きですけどね。

まさに今,読者の皆さまを置いてけぼりにしてること,必定ですんで,皆さまにもわかる話題に少しシフトチェンジしましょうか。

マイクロソフトの次期OS,Windows Vista(Longhorn)がそろそろ出ることは御存知と思いますが,実は,少し画期的な変更がありまして,なんと,批判が多いながらも長らくシステムフォントとして使われ,AA等の文化も生み出してきた,しかしWinの画面はダサいことの最もデカイ要因でもあった「MS P ゴシック」に変わり,独自の新フォント「MEIRYO(メイリオ)」が採用されることになったのです! つっても一年前の話なんだけどね。「MEIRYO」ってどんなん? ていう方は,超絶ステキブログ「aki's STOCKTAKING」の下記エントリをご覧下さい。

http://landship.sub.jp/stocktaking/archives/000875.html

http://landship.sub.jp/stocktaking/archives/001237.html

デザインした河野さんからコメントがきてるなんてすごすぎるよね!
メイリオ,モリサワの新ゴやヒラギノ角ゴシックと同じような,角ゴ系で,なかなか嬉しくなってきますね。ちなみにpsy-pubの会社のPCは,モリサワの「じゅん」をベースにしてます。そのまえは新ゴでした。フォントが変わると,まるでちがうOS気分ですからお薦めですよ。

みすず書房のような風格を出したければみすず書房が使ってるフォントを使えばよろしい,っていうくらい,見た目に与える印象を左右するのがフォントというものなのです。


……なんて,結局,置いてけぼりじゃねえかとお怒りの御仁,もうしばらくの辛抱なのじゃ。


ところで,皆様,「マンガ」ってフォント使いが特徴的なの,意識されておりますでしょうか? 通常,本文においては,和文と欧文のフォントを混ぜるのはよくありますが,常態として,異なる和文フォントを混ぜこぜに使うことはあまりないのですが,「マンガ」は特殊で,「漢字 → ゴシック」,「ひらがな → 明朝」というのがデフォルトになっているのが特徴的であります。いっぺん見てみて下さい,フォント全部そうだから。

 で,今,心理学書出版業界(必ずしも心理学業界ならず)で話題になっているのが,この本なんですが,


マンガ『心の授業』―自分ってなんだろうマンガ『心の授業』―自分ってなんだろう
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 サードもそのうち出るようですね。内容はともかくさておきまして,なんかすごく違和感あるなと思ったら,なんと! セリフがすべて「明朝」なのです……。うーむ。マンガ読んだことないんでしょうか? そんなのどうでも良かったのかしらん,しかし。

 ちなみに,マンガのテイストとしては,

マンガで学ぶフォーカシング入門―からだをとおして自分の気持ちに気づく方法マンガで学ぶフォーカシング入門―からだをとおして自分の気持ちに気づく方法
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 これとほぼ同じレベルとみてますが,ただこちらは正しく「ゴシック+明朝」ですね。しかしながら,上掲書ではスクリーントーンが使われておりますので,そういう意味では五分五分です(内容の話じゃないよ)。


 などと,ほうら繋がってでしょ的カタルシスもないまま,また,さりとてまったく内容に触れられないまま,今日はこれにておしまいというtest。


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2 コメント

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Unknown (通り抜けすがり)
2006-08-04 15:05:57
モリサワ好き、なんて、psy-pubさんはけっこう若いのネ。20代後半~30代前半なのかしら。

オヂサンは写研萌えです。

モリサワなんてケッです。

なんて若いやつに言っているからよくないってことはわかっているんですがね。

いやでも、写研の明朝のほうが完成度が高いと思います。モリサワはどうもね、垢抜けてなくて。DTPマンセーなんでしゃあないけども。



いつも見てます。

がんばってください。
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コメントありがとうございます (psy-pub)
2006-08-04 18:41:11
>通り抜けすがり様



コメントありがとうございます。



写研のフォント,確かにいいんですけどね,その「企業的態度」があんまり気に喰わないつうか。ソニーのベータみたいというか。



写植機作った時は,当時の技術の最新鋭だったわけで,なぜ途中で歩みを止めてしまったのか,きっと現状に満足してしまっていたんでしょうね。残念です。



完全ハンドメイドの技術なら「職人芸」として,時代に適応できないことも含め,その価値を声高に叫びたい気もしますが,なんか写研はそのときの商品力・技術力に胡坐をかいて,中途半端なところで止まってるだけのように思えて,怠けてただけだろという気がし,あまり好きではないです。価値は認めますが。それをあえて言う気にはならないってところですかね。



潤沢な資金がある「こだわり」の出版社は使うんでしょうね。それで,いまだ企業として成り立ってるわけですしね。貧乏人は麦を喰います……。



なんかダラダラ書いちゃいました。ぜひともスルーでよろしくです。
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