心理学の本(仮題)

【職場に】心理学書編集研究会(略称:心編研)による臨床心理学・精神医学関連書籍のブックレヴュー【内緒♪】

ドラえもんの「バイバイン」って発想のもとは「まんじゅうこわい」なんじゃあ?

2006-03-05 01:41:43 | お遊びコーナー
 どうも。ドラえもんの「バイバイン」の話で,宇宙に送られたくりまんじゅうが物理学的には最終的にブラックホール化するということを最近知ってひと安心のpsy-pubなんです。宇宙はくりまんじゅうで一杯にはならないのです! ドラえもんの判断は間違ってなかったんですよ,いやあヨカター(何の話だ)。

 さてさて,ホラーですよ,恐怖ですよ。ホラーな洞穴。スイマセン思いついたのでつい言ってみたくなりました。この不詳もとい不肖psy-pub,たしかに『のだめ』も好きだが,楳図かずおだって好きで,実はこれまでのエントリの中に,まことちゃん式速読法は別にしても,楳図ネタをそれと分からぬよう散りばめたりもしてひとり悦に入っておるのですが,まあそれはジコマンとしても,好きなんですね,ホラーが。

 まあここで賢しらに「ジャパニーズ・ホラーがどうのこうの」なんていう気もないですよ。和洋問わずホラーは面白い。ロメロも好きなら清水崇も好き。御茶漬海苔は嫌いだけど犬木加奈子は心底怖いので読む気がしないという,へたれホラー愛好家のpsy-pubが近年愛好しまくってるのは,この二人です。



地獄星レミナ地獄星レミナ
伊藤 潤二

小学館 2005-08
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 毎度毎度おそれいります! 今回もやってくれてます! スケール的には,過去未曾有の怒涛の展開をみせる伊藤潤二ワールド。もうトリコですよ,トリコ仕掛けですよ,トリコロールですよ,ガンダムですよ(意味不明)。

 それにしても,『富江―The complete comics of Tomie』やら『うずまき』やら『死びとの恋わずらい―完全版』と,なぜか次々と映画化のお相伴に与ってきた伊藤潤二漫画なわけですが,さすがに『ギョ』を映画化する話はついぞ聞いたことがありませんな。とするとこの『地獄星レミナ』も難しいんじゃないでしょうかね。映像化不可能といえば聞こえはいいけど,なんかもうそういうことでもないような気がします,良い意味でも悪い意味でも。

 漫画としては,たびたび引き合いに出してアレですが,『ギョ』』を許せる人なら,きっと愛せるでしょう。psy-pubはもちろん愛せます。『おろち』や『こわい本』や『イアラ』くらいの時代の楳図かずおを10倍くらい上手くしたような,緻密な描線は相変わらず顕在だし,妄想エスカレーションも,『14歳』までとはいかなくとも『わたしは真悟』くらいに達してます。

 ストーリー的には破綻してるような破綻してないような,そもそも「ストーリーって何だっけ?」くらいの勢いですので,「意味」のみを求める人には不向きです。だって必然性なんて何一つないですからね。恐いものが出てくりゃそれでいいんです。それがホラーというものさ。その点,本作は,まこと力強い正統派ホラーであります。まあ,世間的にはもう終わってるって感じかもしれないけど,まだまだしばらくはpsy-pubを楽しませてくれそうですよ。



でろでろ 6 (6)でろでろ 6 (6)
押切 蓮介

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 楳図かずおや伊藤潤二の漫画を読んで節々で笑っちまう人には,最適のギャグホラー漫画です。絵もセリフもいちいち味があるんですよねえ。ホラー映画のポストモダンが『スクリーム』なら,ホラー漫画のポストモダンはこれでしょう。単なるギャグとしても楽しめると思うのですが,脱構築といえば脱構築といえるかも。たとえば『エコエコアザラク』が最終的にギャグ漫画化してしまったその必然性から,逆説的にホラーへと怪奇もとい回帰します(と思う)。


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