心理学の本(仮題)

【職場に】心理学書編集研究会(略称:心編研)による臨床心理学・精神医学関連書籍のブックレヴュー【内緒♪】

一蓮托生なんで言わせてもらえば。

2006-12-13 11:32:22 | 法律・倫理など
ポータルサイト「excite」で,カウンセリング・サービスを始めたそうです。
↓↓↓
http://www.excite.co.jp/counselor/index


へぇ~×2

で,どういう人たちなんだろうと,興味を持っていますと,どうも,皆さん,「日本心理専門士協会」に所属しているそうです。

http://www.jpa-web.com/








もはや事実上,この業界の標準的資格になっている「臨床心理士」の資格あり,資格なしは構わないです。

責任は取れるのか?
覚悟はあるのか?

問題はこれです。ちょっと心配でありますよ。これはね,別になんちゃってカウンセリングだけじゃなく,対人援助職のひとに(そうなりたいひとに)わかっていてほしいのです。

ま,はっきり言って,死ぬわけです。人は。
本当に,自殺してしまったりするんですね。唐突に。
そういうときのために,チーム医療を組んだり,スーパーバイザーを置いたり,仲間がいたりします。勉強会をこつこつやったり,いろんな人の話を手広く聞いたり,さまざまな本を読んだり,考えたり,書いたりします。
究極(というほど究極ではないと思うんですが)に言えば,援助していたひとが自死したときに,

その責任が取れるのか?
そこまでして,その商売をする覚悟があるのか?

それだけですよ,ほんとに。責任っつても,金じゃないですよ。

責任の取り方はいっぱいありまして,少なくとも,専門家を名乗るのなら,学会などに行ったり,あるいは論文などをまめにチェックしたり,専門書と言われる本を読んでおく,研修会に参加する,といったことが挙げられるわけですね。
要するに,「勉強」をしておく。これが専門職の責任だと思います。これは予防。でも,ひとは死ぬ。

いや,ほんと頑張ってほしいです。


それから,臨床心理士の資格を取るのに,何年もかかる,という人がいますが,でも,最短2年でしょ,そのくらいの勉強はやってほしい,と切に思います。つか,一生やらざるをえないし。

つか,死ぬんですよ,あなたがベストを尽くさないと。
ちゃんとやらないと,すぐ不安定になったりするんですよ。

だから,勉強してほしい。
勉強なんて「マンドクサイ」と思ったら,もう向いていないから辞めたほうがいいと思うわけです。
練習しない野球選手みたいなもんでしょ。
常にベストの心技体を維持するために,練習するわけです。つまり,「勉強」。


この辺,多少,ロテさんの話に関連しています。
http://blog.rote.jp/2006/12/11-173000.php#more





あ,あと,「やっぱり,実地がすごく勉強になる」なんて言う人いますけど,それ,失礼な気がするのはワタシだけでありましょうか。ついでに言えば,「お話聞かせてもらってとても勉強になりました」って,ワタシ,言われると,ちょっとムッとします。狭量な人間だな,ワタシは。。

実践がためになるのは当たり前。その前に勉強。それは実践でベストを尽くすための勉強。つまり,それは人をこれ以上傷つけないため,じゃないかと思うわけです。
どんなに優しくしても人は人を傷つけるんじゃないかとワタシは思うんです。
謙虚でありたい,と切に願うのみ。


それから。

じぶんたちの正当性を信じているのならば,もっと戦わなくてはダメだと思うわけです。これはまた違う文脈ですがね。


ぜひ,ご一読を。
法律・倫理など

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2 コメント

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Unknown (ロテ職人)
2006-12-13 12:27:12
言及していただきありがとうございます。

実は私もこのexciteのカウンセリングの件で
全く同じことを言おうと思ってました。

これは臨床心理士を目指す学生さん達
そして臨床心理士資格保持者
それ以外の心理臨床家を含む全ての人に言いたいのですが
「クライエントに死なれる可能性はある」
「ある意味他人の命を握っている」
ということは肝に命じておいてもらわなければいけないし
私も常にそれは日々の仕事の中で念頭においているつもりであります。
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同志! (psy-pub)
2006-12-13 15:35:42
同志!
とだけ,叫ぶさせてくだされ。


アニキ!
のほうがいいかな。


とはいえ,ロテ職人さんも書いてください。
ワタシらのブログよか,ロテ先生の方がインパク知ありますし。

いやほんと。
赤信号みんなで渡れば怖くない

の心意気。
というわけじゃないですが,やっぱ,ちょっとマズイよ,これは,と思うんでありますね。

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