全集,大全,全書,シリーズ,叢書……世に盗人の種は尽きまじ,じゃなかった,双書のたぐいは消えませぬなぁ。パーペキにチェキ漏れ,だったのですが,
ゆまに書房さんから
シリーズこころとからだの処方箋なんていうのが出ておるんですね。監修は,上里一郎先生。こういうのに不可欠な方ですね。「心理の監修王」と命名させていただきます。冗談です。不躾スイマセン。
ボーダラインの人々―多様化する心の病  . . . 本文を読む
ALSを知っておりますか?
筋萎縮性側索硬化症である。遺伝病である。これは大変な病気である。簡単に言ってしまえば,全身の筋肉が衰えて行き,最後は呼吸ができなくなる,そういう病気であった。「あった」と書いたのは,治療法が確立されたからではない。「あった」と書いたのは,現在では,呼吸を人工呼吸器に切り替えることができるからである。人工呼吸に切り替えると,会話もできなくなる。しかし,指先があり,PC経 . . . 本文を読む
うぇっぷ,うぇっぷ。熱っぽいの! ナンノこれしき! とまあ,基本は古いpsy-pubです。めっきり寒くなったせいか,風邪遷延蔓延,鶴亀千年万年,とまあ,ちょい不良(ワル)オヤジギャグが精一杯ですわ。秋風邪五丈原,なんつって。
さて,心の風邪といえば,うつ病。心の風邪って表現,どうなんだろうと思いつつ,精神科受診のハードルを下げたことは確かだろうと思います。うつ病って,患者さん向けの本は多く出て . . . 本文を読む
ARISEとは「自我による自我のための一時的・部分的退行」ということなんですが,ここでは,「3時のおやつ」ということです。そんな能書きはいいとして,今日のARISE,あの群林堂の「豆大福」。上司が買ってきた。いわずもがなのその旨さ。正にGood Enough Sweetsですな。ウィニコットもびっくり。ただし机は汚れます。
これだけだと怖い人に怒られちゃいますので,ライトに名言をご紹介(なにゆ . . . 本文を読む
手前味噌なんだか,隣の芝は青いのか,はたまたダミー隕石なのかはさておいて,時どき「なんかすごいなあ」といわざるをえない本が出ています。一方で,古典に限らずオリジナルを読むよりは,日本人が噛み砕いた入門書・マニュアルの類のほうがいいわという風潮,なきにしもあらずかと思いますが,そんな姿勢では新しいこと生み出していくことなど到底かなわぬことなんじゃないですかと,いいたい気持ちがないといえば嘘になる, . . . 本文を読む
9月2日のエントリにて,少年犯罪データベースのことをご紹介致しましたが,同じkangaeru2001さんがやってらっしゃるブログもあるようですので,ご紹介。
少年犯罪データベースドア
イメージじゃない,数字の重みですね。
またこちらのサイトも面白いので,併せてご紹介します。
絶望書店
初めてこのサイトを見たときの名状しがたい気持ちは忘れられませんよ。 . . . 本文を読む
「Style」ちゅう女性雑誌の吊広告に,サバカワという言葉が載っていた。
ヨメに聞けば早いのだが,あれを買ってくれ,もしくはあれを買うのに付き合ってくれ,となるのに決まっているので,怖くて聞けない。
サバカワ……頭の中で変換をする。鯖・皮……シャケトバのごとく脂が乗っていて旨そうであるが,そんなものを女性雑誌が載せるわけはない。(お約束)
コンサバ・カワイイ
ま,これであろう。で,サバカワ . . . 本文を読む
学会誌ではない専門雑誌には,特色のあるものが多い。精神医学~心理畑にもけっこう数がある。
どの医局にもあると言われる『精神医学』と,
どの書店にもあると言われる『こころの科学』。
この二つが双璧というところだろうか。
この双璧に挟まれるようにして,ま,有象無象がおります。さして大きくない出版社で出していたりするので,図書館に入っていなかったり,そもそも出版として同人誌的だったりし,なかなか . . . 本文を読む
エピソード記述入門―実践と質的研究のために
鯨岡 峻
これはなかなか出色だと思いましたよ。マニュアルチックに思わせつつ,それにとどまらない。これはなかなかなるほどですよ,うん。方法これすなわち思考,ということを思い出させてくれますよ。
自閉症の関係発達臨床
小林 隆児, 鯨岡 峻
こちらは,小林隆児先生との共著。 . . . 本文を読む
本当は一気にご紹介の方が良いのでしょうが,カテゴリー分けの点から,散発的な記事になってしまいます……。まあチョビチョビ書けるのは便利ですが。
症例でたどる子どもの心理療法―情緒的通いあいを求めて
森 さち子
慶応サイコロジストのニューウェーブ(勝手に命名),森さち子先生の初(?)のモノグラフ。一つの症例の丹念な記述と同時に,精神分析的な心理療法の技法解説にもなっているのでした。と,やや表 . . . 本文を読む
子どものロールシャッハ法
小川 俊樹, 松本 真理子
臨床系の学会はどこもそうかもしれませんが,「(軽度)発達障害」のウェイトが増してきているように思えます(常識?)。『軽度発達障害の心理アセスメント』や『軽度発達障害児の理解と支援』など,フムフムという感じです。そういった中で,フムフムフムそういやこれはなかったなあ,なるほどなあという感じでしたね,この本は。 . . . 本文を読む
心理臨床大事典
氏原 寛, 成田 善弘, 山中 康裕, 亀口 憲治, 東山 紘久
来週初めから京都にて,ご存じの,心理臨床学会が開催されます。その心理臨床学会の先生方がこぞって執筆されているのが,この本で,これまた周知の通りですね。内容についての云々はともかくとして,日本において「心理臨床」の名の元に行なわれあるいは教育されていることが網羅されているように思われます。ちょっと面白かったのは, . . . 本文を読む
こんなのもイイかも知れんです。
少年犯罪データベース
少年犯罪→凶悪化・低年齢化って,そもさん・せっぱのような定型句になっていて,「こころの世紀」やらなんちゃらいうのの,格好のexcuseになっていますよね。しかしこのサイトを見ると,それがすべて思い込みだった,とまでは言わないまでも,うーむという気持ちになってしまいます。環境の劇的変化が少年犯罪を増加させているという確たる因果関係って,果た . . . 本文を読む
ロジャーズが語る自己実現の道C.R. ロジャーズ Carl R. Rogers 諸富 祥彦 岩崎学術出版社 2005-08売り上げランキング : 77,264Amazonで詳しく見る by G-Tools
ついにというか,ようやくというか,分かりませんが,出ちゃったなあ,On Becoming a Personが,って感じですね。
関係ないのですが,この本の第1章「これが私です」っていうの . . . 本文を読む